# エアマスター

## 基本情報

- 著者: 柴田ヨクサル
- 連載: ヤングアニマル
- ジャンル: 青年漫画、格闘・アクション、ギャグ・コメディ
- 評価: 8.4/10
- 最終更新日: 2026年08月24日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/1383ae23-f024-441b-9eb4-0d984c53759d

## あらすじ

かつて体操で名を馳せた女子高生・相川摩季は、背が伸びたことで居場所をなくす。代わりに飛び込んだのは、街の路地裏で拳を交わすストリートファイトの世界だった。鍛えた体を宙に躍らせ、空から蹴り落とす戦い方から、いつしか「エアマスター」と呼ばれるようになる。友人たちとのにぎやかな日々のかたわら、四天王や北から来た不良集団を率いる男など、けた外れの猛者が次々と立ちはだかる。やがて舞台は、賞金を懸けた強さの格付け「深道ランキング」へ。強烈な求愛をぶつけてくるライバルや、実の父とも拳を交える。全ランカーが入り乱れる廃墟の大乱闘の果てに、摩季は最強の怪物と向き合う。自分の中に棲む獣を認めるまでの、天を駆ける闘い！

## この漫画を読むのに向いている人

- 理屈や整合性は二の次でかまわないから、**勢いとテンションで押し切る格闘漫画**を読みたい人
- 主役より脇が暴れ回る話が好きで、**弱い側の意地まで拾う人物描写**を味わいたい人
- 重い展開の直後に意味不明な笑いが挟まる、**熱さとふざけ方が同居する作風**に乗れる人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 絵の丁寧さや人物の整った顔立ちを重く見ていて、**アクの強い絵柄に慣れる時間**を取りたくない人
- 序盤から一気に引き込まれたいので、**話が本格的に動き出すまでの助走**の長さがつらい人
- 今の感覚では引っかかる場面もあるため、**連載当時の空気が残る描写**が気になってしまう人

## 良い所

- 絵はうまくない。なのに宙を舞って蹴り落とす場面だけは目を離せなかった。落ちながら殴り合う**空中の攻防**なんて、他ではあまり見ない。ここだけで俺は元を取れたと思っている。
- 主役より脇が暴れ回るのがいい。使い捨ての悪役がほとんどおらず、弱いやつにも譲れない筋がある。台詞のクセが強くて、脇まで全員が**生きた顔つき**をしている。
- 話がどんどん重くなるのに、ふざけた笑いを手放さない。深刻な戦いの直後に、意味のわからないやり取りをねじ込んでくる。この**熱さとふざけ方の配合**がクセになった。
- 勢い任せに見えて、摩季が路上に居場所を求めた理由はちゃんと積んである。母を失った痛みと、競技を諦めた悔しさ。**両親をめぐる回想**だけは、何度読んでも私は泣く。
- 終わり方に救われた。内に棲む怪物を消すつもりで戦っていた主人公が、最後にそれごと自分だと認める。**化け物のまま肯定される結末**が、読み終えてからも私の中に残っている。

## 悪い所

- 絵は正直うまくない。主人公の目つきが変で、女の子が可愛く見えないのが最初はつらかった。男のほうが顔は整っているくらいで、この**絵柄の好き嫌い**で脱落する人はいると思う。
- 序盤をどう乗り切るかが問題だ。路上で相手を倒すだけの流れが続き、私は何度も本を閉じかけた。**ランキング編に入るまでの我慢**を人に勧めるのは、ちょっと気が引ける。
- 作者の他の作品にあった振り切れた熱量を期待して読むと、肩透かしを食う。**日常パートの比重**が高くて、話がなかなか前に進まない。全体では六十点くらいに落ち着いた。
- 長い尺を割いたパワードスーツの話が、結局かませ犬で終わったのは残念だった。少し修行しただけの相手が上位を食うのもきつい。**ランキングの重み**がどんどん薄れていく。
- 今の目で読むと引っかかる場面が多い。同性愛を変な扱いにしたり、大人が女子高生の胸を人前でつかんだり。**時代がゆるかった頃の描写**が残っていて、私は素直に笑えなかった。
