レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
Bread&Butter の感想と評価(良いところ、悪いところ)
Bread&Butter
著者: 芦原妃名子
連載: Cocohana
評価: 8.5/10
あらすじ
12年勤めた小学校教師をある出来事で辞め、34歳の焦りから婚活を始めた深田柚季。どれもうまくいかない日々のなか、文房具店の片隅でパンを焼く風変わりな店主・原洋一のコッペパンに出会い、沈んでいた心がふっと軽くなる。その人柄と真剣なパン作りに触れた柚季は、この人と美味しいご飯が食べたいと衝動的に逆プロポーズ。快諾した洋一と、お互いをまだ何も知らないままの奇妙な同居が始まる。洋一が抱える元恋人との過去や漫画家としての挫折、柚季自身の傷。周りの夫婦や家族それぞれの食卓の悩みも交差する。パンの湯気の向こうで、不器用な二人が少しずつ歩み寄る大人の恋と再生の物語!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 派手な展開よりも、少しずつ心の距離が縮まる大人の恋愛を、じっくり時間をかけて味わいたい人
- 焼きたてパンの湯気まで伝わるような食べ物の描写で、疲れた心をやわらかくほぐされたい人
- 恋愛の行方だけでなく、家族や夫婦それぞれの生き方に自分を重ねてじっくり考えたい人
向いていない人
- 物語がテンポよく進むのを好み、何度も元の道へ戻る回り道の多い展開にじれてしまう人
- 過去のトラウマや複雑な家庭の事情など、重く沈んだ空気がしばらく続く展開が苦手な人
- 少女漫画に求めるようなわかりやすい胸キュンや甘い恋愛模様を、まっすぐ楽しみたい人
良い感想・レビュー
- 唐突に始まった二人が少しずつ距離を縮めていくゆっくり進む大人の恋に、私はすっかりハマった。焼きたてのパンの描写がとにかく良くて、読んだあと無性にパンが食べたくなる。
- こんなに丁寧に感情を描く漫画があるのかと僕は驚かされた。派手な事件はないのに、登場人物の心の揺れがリアルすぎて胸を刺す。日常を大事にしようと素直に思えた。
- パンを焼く湯気の向こうで、生きることそのものを肯定してくれる優しさに包まれました。落ち込んでどうしようもない時に、そのままでいいよと言われた気がして涙が出そうになりました。
- 主人公カップルだけでなく、周りの夫婦や家族それぞれの食卓にまつわる悩みが沁みる。愛情の形は一つじゃないと気づかされて、読みながら何度も自分の暮らしを振り返った。
- 人生の苦味も甘味も、丁寧で面白可笑しく描かれていくのが最高に旨い漫画だと感じました。大事な人と美味しいご飯を食べたいという、単純で一番難しい願いが胸に残ります。
悪い感想・レビュー
- お互いに拗らせすぎていて、途中で何度も元の道へ戻ろうとする。そのせいで話が回り道ばかりしてじれったいと感じ、二人がなかなか進まない展開に少しやきもきしてしまった。
- 元恋人への未練やトラウマを引きずる男性の描写が、ずっと重たく沈んだ空気として残ります。付き合っていく過程がもどかしく、読んでいて時々暗い気分になりました。
- ほんわかしたパングルメを期待して読むと、不倫や複雑な家庭環境まで出てきて裏切られる。思っていたよりドロッとした重さがあって、気軽には読めなかった。
- 相手の男性が秘密主義で、主人公の理由もなかなか明かされない。私はそこにじわじわ溜まるイライラを感じてしまい、大人の恋というより拗れた者同士の我慢比べに見えた。
- パン屋として軌道に乗ってきたのに、急に漫画家復帰の話が始まってからは展開がだれてきた気がします。また別々の道を選ぶ二人の関係がはっきりせず、もどかしかったです。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
唐突に始まった二人が少しずつ距離を縮めていくゆっくり進む大人の恋に、私はすっかりハマった。焼きたてのパンの描写がとにかく良くて、読んだあと無性にパンが食べたくなる。
お互いに拗らせすぎていて、途中で何度も元の道へ戻ろうとする。そのせいで話が回り道ばかりしてじれったいと感じ、二人がなかなか進まない展開に少しやきもきしてしまった。
こんなに丁寧に感情を描く漫画があるのかと僕は驚かされた。派手な事件はないのに、登場人物の心の揺れがリアルすぎて胸を刺す。日常を大事にしようと素直に思えた。
元恋人への未練やトラウマを引きずる男性の描写が、ずっと重たく沈んだ空気として残ります。付き合っていく過程がもどかしく、読んでいて時々暗い気分になりました。
パンを焼く湯気の向こうで、生きることそのものを肯定してくれる優しさに包まれました。落ち込んでどうしようもない時に、そのままでいいよと言われた気がして涙が出そうになりました。
ほんわかしたパングルメを期待して読むと、不倫や複雑な家庭環境まで出てきて裏切られる。思っていたよりドロッとした重さがあって、気軽には読めなかった。
主人公カップルだけでなく、周りの夫婦や家族それぞれの食卓にまつわる悩みが沁みる。愛情の形は一つじゃないと気づかされて、読みながら何度も自分の暮らしを振り返った。
相手の男性が秘密主義で、主人公の理由もなかなか明かされない。私はそこにじわじわ溜まるイライラを感じてしまい、大人の恋というより拗れた者同士の我慢比べに見えた。
人生の苦味も甘味も、丁寧で面白可笑しく描かれていくのが最高に旨い漫画だと感じました。大事な人と美味しいご飯を食べたいという、単純で一番難しい願いが胸に残ります。
パン屋として軌道に乗ってきたのに、急に漫画家復帰の話が始まってからは展開がだれてきた気がします。また別々の道を選ぶ二人の関係がはっきりせず、もどかしかったです。
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