レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない
完結著者: 荒木飛呂彦
連載: 週刊少年ジャンプ
ジャンル: ミステリー/ファンタジー/日常/バトル/アクション
評価: 9.5/10
あらすじ
エジプトでの死闘から11年後、海洋学者になった空条承太郎は日本のある町を訪れる。目当ては、祖父ジョセフの隠し子だという高校生・東方仗助。壊れた物や傷ついた体を元通りに直す力を持つ仗助は、町に危ない能力者を生み出す「弓と矢」があると知らされる。友人の億泰や康一、変わり者の漫画家・岸辺露伴と関わりながら、仗助は町の平穏を守っていた。だが長年続く行方不明事件の裏には、ごく普通の顔で暮らす連続殺人鬼・吉良吉影がいた。触れた物を爆弾に変える男は顔さえ捨て、別人になりすまして町に紛れ込む。当たり前の日常のすぐ裏側に隠れた悪意と、少年たちが束になって挑む総力戦!
この作品が載っている特集
読む前に確認したい相性
向いている人
- 世界を救う戦いより、ごく普通の町に潜む悪意をじりじり追い詰めていく展開に惹かれる人
- 腕力より頭の使いどころで勝負が決まる、読み合いと駆け引きの戦いをじっくり味わいたい人
- 戦いばかりでなく、飯や恋や小遣い稼ぎまで描くゆるい日常回も込みで作品を好きになれる人
向いていない人
- 世界を股にかける大きなスケールの旅でないと、箱庭のように狭い舞台では物足りなくなる人
- 一話ごとに雰囲気が変わる作りより、筋の通った一本道の物語を腰を据えて最後まで追いたい人
- 長いシリーズの前作までの積み重ねを追う時間が取りにくく、途中から入るのに抵抗がある人
良い感想・レビュー
- 読み終えて爽快なのに、少し寂しい。町を歩けば会えそうな距離感のキャラばかりで、億泰が兄から巣立ちし、仗助と本当の親友になった場面にはグッときました。
- 最終決戦は一騎打ちで終わらず、持ち味を持ち寄る総力戦でした。長い部ですが読み終えた満足感は大きく、悪役の最期もそれにふさわしい幕引きだったと思います。
- サラリーマンとして町に溶け込み、欲のために人を殺し続ける敵に、俺はいつまでも慣れなかった。バトル漫画の黒幕にしては手触りの生々しい悪で、命を救うはずの車に轢かれる最期まで、もの悲しさが後を引いた。
- 戦いだけじゃないのがうれしい。飯を食い、小銭を拾い、恋をする。能力が日常を彩る回があると知って驚いたし、緩くてほのぼのする話が多いのも俺の好きなところだ。
- 露伴とのジャンケンやチンチロで、ここまでハラハラするとは思わなかった。有名な断り文句が出るのもこのあたり。遊びが全部真剣勝負になる運びが楽しく、名前の元ネタ探しにも夢中になった。
悪い感想・レビュー
- 最初は前の部と比べてしまい、舞台の狭さにがっかりした。町ひとつにこれだけ能力者がいたら壊滅するのでは、とツッコミも入れたくなる。話が進むと面白くなったが、入口はしんどい。
- ネズミ退治のあたりから、話の粒が小さくなった気がして仕方ない。危ない道具を回収し終えたせいか、一つ一つの戦いが起きる必然性も薄い。ホラー寄りの怖さは残るが、物足りなさもある。
- 4部好きの俺でも、電気を吸う敵との戦いだけは乗れなかった。尻すぼみな決着で、億泰が自分の手で仇を討つわけでもないから、溜まったものが晴れないまま終わった。
- 各話に振り幅があるので退屈はしない。それでも間延びした回は残る。少年との対決あたりは気が散ってしまい、殺人鬼と子どもの化かし合いに救われた感じだった。
- フルカラー版は目次まで色が付いているわけではなかった。あえて色を変えた表現をする絵柄なので、塗り足すことの相性の悪さが引っかかる。値段も上がるから、好みで選ぶのがいいと思う。










