レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
かもめ☆チャンス の感想と評価(良いところ、悪いところ)
かもめ☆チャンス
完結著者: 玉井雪雄
連載: ビッグコミックスピリッツ
評価: 7.8/10
あらすじ
信用金庫の渉外で頭を下げ続け、男手ひとつで幼い娘を育てる更科二郎。職場でも幼稚園でも小さくなってばかりで、もやもやを抱えたまま日々が過ぎていく。ある日、娘が木に登って降りられないと知らせが入り、更科は自転車店から高価なロードバイクを借りて駆けつける。ギアを掛け替えた瞬間に走り出す風、ママチャリでは味わえない速さ。ところがその一台を壊してしまい、百四十万円の弁償を背負う羽目になる。持ち主の社長が出した条件は、影武者として山岳レースに出ること。追い詰められて踏んだペダルが、くすんでいた三十路手前の男の毎日をひっくり返していく。ゴールではなくスタートを探し続ける、遅咲きの疾走!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 勤め人としての重荷を抱えたまま、遅い年齢から何かを新しく始める話に静かに背中を押されたい人
- 隊列の駆け引きや脚の使いどころまで踏み込んだ、本格的なロードレースの読み応えを求める人
- 主人公の成長だけでなく、癖の強い面々が遠慮なくぶつかり合う濃い群像もまとめて楽しめる人
向いていない人
- 競技以外の要素は最小限でいいので、すっきり一本筋の通ったスポーツものだけを読みたい人
- 自転車の専門用語には丁寧な解説がほしく、予備知識なしでも置いていかれない作りを望む人
- 登場人物には常識の範囲での言動を期待したくて、極端な性格づけが続くノリが苦手な人
良い感想・レビュー
- 坂で回したくても回せないペダルの重さや、頭を空っぽにして漕ぎまくる快感が、そのまま絵になっている。しんどい勤め人の日々が描かれるぶん、走り出す場面の解放感がまぶしい。
- 少年もののレース描写とは違い、地に足のついた堅実さがあります。もうすぐ三十、子どもも仕事もある主人公。それでも僕の胸に残ったのは、スタートを探し続けると言い切る幕切れの台詞でした。
- わかりやすい一騎打ちで盛り上げるのではなく、俺が唸ったのはロードレースの戦略と駆け引きそのもので読ませてくる構成だ。同じ自転車ものとは、もはや別ジャンルの手応えがある。
- 自転車屋の娘が教えてくれる、楽に効率よく走るためのこつが思いのほか実用的で、私は感心しました。仕事のもやもやを走っている間だけ忘れられる、という描き方にも説得力があります。
- はじめは子育てと仕事の重たい話ばかりで、私は正直しんどく感じた。それが競技に軸が移ってから化けた。譲れないものを抱えた走り手同士のぶつかり合いに、すっかり引き込まれる。
悪い感想・レビュー
- 周りの登場人物がどれも癖だらけで、私は肝心の競技に気持ちを向けられない。父子家庭も職場のもめごとも詰め込みすぎで、気の滅入る材料ばかりが積み上がっていく。
- 高い自転車を勝手に持ち出して壊し、全額を背負わされる出だしに僕はどうにも呑み込めなさを感じました。どれでも乗ってけと投げやりに貸した店主の落ち度のほうが、正直大きいはずです。
- 詰め込んだ設定が最後まで回収されず、俺には話の軸がどこにあるのか掴めないまま終わった印象が残る。主人公がなぜそこまで走るのかも、最後まで見えてこない。
- 自転車の用語が説明もなしに飛んでくるので、僕のような素人はどんどん置いていかれます。序盤は娘の描き方にも馴染めず、何度か読むのを止めかけました。
- 絵の描き込みは迫力があるのに、物語のほうまで濃く、私はだんだん胃もたれしてきました。娘が当て字の造語でまくし立てる場面は、正直どうにも可愛く見えません。
良い感想・レビュー
- 坂で回したくても回せないペダルの重さや、頭を空っぽにして漕ぎまくる快感が、そのまま絵になっている。しんどい勤め人の日々が描かれるぶん、走り出す場面の解放感がまぶしい。
- 少年もののレース描写とは違い、地に足のついた堅実さがあります。もうすぐ三十、子どもも仕事もある主人公。それでも僕の胸に残ったのは、スタートを探し続けると言い切る幕切れの台詞でした。
- わかりやすい一騎打ちで盛り上げるのではなく、俺が唸ったのはロードレースの戦略と駆け引きそのもので読ませてくる構成だ。同じ自転車ものとは、もはや別ジャンルの手応えがある。
- 自転車屋の娘が教えてくれる、楽に効率よく走るためのこつが思いのほか実用的で、私は感心しました。仕事のもやもやを走っている間だけ忘れられる、という描き方にも説得力があります。
- はじめは子育てと仕事の重たい話ばかりで、私は正直しんどく感じた。それが競技に軸が移ってから化けた。譲れないものを抱えた走り手同士のぶつかり合いに、すっかり引き込まれる。
悪い感想・レビュー
- 周りの登場人物がどれも癖だらけで、私は肝心の競技に気持ちを向けられない。父子家庭も職場のもめごとも詰め込みすぎで、気の滅入る材料ばかりが積み上がっていく。
- 高い自転車を勝手に持ち出して壊し、全額を背負わされる出だしに僕はどうにも呑み込めなさを感じました。どれでも乗ってけと投げやりに貸した店主の落ち度のほうが、正直大きいはずです。
- 詰め込んだ設定が最後まで回収されず、俺には話の軸がどこにあるのか掴めないまま終わった印象が残る。主人公がなぜそこまで走るのかも、最後まで見えてこない。
- 自転車の用語が説明もなしに飛んでくるので、僕のような素人はどんどん置いていかれます。序盤は娘の描き方にも馴染めず、何度か読むのを止めかけました。
- 絵の描き込みは迫力があるのに、物語のほうまで濃く、私はだんだん胃もたれしてきました。娘が当て字の造語でまくし立てる場面は、正直どうにも可愛く見えません。
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