# 美味しんぼ

## 基本情報

- 著者: 雁屋哲、花咲アキラ
- 連載: ビッグコミックスピリッツ
- ジャンル: 料理・グルメ、ヒューマンドラマ、青年マンガ
- 評価: 8.4/10
- 最終更新日: 2026年09月28日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/2eecfdd0-3c95-4b03-9049-929e1476faa1

## あらすじ

社内一のぐうたら社員と、鋭い舌を持つ新入社員。ふたりに任されたのは、新聞社の百周年を飾る「究極のメニュー」作りでした。ところが、ライバル紙の「至高のメニュー」を率いるのは美食の権威・海原雄山。しかも彼は、母を死なせたと主人公が憎み続けてきた実の父親です。食材のよしあし、手間のかけ方、器、つくる人の心まで問う料理勝負で、親子は何度も火花を散らします。読めば、ふだん口にしている豆腐や魚の見方ががらりと変わるはず。ぐうたら記者が名のある大物をやりこめる痛快さも、たまりません。勝負の合間にふたりの恋が育ち、やがて新しい家族もできます。こじれきった父と子の間にも、少しずつ雪どけが訪れます。食卓から人生までを描き切った、グルメ漫画の元祖！

## この漫画を読むのに向いている人

- ふだんはぐうたらな主人公が、食材や器の知識で**名のある大物をやりこめる痛快さ**を味わいたい人
- 甘いトマトの育て方やウイスキーの飲み方など、**今につながる食の知識を楽しく学びたい**人
- バブル期の元気な空気のなかで、ギャグと恋愛がまじる**勢いのある長編の人間ドラマ**を楽しみたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 毎回のように**主人公が他人の料理にけちをつける流れ**が続くと、読んでいて疲れてしまう人
- 序盤のとがった主人公が好きで、**長い連載のなかで登場人物の性格が変わる**のが苦手な人
- 料理漫画には**家でそのまま作れるレシピ**を期待していて、現実離れした料理だと冷めてしまう人

## 良い所

- ラーメン屋が一軒つぶれるかどうかという、考えてみればしょうもない騒ぎなのに、話としてちゃんと面白いんです。ギャグと恋愛がまじり合う中盤は、**描き手が楽しんでいるのが伝わってくる勢い**があります。
- 甘いトマトの育て方やウイスキーのトワイスアップなど、当時は目新しかった食の楽しみ方が今ではすっかり当たり前になっているのに驚かされる。**今の日本の食文化の出発点**と呼んでも言いすぎではない。
- 「ワインと豆腐には旅をさせちゃいけない」というひと言にしびれました。ただの平社員が、名の知れた大物を**食の知識でつぎつぎにへこませていく**のが痛快です。
- 初対面の相手にもすぐけんかを売る主人公と、コマから黒いオーラがあふれ出す父親。**序盤のむちゃくちゃな勢い**こそ、この作品らしさそのものだと思う。「フォアグラよりアンキモ」という言い切りも忘れられない。
- 前半は、やさぐれた主人公と**悪役そのものの父親がたまらなく格好いい**んですよね。「このあらいを作ったのは誰だあっ！」の一喝がとにかく好きです。バブル期の日本の元気な空気まで伝わってきます。

## 悪い所

- 序盤の斜に構えた主人公には好感が持てたのに、結婚後は**人脈を使ってうんちくを語るだけの坊っちゃん**に見えてしまった。新婚の朝の食卓での文句には、読んでいていらいらが止まらなかった。
- 初期の、権力に逆らう姿が好きでした。**話が進むと主人公の性格がやけに丸くなる**のが残念です。ヒロインへの当たりが強くなるところも好きになれません。父親との和解も、してほしくなかったです。
- 話そのものは面白くて興味深い。けれど料理漫画なのに**家で再現できない現実離れした料理**が多いのは惜しい。もう少し自分でも作れる範囲であってほしかった。
- 毎回、人が作った料理にけちをつけては偉そうに講釈を垂れる流れが鼻につく。**他人の料理を批判してばかりの主人公**に、それなら自分で作ってみろと言いたくなった。
- 商談相手の前でたばこを吸い、大物の先生に暴言を吐く上司が、なぜクビにならないのか謎です。**騒ぎを起こす上司が許されてしまう職場**の描き方は、社会に出てから読むとかなり引っかかります。
