レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない の感想と評価(良いところ、悪いところ)
読む前に確認したい相性
向いている人
- 日常の中にそっと潜む恐怖と奇妙さを味わいながら読み進めることが好きな人
- 等身大の主人公と町の人々が繋がる、あたたかみのある群像劇が好きな人
- 日常的なものを能力バトルに昇華する発想と、静かな恐怖を持つラスボスに惹かれる人
向いていない人
- 大規模な戦いや壮大なスケールのバトル展開を期待して読み始めてしまう人
- 本筋と関係の薄いエピソードが前半に多く続くと飽きを感じやすい人
- 後半の複雑な状況把握が読むたびに負担になってしまいやすい人
良い感想・レビュー
- これまでの壮大な旅とは一転して、杜王町という一つの町で「日常の裏側にある奇妙」を描く構成が、非常に親しみやすくて大好きです。コンビニや通学路といった風景の中に、異能が潜んでいるワクワク感が堪りません。
- 主人公の仗助が「リーゼントを馬鹿にされると我を忘れる」といった等身大な可愛さを持っていて、虹村億泰たちとの賑やかな友情描写に、読んでいて自分もその輪に入りたくなるような温かさを感じました。
- ラスボスの吉良吉影が、「平穏に暮らしたい」と願いながら殺人を繰り返すという狂気のリアリティを持っていて、その静かな恐怖が物語のサスペンス性を極限まで高めています。シリーズ屈指の悪役像です。
- ジャンケンやチンチロリンなどの日常的な遊びを、極限のスタンドバトルに昇華させる荒木先生の発想力には、ただただ驚嘆するしかありません。どんな些細な出来事もドラマになるのだと教えてくれる傑作です。
- 最終決戦において、町の人々全員の意志が繋がって「黄金の精神」として結実するラストシーンには、深い感動を覚えました。大冒険ではないけれど、一生忘れられない「町」の物語を見届けたという満足感です。
悪い感想・レビュー
- 物語の前半部分に、後の本筋とは関係の薄いエピソードが多く含まれているため、一刻も早く殺人鬼を追ってほしい!という読者にとっては、少しテンポが緩やかに感じられてしまう時期があるかもしれません。
- 日常系のノリが強いため、前作のような世界を股にかけた「世界の危機」的な緊迫感を求めている人には、スケールが小さくなったように感じられて物足りない、という意見が出るのも理解できます。好みの問題ですが。
- 東方仗助のスタンド能力(治す力)が便利すぎる場面があり、絶体絶命の状況からの逆転劇に、少し「何でもあり」な印象を抱いてしまうことが稀にありました。その使い道の工夫は素晴らしいのですが!
- 吉良吉影の父親に関するエピソードなど、物語の収束のさせ方が少し複雑で、一気に読み進めないと「今、誰が何を目的としているのか」を正確に把握しきれなくなる場面が一部にありました。集中力が必要です。
- 一部のキャラクターが、初期の敵対的な印象から急激に仲間化することに、少し違和感というか、過去の過ちを許すのが早すぎないか?と感じてしまう場面が一部にありました。キャラが魅力的すぎるゆえの悩みです。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
これまでの壮大な旅とは一転して、杜王町という一つの町で「日常の裏側にある奇妙」を描く構成が、非常に親しみやすくて大好きです。コンビニや通学路といった風景の中に、異能が潜んでいるワクワク感が堪りません。
物語の前半部分に、後の本筋とは関係の薄いエピソードが多く含まれているため、一刻も早く殺人鬼を追ってほしい!という読者にとっては、少しテンポが緩やかに感じられてしまう時期があるかもしれません。
主人公の仗助が「リーゼントを馬鹿にされると我を忘れる」といった等身大な可愛さを持っていて、虹村億泰たちとの賑やかな友情描写に、読んでいて自分もその輪に入りたくなるような温かさを感じました。
日常系のノリが強いため、前作のような世界を股にかけた「世界の危機」的な緊迫感を求めている人には、スケールが小さくなったように感じられて物足りない、という意見が出るのも理解できます。好みの問題ですが。
ラスボスの吉良吉影が、「平穏に暮らしたい」と願いながら殺人を繰り返すという狂気のリアリティを持っていて、その静かな恐怖が物語のサスペンス性を極限まで高めています。シリーズ屈指の悪役像です。
東方仗助のスタンド能力(治す力)が便利すぎる場面があり、絶体絶命の状況からの逆転劇に、少し「何でもあり」な印象を抱いてしまうことが稀にありました。その使い道の工夫は素晴らしいのですが!
ジャンケンやチンチロリンなどの日常的な遊びを、極限のスタンドバトルに昇華させる荒木先生の発想力には、ただただ驚嘆するしかありません。どんな些細な出来事もドラマになるのだと教えてくれる傑作です。
吉良吉影の父親に関するエピソードなど、物語の収束のさせ方が少し複雑で、一気に読み進めないと「今、誰が何を目的としているのか」を正確に把握しきれなくなる場面が一部にありました。集中力が必要です。
最終決戦において、町の人々全員の意志が繋がって「黄金の精神」として結実するラストシーンには、深い感動を覚えました。大冒険ではないけれど、一生忘れられない「町」の物語を見届けたという満足感です。
一部のキャラクターが、初期の敵対的な印象から急激に仲間化することに、少し違和感というか、過去の過ちを許すのが早すぎないか?と感じてしまう場面が一部にありました。キャラが魅力的すぎるゆえの悩みです。





