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ジョジョの奇妙な冒険 第8部 ジョジョリオン の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ジョジョの奇妙な冒険 第8部 ジョジョリオン
著者: 荒木飛呂彦
連載: ウルトラジャンプ
評価: 8.4/10
あらすじ
『ジョジョの奇妙な冒険 第8部 ジョジョリオン』は、東日本大震災後の杜王町を舞台に、記憶を失った青年・東方定助が、自分の正体と“二人分の身体”の謎を追う物語。東方家の秘密、ロカカカの実をめぐる争い、スタンド能力による奇妙な事件が複雑に絡み合い、シリーズでも屈指のミステリー性を持つ構成となっている。杜王町という閉ざされた舞台で、血縁・因縁・陰謀が交錯し、定助が“自分とは何者か”を探し続ける物語が展開される。
良い所
- 定助の“自分探し”が物語の中心に据えられていて、謎が少しずつ明らかになる構成が非常に魅力的だった。伏線の張り方が丁寧で読み応えがあった。
- 杜王町の雰囲気が第4部とは異なる不穏さを持っていて、日常と異常が混ざり合う独特の空気感が強く印象に残った。
- スタンド能力が環境や物質と密接に関わるものが多く、戦闘が知略と応用力に満ちていて新鮮だった。特に“等価交換”の概念は面白かった。
- 東方家の人間関係が複雑で、それぞれのキャラに背景があり、家族ドラマとしての側面も強く感じられた。
- 作画の完成度が非常に高く、構図やファッション、ポージングなど荒木作品の美学がさらに洗練されていた。
悪い所
- 物語の謎が多く、説明が後半まで少ないため、序盤は状況を把握しづらく読み進めるのに時間がかかった。
- スタンド能力が抽象的で、戦闘の理屈が一読では理解しにくい場面が多かった。
- キャラクターの感情描写が淡泊な回があり、定助の内面が掴みにくいと感じる部分があった。
- ロカカカの設定が複雑で、物語の核心に入るまでの道のりが長く、テンポが緩やかに感じられる巻があった。
- 終盤の展開が急ぎ足で、伏線の回収が十分に描かれないまま進む印象があり、消化不良に感じる部分があった。
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