# 築地魚河岸三代目

## 基本情報

- 著者: はしもとみつお、鍋島雅治、大石けんいち、九和かずと
- 連載: ビッグコミック
- ジャンル: ヒューマンドラマ、グルメ
- 評価: 8.5/10
- 最終更新日: 2026年07月26日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/2c4aedcb-2367-4aea-9be4-61d345ccc53b

## あらすじ

大手銀行の人事部でリストラの面談を担ってきた赤木旬太郎は、心をすり減らして自ら辞表を出す。行き着いた先は、妻・明日香の実家である築地市場の水産仲卸「魚辰」。魚のことを何ひとつ知らないド素人が、三代目として売り場に立った。武器は底抜けの明るさと、一度覚えた味を忘れない舌だけ。旬太郎は市場の職人たちに頭を下げて学びながら、目利きと商いの勘所をひとつずつ身につけていく。毎回ひとつの魚介を軸に、飲食店や客が抱えた悩み、流通のゆがみが浮かび上がり、人の情でほどけていく。やがて豊洲への移転が近づき、仲間たちの不安と向き合う日々が始まる。築地への感謝を胸に、次の時代へ踏み出す三代目の一歩！

## この漫画を読むのに向いている人

- 魚料理の絵を眺めているだけでお腹が鳴ってしまう、**うまそうな食べ物の描写**にめっぽう弱い人
- 知らない業界の仕組みや仕事の中身を、物語を追いながら覚えたい**学べるグルメ漫画**を探している人
- 無骨な職人たちのやりとりが心地よく響く、**情の通った人間ドラマ**をゆっくり味わいたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 毎回きっちり型の決まった一話完結より、**先の読めない長い筋書き**にぐいぐい引っぱられたい人
- 専門の用語や魚の種類が次々に出てくる作りを重いと感じ、**解説の多い読み口**が苦手な人
- もつれた人間関係が料理の力でするりとほどける流れを、**手際が良すぎる収まり方**だと感じる人

## 良い所

- 海のない県で育った私には、魚の知識も漁の話もぜんぶ新鮮でした。牡蠣が育った場所の距離で生食用と加熱用に分かれると知って、**一軒の店から市場までつながる話**にすっかり引き込まれています。
- とにかく魚がうまそうで、読んでいるとお腹が鳴る。素人の婿養子が魚河岸の跡取りになって一人前になっていく筋も面白かったし、**出てくる人がみんな生きている感じ**がして読めてよかった。
- 夫が長く魚河岸で働いているので、夫婦でずっと楽しんできました。移転の費用や高齢を理由に店を畳んだ仲卸さんを何人も見てきた身には辛いところもありますが、**それでも前を向く主人公の言葉**に賛成です。
- 一気に読み進めたら、知らずにいた仲買という仕事と魚の知識が自然と頭に入ってくる。金華サバや金華鮭の話で三陸が魚介の宝庫だと知り、**市場の活気そのもの**に触れた気分で気持ちが晴れた。
- 素人目線で主人公が学んでいくから、読む側も一緒に目利きや旬を覚えられる作りがうまい。魚食の文化や水産業界が抱えた問題まで踏み込んでいて、**大人が読んでも歯ごたえのある一作**だと思う。

## 悪い所

- 話は悪くないし魚の知識も身につくのですが、素人のはずの主人公が味覚だけ急に超一流だったり、周りが都合よく手を貸してくれたり、**展開の甘さ**が引っかかります。厳しさももう少し見てみたいです。
- 事件が起きて主人公が知識と機転で片づける、この流れがほぼ毎回続く。豆知識はためになるけれど、長い連載だけに**決まりきった型の繰り返し**が効いてきて、まとめて読むと少し飽きがくる。
- 料理と魚の絵はいいのに、人物の顔や表情に癖があって好みが分かれそうです。台詞が説教くさく響く場面や登場人物の**強引な振る舞い**が気になりだすと、物語に入り込みにくくなります。
- 前半の熱気と成長ドラマは楽しめたのだが、巻を重ねるほど**人情ドラマの押しつけ感**が強まる気がする。魚の解説も詰め込み気味でテンポが鈍り、途中で読むのをやめてしまった。
- 長く読んできた作品だけに、終盤が急ぎ足でまとまった印象が残る。**その後の描写がほとんどない**まま幕が下りるので、市場が移り変わる姿をもっとじっくり見せてほしかった。
