レビュー著者: 漫画よしあし
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暁のヨナ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

暁のヨナ

暁のヨナ

著者: 草凪みずほ

連載: 花とゆめ

ジャンル: ファンタジー恋愛冒険戦記

評価: 8.8/10

あらすじ

『暁のヨナ』は、高華王国の姫・ヨナが、幼なじみであるスウォンの裏切りによって父王を殺され、国を追われるところから始まる壮大なファンタジー冒険譚。護衛のハクと共に旅に出たヨナは、伝説の“四龍の戦士”を探しながら、自らの弱さと向き合い、戦乱の中で成長していく。政治的な陰謀、国の貧困や差別といった社会問題、仲間との絆、そしてヨナ自身の強さが物語の中心となり、少女漫画の枠を超えた重厚な世界観とドラマが魅力の作品。

良い所

  • ヨナの成長がとにかく丁寧で、弱く守られるだけの姫から、自ら剣を取り立ち向かう強い女性へと変わっていく過程が胸に響いた。特に旅を通して価値観が変わっていく描写が自然で、読んでいて応援したくなる主人公だった。
  • 四龍の戦士たちが全員魅力的で、それぞれの背景や苦悩がしっかり描かれているため、仲間が増えるたびに物語の厚みが増していった。特にキジャやジェハの加入エピソードは感動的で、チームとしての一体感が強く感じられた。
  • 戦争や貧困、政治的な対立など、少女漫画ではあまり描かれない社会問題に踏み込んでいて、物語に深みがあった。単なる恋愛物語ではなく、国を背負う者としての責任や覚悟が描かれている点が素晴らしいと感じた。
  • 作画が美しく、特に表情の描写が繊細でキャラクターの感情が強く伝わってきた。アクションシーンも迫力があり、戦いの緊張感がしっかり表現されていて読み応えがあった。
  • ハクの存在が圧倒的に魅力的で、ヨナを支えながらも彼女の成長を尊重する姿勢が好印象だった。恋愛要素が控えめながらも、二人の関係性がじわじわ深まっていく描写が非常に良かった。

悪い所

  • 物語の展開がゆっくりで、四龍が揃うまでに時間がかかるため、テンポを求める読者にはやや冗長に感じる部分があった。じっくり読むタイプの作品だと思う。
  • キャラクターが多く、全員の掘り下げが均等ではないため、魅力的なのに出番が少ないキャラがいるのが惜しいと感じた。特にサブキャラの扱いにムラがある。
  • 政治的な描写や戦争の背景説明が多い巻では、少女漫画としては重すぎると感じる場面があった。恋愛要素を期待して読むとギャップが大きい。
  • ヨナの成長が魅力である一方、序盤の“守られる姫”としての描写が長く、感情移入しづらいと感じる読者もいると思う。もう少し早く成長の兆しが見えると良かった。
  • ハクとヨナの関係性が進展しそうで進まないため、恋愛面を楽しみにしている読者には焦れったく感じる巻があった。じっくり描くスタイルなので好みが分かれる。

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