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ジョジョの奇妙な冒険 第8部 ジョジョリオン の感想と評価(良いところ、悪いところ)

ジョジョの奇妙な冒険 第8部 ジョジョリオン

ジョジョの奇妙な冒険 第8部 ジョジョリオン

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著者: 荒木飛呂彦

連載: ウルトラジャンプ

ジャンル: ミステリーファンタジーバトルサスペンス

評価: 9.1/10

あらすじ

2011年、大震災後の杜王町。壁の目から現れた記憶喪失の青年・東方定助。彼は自分が何者かを探るため、東方家に引き取られる。しかし、その平和な町と家族の裏側には、悍ましい「呪い」と謎の果実「ロカカカ」を巡る陰謀が渦巻いていた。荒木飛呂彦が描く、現代の「呪い」を解く物語!

良い所

  • 「自分は何者なのか」という根源的な問いから始まり、物語全体が巨大なミステリーパズルのように展開していく不気味な緊張感に、これまでのジョジョとは全く違うゾクゾクするような知的好奇心を刺激されました。
  • 東方家という一つの家族の中に潜む、ドロドロした愛憎と奇妙なルールの描写が、現代の怪談のような湿り気を帯びていて、日常が少しずつ異質なものに浸食されていく演出の巧みさには、ただただ圧倒されます。
  • 荒木先生の「奇妙」を具現化するデザインセンスがさらに研ぎ澄まされており、特に後半に登場する敵スタンドの、逃げ場のない絶望的な強さとその「理(ことわり)」の描写には、本気で震え上がりました。
  • 「呪いとは、過去から引き継がれた宿命である」というテーマに対し、定助が自分のルーツを受け入れながら、新しい未来を切り拓こうとする人間ドラマには、静かですが非常に深い感動がありました。
  • 全27巻、10年間の連載を経て「呪い」が解かれるまでの長い旅路を見届けた時、これまでのシリーズが積み上げてきたものをさらに高い次元で昇華させようとした、作者の飽くなき挑戦心に心からの敬意を抱きました。

悪い所

  • 序盤に提示された多くの謎や伏線の一部が、物語の完結までに明確に回収されなかったように見える箇所があり、スッキリとした解決を最優先する読者にとっては、少し「放り出された」ような不満が残るかも。
  • 物語の目的が「ロカカカの争奪戦」へと収束していくまでのプロセスが非常に長く、どこに向かっているのか見えにくい時期があったため、これまでのジョジョのような「明快な悪を倒す旅」を期待すると、少し退屈に感じるかも。
  • ラスボスの登場が物語のかなり終盤であり、彼との因縁や掘り下げがこれまでの部の敵(DIOや吉良など)に比べると少し薄く感じられ、最終決戦の盛り上がりに、どこか「唐突さ」を感じてしまう可能性。
  • 主人公の定助とヒロインの康穂の間に、いわゆる「相棒」としての熱い共闘を期待しすぎると、別行動が多い展開に、少し物足りなさを感じてしまうかもしれません。あくまで「個の尊厳」を巡る戦いなので。
  • 一部のスタンド能力の仕組みが、あまりに抽象的で直感的ではないため、文字での説明を読んでも「結局、何がどうなっているのか」をイメージするのが非常に困難な回があり、読み進めるのにかなりの根気を要します。

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