# なつきクライシス

## 基本情報

- 著者: 鶴田洋久
- 連載: ベアーズクラブ、ビジネスジャンプ
- ジャンル: バトル・アクション、空手・スポーツ、青年マンガ
- 評価: 7.2/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年09月11日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/0d11005d-496b-4121-988f-9be9af398b79

## あらすじ

小柄で可憐な女子高生・貴澄なつきは、見た目とは裏腹に、大の男が束になってもかなわない空手の使い手。憧れの空手部主将に鍛えられ、学校の内外にはびこる荒くれ者を次々とのしていく毎日を送っていた。ところが追われていた転校生をかばったことから、格闘界を裏で操るマンモス校との全面抗争に巻き込まれる。柔道に日本拳法、中国拳法と、流派も体格もばらばらな刺客が次々に送り込まれるが、なつきは拳を交わすうちに相手の生き方まで変えてしまう。執念深い敵に打ちのめされ、戦うことが怖くなった彼女が立ち返ったのは、習い始めたころに教わった当たり前のことだった。細い体が大男を吹き飛ばす爽快感！

## この漫画を読むのに向いている人

- 体格で劣る主人公が自分より大きな相手をねじ伏せる、**力任せではない勝ち方**に胸が躍る人
- 打撃だけでなく投げや関節技の攻防までしっかり描かれる、**技の理屈が伝わる格闘描写**を求める人
- 勢いと熱量でぐいぐい押し切る**90年代らしい学園バトル**の空気をもう一度浴びておきたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 「女が格闘技なんて」といった**連載当時のかたよった男女観**が台詞にそのまま出てくるのが苦手な人
- ヒロインがひどく打ちのめされ、**追い詰められる姿をじっくり描く**展開をつらく感じる人
- 張られた伏線がきちんと回収され、**筋の通った結末**へときれいに着地する物語を求める人

## 良い所

- ずっと強かったはずのヒロインが、勝てると踏んだ相手に心を折られていくくだりはきつかったです。**恐怖に負けた姿まで描くから、立ち上がる瞬間が効いてくる**んだと思います。
- 華奢な女子高生が自分の倍はありそうな大男を吹き飛ばす、あの一発が気持ちいいです。色恋よりまず拳という**まっすぐすぎる体育会系の主人公**だから、素直に応援できました。
- 力がすべてだと信じていた敵が、殴り合ったあとに別の道を歩き出す。最後にその後を一コマずつ拾ってくれて、**拳で相手の生き方まで変えてしまう主人公**の器の大きさにしびれた。
- 生徒会長が合気道、先輩の母が柔術と、脇役まで流派がきちんと振り分けられているのが好みでした。古い空手の使い手に取材したという後半は、**技の理屈が絵で説明される**ようになって唸らされます。
- 読み終わってすぐ古流の空手を調べ始め、自分も習いに行きたくなりました。技の描写が理屈っぽくならず、**読んだ人が体を動かしたくなる**熱っぽさがあるんですよね。

## 悪い所

- 絵柄も主人公の服装も連載中にころころ変わります。それ以上に、別の相手と近づいていたのに先輩が帰ってきた途端そちらへ傾く**恋愛まわりの気持ちの揺れ**には引きました。
- 「女が格闘技なんて生意気だ」といった言い回しが何度も出てきて、そのたび読む手が重くなりました。**連載当時の男女観がそのまま台詞に出る**ので、そこは覚悟がいります。
- ヒロインに惚れ込む拳法使いの技が、名前ばかり派手で実際の流派とはかけ離れています。終盤まで引っぱっておいて**ドタバタのなかであっさり振られる扱い**は気の毒でした。
- 後半を読み進めるうち、敵の学園が何をしたいのかだんだん見えなくなってきた。**敵役の目的が途中でぼやける**せいで、決着がついてもすっきりしない読後感が残る。
- とにかく勢いで押し切る作りなので、ストーリーは途中から筋が通らなくなります。**盛り上がりだけで進んで着地が甘い**まま終わったのは、正直もったいないと感じました。
