# YATAGARASU

## 基本情報

- 著者: 愛原司
- 連載: 月刊少年マガジン
- ジャンル: 少年漫画、サッカー、スポーツ、青春
- 評価: 7.8/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年08月30日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/1f4ca0bd-a24a-426a-8694-72f8e3a4a3ad

## あらすじ

「僕だって世界に手が届く」。運動神経だけは飛び抜けているのに、ボールを蹴ったことのなかった小学六年生・茂木但馬。エリートの少年と出会った日から、彼の毎日はサッカー一色に染まる。目指すのは、有望な子どもを選び抜く育成の関門トレセン。クラブでの練習、セレクション、そして全国のユース大会へ。同じ世代には、年代別代表に呼ばれるほどの才能がごろごろいる。強豪との力の差に押し潰されそうになりながら、痛みも恐れもねじ伏せて前へ出るストライカーが育っていく。覚えた技術を次の試合でもう試してみせる、その伸びしろがすさまじい。必殺技も奇跡もいらない。日本の育成現場をまるごと描いた、泥くさい成長物語！

## この漫画を読むのに向いている人

- **選抜や育成の現場をなぞるサッカー漫画**が読みたくて、必殺技に頼らない試合運びを好む人
- 素人が一から積み上げていく話に弱く、**負けん気だけで伸びる主人公**を応援したくなる人
- **一話ごとに山場が来るテンポのよさ**を好んでいて、少年スポーツ漫画を一気に読み進めたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- **きっちり締めくくられた結末**を求めていて、駆け足で終わる幕引きに物足りなさが残る人
- 絵の好みがはっきりしていて、**年齢より老けて見える人物の顔立ち**が気になってしまう人
- **戦術の細かい正しさ**にこだわりがあって、大まかな部分を大目に見ながら読むのが苦手な人

## 良い所

- **ユースやアンダー世代の仕組み**がここまで細かく書かれている漫画は珍しい。選抜の裏側を眺めているだけでも面白くて、そのまま全巻そろえたくなる引力がある。
- **変な必殺技が一つも出てこない**ところがいい。育成の現場をなぞる試合運びは、競技経験のある人間から見ても筋が通っている。理屈で納得できるサッカー漫画。
- 素人がめきめき伸びる筋立て自体は珍しくない。それでも**一話ごとに必ず山場がある**運びなので、区切りどころが見つからない。寝る前に開くのは危ない一冊。
- 顔が腫れ上がってもヘディングに行く。**痛みを押してでも前へ出る主人公の執念**が伝わる場面だ。きれいなプレーより、こういう泥くさい場面のほうが記憶に残る。
- 個性の立った選手が多くて、名前と顔がすっと頭に入る。**上達本として読める技術の描写**まであるので、実際にボールを蹴っている子どもにこそ勧めたい一冊。

## 悪い所

- **中学生に見えないおっさん顔**が並ぶのは、序盤の大きな引っかかりになる。子どもの描き分けに慣れていなかったのか、年齢の設定を何度も確かめる羽目になる。
- **終盤の駆け足な畳み方**がとにかく惜しい漫画だ。ここまで長く積み上げてきたのに、最後だけ急に走り出し、あと数話ぶんは見たかったところで幕が下りる。
- 素人の主人公が飛び抜けた身体能力でぐんぐん伸びる。**どこかで見た型どおりの設定**なのは否めない。設定の目新しさを求める読者には、どうしても物足りなく映るところ。
- **戦術まわりの詰めの甘さ**は、サッカーを見慣れた目には引っかかるだろう。細かい部分より勢いのほうを楽しめる読者に向いている。そこに目をつぶれるかが分かれ目。
- 月刊での連載だったせいか、話の進みはどうしてもゆっくりだ。**世に知られないまま埋もれた感じ**もある。この中身で読まれずに終わったのは、単純にもったいない。
