レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
TO-Y の感想と評価(良いところ、悪いところ)
TO-Y
完結著者: 上條淳士
連載: 週刊少年サンデー
評価: 8.5/10
あらすじ
ずば抜けた顔立ちと、生まれ持った音の才。十六歳の藤井冬威は、地下のパンクバンドでボーカルを張りながら、退屈な日々と自分の求める音とのズレにいら立ちを募らせていた。そんな彼を、トップスターを育てた敏腕マネージャーが見つけ出す。バンドを離れたトーイは、仕組まれたスキャンダルも武道館も飲みこんで、一躍時代の顔へ駆け上がっていく。だが待っていたのは、顔と話題ばかりを欲しがり、音を売り物の型にはめようとする芸能界だった。歌う場面に歌詞も吹き出しもない。それでも耳の奥で鳴りだす音がある。少年が自分の音を取り戻すまでを描いた、白い紙の上の轟音!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 歌詞も効果音も置かないライブ場面から、自分の頭の中で音を鳴らす読み方を楽しめる人
- 線の少ない白い画面や服の描き方など、絵そのもののかっこよさだけで読む漫画を選んでしまう人
- 表舞台に上がるほど求める音から遠ざかる、売れることの息苦しさを描いた話に惹かれる人
向いていない人
- 場面がどんどん飛ぶ語り口が苦手で、筋道を順に運んでくれる話を落ち着いて読みたい人
- 八〇年代の音楽やテレビの空気が下敷きなので、当時の熱を前提にした描写に乗りにくい人
- 現実にいそうな等身大の人物を求めていて、振り切れた造形の女性キャラが続くと戸惑う人
良い感想・レビュー
- 歌っている場面に歌詞も吹き出しもいっさい入らないのに、なぜか耳の奥で音が鳴りだします。紙の上で鳴る無音のライブという感じで、私は読みながら自分の好きな曲をかけたくなりました。
- 線が少なくて白っぽい画面なのに、一コマがそのまま一枚絵として飾れそうなんです。余白まで計算された線の美しさに子どもの頃ガツンとやられて、今開いても古びていないのが不思議なくらいです。
- 出てくる女の子がみんないい。ぶりっ子を演じるアイドルの素顔も、追っかけの少女が話が進むほど猫みたいに変わっていく感じも好きで、私は男キャラより先に彼女たちを目で追ってしまう。
- 終わり方が予定調和じゃないのがいい。大きな賞の会場を抜け出して野外の舞台へ飛び入りする流れは取り返しのつかないほど幸福な場面だ。俺は読み終えてしばらく動けなかった。
- 芸能界の裏側やテレビの現場をここまで見せながら、笑わせにくるコマがちゃんと挟まる。自分の音を手放さない生き方に憧れて、俺は当時ずいぶん影響を受けたと思う。
悪い感想・レビュー
- 話を読んでいるというより絵が続くのを眺めている感じで、途中でコマの流れを追う集中力が切れました。おしゃれなのは分かるのですが、私にはくたびれる一作でした。
- 女の子たちの見た目も性格もぶっ飛びすぎていて、私はどうにもついていけなかった。現実離れした女性像が平気で並ぶので、気持ちが冷めてしまう瞬間があった。
- 当時読んだときも中身がよく飲みこめず、大人になって読み返しても説明を省いた語り口のせいで分からない部分が残る。絵の美しさに引っぱられて最後まで行けたようなものだ。
- 服装にしても人の集まる場のノリにしても、今の目で見ると古さが先に立ちます。ライブを乗っ取る展開などは時代の勢いに寄りかかった筋運びに見えて、私は少し白けました。
- 大きな賞を蹴って会場を出ていく幕引きは、私にはちょっと出来すぎに思えた。地下と表舞台の壁が高かった頃の空気を知らないと、痛快さの理由が伝わりにくい気がする。
良い感想・レビュー
- 歌っている場面に歌詞も吹き出しもいっさい入らないのに、なぜか耳の奥で音が鳴りだします。紙の上で鳴る無音のライブという感じで、私は読みながら自分の好きな曲をかけたくなりました。
- 線が少なくて白っぽい画面なのに、一コマがそのまま一枚絵として飾れそうなんです。余白まで計算された線の美しさに子どもの頃ガツンとやられて、今開いても古びていないのが不思議なくらいです。
- 出てくる女の子がみんないい。ぶりっ子を演じるアイドルの素顔も、追っかけの少女が話が進むほど猫みたいに変わっていく感じも好きで、私は男キャラより先に彼女たちを目で追ってしまう。
- 終わり方が予定調和じゃないのがいい。大きな賞の会場を抜け出して野外の舞台へ飛び入りする流れは取り返しのつかないほど幸福な場面だ。俺は読み終えてしばらく動けなかった。
- 芸能界の裏側やテレビの現場をここまで見せながら、笑わせにくるコマがちゃんと挟まる。自分の音を手放さない生き方に憧れて、俺は当時ずいぶん影響を受けたと思う。
悪い感想・レビュー
- 話を読んでいるというより絵が続くのを眺めている感じで、途中でコマの流れを追う集中力が切れました。おしゃれなのは分かるのですが、私にはくたびれる一作でした。
- 女の子たちの見た目も性格もぶっ飛びすぎていて、私はどうにもついていけなかった。現実離れした女性像が平気で並ぶので、気持ちが冷めてしまう瞬間があった。
- 当時読んだときも中身がよく飲みこめず、大人になって読み返しても説明を省いた語り口のせいで分からない部分が残る。絵の美しさに引っぱられて最後まで行けたようなものだ。
- 服装にしても人の集まる場のノリにしても、今の目で見ると古さが先に立ちます。ライブを乗っ取る展開などは時代の勢いに寄りかかった筋運びに見えて、私は少し白けました。
- 大きな賞を蹴って会場を出ていく幕引きは、私にはちょっと出来すぎに思えた。地下と表舞台の壁が高かった頃の空気を知らないと、痛快さの理由が伝わりにくい気がする。
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