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最終更新日:

アンゴルモア 元寇合戦記 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

アンゴルモア 元寇合戦記

アンゴルモア 元寇合戦記

完結
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著者: たかぎ七彦

連載: サムライエース

ジャンル: 歴史アクション

評価: 8.4/10

あらすじ

1274年秋、罪を着せられた元御家人たちは、鎌倉幕府の手で絶海の島へ流される。荒れた海を越えてたどり着いた先で待っていたのは、島の主の娘が告げる残酷な知らせだった。大陸を発った大軍団がこの島へ迫っており、流人たちはその最前線で死ぬために送られたというのだ。島のために死んでくれ。そう言い渡された男たちは、それでも刀を取る。見たこともない集団戦法と火薬の武器の前に味方は崩れ、島の主も討たれた。残された道は、地形を読んだ夜襲と山城に籠もっての時間稼ぎだけ。裏切りが出て守りを破られても、島を守ると決めた意地は折れない。一歩も退けない、七日間の籠城戦!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 勝ち目のない戦を、決められた期日まで耐え抜く時間稼ぎの防衛戦としてじっくり味わいたい人
  • 史実の合戦を土台にしながら、地形と奇策で格上の大軍に食らいつく戦い方を追いかけたい人
  • 折れかけた心が誰かの叫びでもう一度立ち上がる、感情のぶつかり合いが戦を動かす話が好きな人

向いていない人

  • 合戦ものを読むときに、なめらかで見応えのある立ち回りの描写をいちばん大事にしたい人
  • 背景と人物の釣り合いなど、絵の作り込みの粗さがどうしても気になって話に入れない人
  • 人が次々と命を落とす重い展開が苦手で、史実をなぞる凄惨な戦の描き方からは距離を置きたい人

良い感想・レビュー

  • 読み始めたら降りる駅を通り過ぎていました。勝つための戦ではなく、敵が去るまで耐えるだけ。期限つきの負け戦という縛りが、最後の最後まで効いてきます。
  • やることは七日間持ちこたえるだけ、とはっきりしています。だから一日ずつ削られていく怖さが生々しくて、残りが減るほど追い詰められる作りに、ずっと肩の力が抜けませんでした。
  • 地形を使った夜襲でようやく一矢報いた直後に、相手の物量をあらためて見せつけられる。やり返した先で味わう無力感の落差がきつくて、俺はうなるしかなかった。
  • 心が折れかけた男たちを、娘の激情がもう一度戦へ引き戻す場面が効いた。理屈ではなく、剥き出しの感情が人を並ばせていく。そういう熱の伝わり方が好きだ。
  • 古くからこの地を守ってきた者の末裔が現れ、合流する流れに土地へ積もった時間の厚みを感じました。史実をなぞりながら、戦の筋書きもきちんと組み立てられています。

悪い感想・レビュー

  • 合戦の場面なのに、映るのは顔ばかり。絵はほとんど動かず、動いているのは口だけという印象が最後まで拭えませんでした。戦の立ち回りを楽しみにしていたので肩透かし。
  • 斬り合いの流れが追えません。人の配置も動きも書き割りのようで、雰囲気だけで話が進んでいく感じがしました。刀のぶつかる手応えを求める人には物足りないと思います。
  • 森の中の戦いのはずなのに、木立と人の大きさの釣り合いが取れていない。背景まで書き割りに見えて、自然のなかで戦っている手応えは最後まで出てこなかった。
  • 海岸へ上陸してくる大軍の場面で、人が巨人みたいに見える。縮尺の狂いが気になってしまい、せっかくの物量の怖さが頭に入ってこない。取材はどうなっているのか。
  • 相手役の娘に惹かれるものがなくて、そこは残念だった。そのうえ人がどんどん死んでいく凄惨さもあるので、史実ものに作り話が混ざる作りも含め好みは割れると思う。

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