# アラクニド

## 基本情報

- 著者: いふじシンセン、村田真哉
- 連載: 月刊ガンガンJOKER
- ジャンル: 学園アクション、サスペンス、異能バトル
- 評価: 7.8/10
- 最終更新日: 2026年08月10日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/27c476fc-7a32-48fc-bda5-06c06bfbe29a

## あらすじ

叔父の暴力と学校のいじめ。耐えるだけの毎日を送る女子高生、藤井有栖。極度の集中力を発揮する「CEC」という病を抱えていた。ある日、叔父が闇の暗殺者「蜘蛛」に殺される。その殺した当人に素質を見込まれ、有栖は殺しの技を骨の髄まで叩き込まれる。やがて師との死闘を制した彼女は、自分の名前だけは捨てないと決め、組織に入ることを拒む。その日から、虫の異能を持つ刺客が次々と学園へ送り込まれた。ゴキブリ、カマドウマ、カブトムシ。虫の習性をそのまま武器に変える戦い方。雑学まじりで理屈が通っていて、読むほどのめり込む。糸一本で格上をしとめる発想勝負の攻防。殺し屋ではなく藤井有栖として生きるため、少女が牙を剥く学園死闘劇！

## この漫画を読むのに向いている人

- 虫の生態や雑学をそのまま武器に変える**理詰めの異能バトル**を、腰を据えて楽しみたい人
- 追い詰められた少女が**牙を剥いて生き延びていく話**が好きで、痛みも込みで見届けたい人
- 読み進むうちに**絵と作風がまるで別人のように化けていく過程**まで含めて、一つの作品として味わい尽くしたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- **グロテスクな描写や生々しい死の場面**が苦手で、安心して読める学園ものを探している人
- 一話ごとに話が畳まれる作りよりも、**次回への強い引き**で先へ引っ張ってほしいと思う人
- 敵役の**中二病くさい振る舞いや悪ふざけ**が緊張感を削ぐと感じ、最後まで張り詰めた物語を求める人

## 良い所

- 虫の生態や雑学がそのまま戦い方に組み込まれていて、読みながら何度も感心した。ただの異能バトルではなく、**虫の習性を読み合う頭脳戦**として成り立っているところが面白い。
- 好きなジャンルではなかったのに、気づけば夢中でした。集中力が過剰という設定の女子高生が、殺しの腕をぐんぐん伸ばしていきます。この**ぞくぞくする育ち方**が癖になります。
- 話そのものも楽しいけれど、私が驚いたのは作者の絵の変わりよう。始まりと終わりでこれほど**短い間に激変する画力**を見たのは初めてで、そこだけでも追いかける値打ちがあった。
- 集中力を自在に操る相手との戦いは、時間が止まったような静けさの中で進む。この**張り詰めた間合いの取り合い**に引き込まれ、真実を知った主人公の腹の据わり方にもしびれた。
- 虫の力を身につけた者同士が戦うという**着眼点そのものが勝ち**だと思う。蜘蛛対カマキリのような対戦カードが組まれるたび、子どものようにわくわくしながら読んでしまう。

## 悪い所

- 後半の絵の力強さを知ってから読み返すと、序盤の**線の頼りなさ**が気になってしまう。同じ人が描いたとは思えないほど差があり、最初の数話でやめる人もいそうだと感じた。
- 何度読み返しても、**糸をどう操っているのかの理屈**が飲み込めない。応用が利きすぎて何でもありに見える場面もあり、そこは戦いの張り詰めた感じが薄れてしまう気がした。
- 一話ごとにきちんと決着がついていく作りなので、**次回への引きが弱い**と感じる。安定して面白いだけに、続きを急いで追いかけたくなる焦りは最後まで湧いてこない。
- 敵の組織にいる連中が、特撮ヒーローに憧れて自ら名乗りを上げるなど**やたらと中二くさい**。笑える場面ではあるものの、命のやり取りをしているはずの緊張感はそのぶん削がれる。
- 終盤は展開が駆け足になり、**畳みかけるような幕引き**に物足りなさが残った。グロい描写や妙な性癖がにじむ絵も多く、そこで合う合わないがはっきり分かれると思う。
