# ゼロ THE MAN OF THE CREATION

## 基本情報

- 著者: 愛英史、里見桂
- 連載: スーパージャンプ
- ジャンル: ヒューマンドラマ、オムニバス、アート・美術
- 評価: 7.8/10
- 最終更新日: 2026年08月24日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/1b03a0e8-052c-40ab-91a6-30f096821b6a

## あらすじ

焼き物も絵も彫刻も、この世にあるものなら何だって本物そっくりに写し取ってしまう男がいる。名はゼロ。ただ形を真似るだけではない。作り手が何を思い、何に迷いながらその一点を生み出したのか。心の奥まで読み解いたうえで、失われたはずのものをもう一度この世へ呼び戻す。ゼロのもとを訪ねるのは、焼け落ちた家宝をもう一度見たい人や、贋作に人生を狂わされた人。名画に隠された謎を暴こうとする者もいる。その手はときに人を救い、ときに欲に溺れた者へ静かな裁きを下す。絵や彫刻にかぎらず、焼き物や刀、一皿の料理までもが物語の芯になる。名を残した人物や実際にあった出来事を絡めながら、一話ごとに違う人間の姿が浮かび上がる。贋作という名の、本物！

## この漫画を読むのに向いている人

- 絵画や焼き物の裏側にある歴史や作り手の事情ごと、**美術の蘊蓄を物語として味わいたい**人
- 一話ずつ完結する構成なので、長編に身構えることなく**気になった巻から気軽に読み始めたい**人
- 作り手が何を思って一点を生み出したのか、その内側を掘り下げる**静かな人間ドラマ**を好む人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 設定は現実の範囲に収まっていてほしくて、**人間離れした腕前**が前提の話になると気持ちが離れる人
- 一話あたりの台詞や解説の量が気重に思えて、絵の流れに乗りながら**軽快に読み進めたい**人
- 一話ごとの型が決まった構成だと飽きやすく、**同じ骨組みの繰り返し**が続くのが苦手な人

## 良い所

- 同じ題材の有名作と読み比べても、僕はこちらを推したい。派手な見せ場は少ないのに**静かに熱い**筆で、美術の枠を越えて人の知恵そのものを描いてくる。
- オールバックに白いスーツという佇まいだけで、私はこの主人公に惹かれた。**第一話でいきなり秘密を明かす思い切った入り**のおかげで、そこから先の人間ドラマにすんなり乗れる。
- 毎回差し込まれる**芸術や考古学の蘊蓄**が私にはたまらない。宝石や歴史の話まで土台がしっかりしていて、物語を追ううちに知らなかったことが頭に残っていく。
- 短編の集まりだから、俺はどの巻から手に取っても平気だった。教科書や美術館で見た覚えのある品が**別の解釈のまま生き返る**あの瞬間が読みたくて、何度も読み返している。
- 実際にあった風習や出来事が物語へ編み込まれていて、私は読みながら初めて知ったことがいくつもある。**娯楽の顔をして史実を突きつけてくる**ので、読み終えてからも妙に尾を引く。

## 悪い所

- 贋作の腕前がなんでもありに近くて、私は途中で**設定のトンデモぶり**に置いていかれかけた。人の情を描くドラマとして読めば気にならないが、現実味を求めると引っかかる。
- **細部の詰めが割とアバウト**で、そこは僕には物足りない。勢いで読ませていく作りだから、描き込みをじっくり味わいたい気分のときには少し向いていない。
- 好きだから人に貸してみたら、詰まらないの一言で返ってきた。私は面白いと思っているのに、**入り口で合わないと切られる**たちの作品なのだと思い知らされた。
- 一話あたりの**文字量がとにかく多い**ので、私はさらっと読み流せない。台詞と解説を追いかける体力がいるから、疲れている日はどうにも開く気になれないままだ。
- 話の骨組みがだいたい決まっていて、**同じ流れの繰り返しに感じる**時期がある。終わり方には驚かされたけれど、そこへ辿り着くまでは似た展開が続くという印象が残る。
