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私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! の感想と評価(良いところ、悪いところ)
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!
著者: 谷川ニコ
連載: ガンガンONLINE/月刊ガンガンJOKER
評価: 8.7/10
あらすじ
『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』は、コミュ障でぼっちな女子高生・黒木智子(通称:もこっち)が、理想の“モテ高校生活”を夢見ながらも現実とのギャップに苦しみ、悪戦苦闘する日常を描いた学園コメディ。妄想と現実の落差、空回りする努力、周囲との距離感に悩む姿がリアルかつコミカルに描かれ、読者の共感と笑いを誘う。物語が進むにつれ、友人関係が少しずつ広がり、もこっち自身の成長や変化が丁寧に積み重ねられていく点も大きな魅力となっている。
良い所
- もこっちの痛々しさとリアルなコミュ障描写が絶妙で、読んでいて何度も胸が締め付けられた。にもかかわらず、彼女の行動がどこか憎めず、気づけば応援したくなる不思議な魅力がある。特に、妄想と現実のギャップに振り回される姿がリアルで、学生時代の苦い記憶を刺激されつつも笑ってしまう構成が秀逸だった。
- ギャグのキレが非常に良く、もこっちの独りよがりな思考回路や突拍子もない行動が毎回予想外の方向へ転がっていくため、飽きずに読み続けられた。テンポの良いボケとツッコミのような内心描写が巧みで、ページをめくるたびに笑いが込み上げてくる。
- 物語が進むにつれて、もこっちの周囲に少しずつ友人が増えていく過程が丁寧に描かれていて、初期の孤独感との対比が感動的だった。特に加藤さんや吉田さんなど、個性的なキャラとの関係性が深まるにつれ、もこっちの成長が自然に伝わってくる点が素晴らしい。
- 作画が安定しており、キャラクターの表情の変化が細かく描かれているため、もこっちの心の揺れが視覚的に伝わってくる。特に、絶望したときの顔や妄想が暴走したときの表情が非常に豊かで、ギャグの説得力を高めていた。
- 日常の些細な出来事を大げさに捉えてしまうもこっちの視点が面白く、学生生活の“あるある”が詰まっているため共感しやすかった。読んでいると、自分の黒歴史を笑い飛ばせるような気持ちになり、作品全体に独特の癒やし効果があった。
悪い所
- もこっちの言動があまりに痛々しく、読んでいて精神的にしんどくなる回があった。特に序盤は救いが少なく、共感よりも辛さが勝ってしまう読者もいると思う。
- ストーリーが日常の繰り返しで大きな展開が少ないため、長く読み続けると単調に感じる部分があった。特にもこっちの成長が遅い巻では、同じパターンが続いているように見えてしまった。
- もこっちのネガティブ思考が強すぎて、読者側が気持ちを切り替えないと楽しめない場面がある。ギャグとして描かれているものの、リアルすぎて笑えない回もあった。
- キャラクター数が増えるにつれて、全員の掘り下げが均等ではなく、特定のキャラに出番が偏る巻があった。好きなキャラが出ないと物足りなさを感じることがあった。
- もこっちの内面描写が多く、モノローグ中心の構成が続くため、テンポが重く感じる回があった。もう少し外側の視点が増えると読みやすいと感じた。
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