レビュー著者: 漫画よしあし
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鮫島、最後の十五日 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
鮫島、最後の十五日
著者: 佐藤タカヒロ
連載: 週刊少年チャンピオン
評価: 9.2/10
あらすじ
角界を追われた元大関の息子、鮫島鯉太郎。小さな体で大男たちに真正面からぶつかり続けた代償として、骨も頭ももう限界を越えていた。恩師の急な死と兄弟子の引退を経て迎えた九月場所、鮫島はこれが最後の場所になると悟る。初日の相手は、同じく脳に深刻なダメージを抱えて引退を決めた親友。張り手を打ち合う一番から、巨漢や宿敵の大関との取組まで、一日ごとに命を削る相撲が続く。同じ部屋の仲間たちも、それぞれの因縁を背負って土俵に上がる。一瞬で決まる勝負に、何年分もの思いが詰まっている。全勝のまま迎える十四日目、待つのは大横綱。作者の急逝により、物語はその一番を前に幕を下ろす。『バチバチ』シリーズ最終章、小さな力士が命ごとぶつかる最後の十五日間!
この作品が載っている特集
読む前に確認したい相性
向いている人
- 体の小さな主人公が大男に真っ向からぶつかっていく勝負を、一番ずつかみしめて読みたい人
- 一瞬で決まる相撲の取組に、力士それぞれが背負ってきた人生の重みを感じたい人
- 前のシリーズから主人公を追ってきて、ぼろぼろの体で最後の場所に挑む姿を見届けたい人
向いていない人
- 物語がきちんと結末まで描かれることを大事にしていて、未完のまま終わる作品にもどかしさを感じる人
- 骨折やけがなど体が悲鳴を上げる痛々しい描写が続くと、読んでいてつらくなる人
- 汗くさく熱量の高い男たちのぶつかり合いより、落ち着いたトーンの物語を好む人
良い感想・レビュー
- 先代親方の死や兄弟子の部屋継承を経て、部屋のみんなが家族のように支え合う姿が胸にしみます。ライバルとの取組では、携帯を握る手に力がこもるほどでした。
- 勝負は一瞬でつくのに、その一瞬にこれほど中身が詰まっている競技だとは知らなかった。命を賭けて土俵に立つ鮫島の姿が、漫画に命を賭けた作者と重なって見える。ぶっちぎりで一番の相撲漫画だ。
- 対戦相手それぞれが背負ってきた事情も描かれ、ただの憎い敵では終わりません。仕送りのお金を奪われた力士や、体の異変で涙の引退を選ぶ力士。番付が上がっていく楽しさもあり、ワクワクしながら読みました。
- 連載の途中で途切れたはずなのに、これ以上ないほどきりの良い最終話でした。シリーズ序盤で戦った宿敵と十三日目に再びぶつかる展開や、横綱戦を前にした鮫島の姿がかっこよすぎて涙が出ます。
- 相撲に興味もなく、たまたま手に取ったのに全巻そろえてしまった。取組の奥深さはもちろん、土俵に立つ男たちの人間くささにすっかりやられる。笑いも涙もある、未完の大作だ。
悪い感想・レビュー
- 迫力ある構図も、相撲に賭ける力士の思いも伝わってくる。はまりたいと思いながら、なぜか今ひとつのめり込めなかった。作品の熱さが少し強すぎたのかもしれない。
- 相撲漫画にはもともと入り込みにくい印象があります。そのうえ力士の体つきが現実離れしていて、こんなマッチョな力士いないでしょ、とまずツッコんでしまいました。
- 平幕が大関にあんな口をきくのは現実ではありえないが、漫画ならではの味だと思える。惜しいのはあと少しのところで未完になったことだ。結末が読めないのがとにかく残念。
- 第一部と違い、取組は現実の相撲らしく一瞬で決まる。ただ、あのまま連載が続いていたら、鮫島はもっと悲惨な末路をたどっていたに違いない。作者には悪いが、これで良かったのかもしれないと思ってしまう。
- 序盤は、どれだけ相撲を愛しても報われない鯉太郎の苦しみが描かれ、最後へ向かう感じがせつなかったです。そのあとは、どちらかといえば過去の回想が中心になる展開も目立ちます。










