レビュー著者: 漫画よしあし
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鮫島、最後の十五日 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 鮫島の“命を懸けた相撲”が圧倒的で、取組のたびに胸が締め付けられるほどの緊張感があった。小兵ながらも強敵に立ち向かう姿は本当に熱く、スポーツ漫画としての迫力が段違いだった。
- 各力士にしっかりとした背景があり、敵味方問わず全員が魅力的だった。特に宿敵との取組では、相撲という競技を超えた“人生のぶつかり合い”が描かれていて涙が出るほど感動した。
- 作画の迫力が凄まじく、ぶつかり合いの瞬間の重量感や緊張感が紙面から伝わってくる。汗や表情の描写が細かく、相撲の激しさがリアルに感じられた。
- 十五日間という限られた時間軸で進む構成が秀逸で、毎日の取組にドラマがあり、読み進めるほど鮫島の覚悟が深まっていくのが伝わった。緊張感が途切れない作品だった。
- 相撲の技術や戦略が丁寧に描かれていて、相撲に詳しくなくても理解しやすかった。スポーツとしての奥深さと、力士たちの精神性がしっかり伝わる構成が素晴らしかった。
悪い所
- 物語が非常に重く、鮫島の覚悟があまりに極端なため、読んでいて精神的にしんどくなる巻があった。気軽に読める作品ではない。
- 相撲の取組が長期化する巻では、同じような展開が続くように感じる部分があり、テンポが重くなることがあった。
- 力士の背景描写が濃い一方で、サブキャラの掘り下げに偏りがあり、もっと深く知りたいキャラが多かった。特に序盤のキャラは扱いが薄い。
- 相撲の専門用語や技術説明が多い回では、初心者には少し難しく感じる部分があった。理解するために読み返す必要がある場面もあった。
- 物語の終盤が急展開で、作者急逝による未完という事情もあり、鮫島の物語が完全に描き切られなかった点はどうしても心残りだった。
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