レビュー著者: 漫画よしあし
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華麗なる食卓 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 「カレー」という一つのジャンルだけでこれほどまでに幅広く、奥深い世界が広がっているのかと、毎回目から鱗が落ちるような専門知識に圧倒されました!読んでいるそばからスパイスの香りが漂ってくるような描写が凄い。
- マキトが作る「相手の心や体調にまで寄り添ったカレー」の数々。料理とは単なる味だけでなく、思いやりなのだというテーマが貫かれていて、料理バトルの熱さの中に、確かな感動がありました。
- ふなつ先生の描く「美味しそうに料理を食べるキャラクターの表情」が最高です!特にヒロインたちの、カレーを一口食べた瞬間の恍惚としたリアクションには、こちらまで幸せな気分にさせられます。
- 作中に登場する本格的なカレーレシピの数々が、実際に家でも再現できるレベルで詳しく解説されているのが嬉しい!この漫画の影響で、スパイスからカレーを作るようになった人は、私だけではないはずです。
- 全49巻という大長編を通して、マキトが自分のルーツを探し、究極の一皿に辿り着くまでの旅路を見届けられたことに、深い充足感を覚えました。カレーという文化への愛が詰まった、唯一無二の傑作です!
悪い所
- グルメ漫画でありながら、「お色気描写」がかなり過激で頻繁に挿入されるため、純粋に料理やレシピを楽しみたい人には、そうした演出が邪魔に感じられたり、人前で開くのを躊躇われたりする場面が多々あります。
- 料理バトルにおけるリアリティの欠如や、一部の衛生観念への疑問(咥えタバコ風の演出など)を抱く読者からは、プロの料理人としての描写に少し不満を感じてしまう、という厳しいレビューも一部に見受けられました。
- 50巻近い長期連載のため、後半になるにつれて物語の構造が少しマンネリ化し、またキャラクター同士の恋愛模様の進展が遅すぎて、じれったい思いをすることがありました。もう少しコンパクトにまとめても良かったかも。
- 「究極のカレー」というテーマが、時に物理法則を超えたファンタジーのように描かれることがあり、地に足の着いた料理漫画を好む人には、バトルの演出が少し大袈裟すぎて白けてしまう瞬間があるかもしれません。
- 主人公のマキトの性格が、良くも悪くも自分勝手で無鉄砲なため、彼に振り回される周囲の人々に同情しすぎてしまい、素直に主人公を応援しきれない時期があった、というのが個人的な不満点として残りました。





