レビュー著者: 漫画よしあし
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鮫島、最後の十五日 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

鮫島、最後の十五日

鮫島、最後の十五日

著者: 佐藤タカヒロ

連載: 週刊少年チャンピオン

ジャンル: ドラマスポーツ人間物語相撲

評価: 8.7/10

あらすじ

『鮫島、最後の十五日』は、力士・鮫島鯉太郎が“最後の本場所”に挑む十五日間を描いた相撲ドラマ。小兵ながらも圧倒的な執念と覚悟を持つ鮫島が、怪我や過去の因縁、強敵たちとの死闘を通して相撲に人生を懸ける姿が描かれる。各力士の背景や信念が丁寧に掘り下げられ、取組ごとに異なるドラマが展開される構成が特徴。相撲の迫力と人間の生き様が融合した、熱量の高い作品となっている。

良い所

  • 鮫島の“命を懸けた相撲”が圧倒的で、取組のたびに胸が締め付けられるほどの緊張感があった。小兵ながらも強敵に立ち向かう姿は本当に熱く、スポーツ漫画としての迫力が段違いだった。
  • 各力士にしっかりとした背景があり、敵味方問わず全員が魅力的だった。特に宿敵との取組では、相撲という競技を超えた“人生のぶつかり合い”が描かれていて涙が出るほど感動した。
  • 作画の迫力が凄まじく、ぶつかり合いの瞬間の重量感や緊張感が紙面から伝わってくる。汗や表情の描写が細かく、相撲の激しさがリアルに感じられた。
  • 十五日間という限られた時間軸で進む構成が秀逸で、毎日の取組にドラマがあり、読み進めるほど鮫島の覚悟が深まっていくのが伝わった。緊張感が途切れない作品だった。
  • 相撲の技術や戦略が丁寧に描かれていて、相撲に詳しくなくても理解しやすかった。スポーツとしての奥深さと、力士たちの精神性がしっかり伝わる構成が素晴らしかった。

悪い所

  • 物語が非常に重く、鮫島の覚悟があまりに極端なため、読んでいて精神的にしんどくなる巻があった。気軽に読める作品ではない。
  • 相撲の取組が長期化する巻では、同じような展開が続くように感じる部分があり、テンポが重くなることがあった。
  • 力士の背景描写が濃い一方で、サブキャラの掘り下げに偏りがあり、もっと深く知りたいキャラが多かった。特に序盤のキャラは扱いが薄い。
  • 相撲の専門用語や技術説明が多い回では、初心者には少し難しく感じる部分があった。理解するために読み返す必要がある場面もあった。
  • 物語の終盤が急展開で、作者急逝による未完という事情もあり、鮫島の物語が完全に描き切られなかった点はどうしても心残りだった。

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