# サマータイムレンダ

## 基本情報

- 著者: 田中靖規
- 連載: 少年ジャンプ＋
- ジャンル: バトルアクション、ホラー、SF、サスペンス
- 評価: 8.8/10
- 最終更新日: 2026年07月19日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/32e0af1c-a46f-43b4-b909-eb97b89babff

## あらすじ

幼馴染の潮が死んだ。その報せを受けて、網代慎平は2年ぶりに故郷の島へ帰る。海の事故で亡くなったはずが、葬儀の場で親友から他殺を疑う不審な傷跡を告げられる。島には、自分そっくりの"影"を見た者は死ぬという言い伝えがあった。慎平自身も影に撃たれた瞬間、意識は帰りのフェリーへ引き戻される。死ぬたびに時が巻き戻る力に気づいた慎平は、人を殺してコピーし成り代わる影を追い始める。だがループを重ねるほど戻れる地点は今へ近づき、敵もこちらのやり方を学んでいく。仲間との共闘、迫る刻限、そして島ひとつを賭けて挑む、汗と血にまみれた命がけのひと夏！

## この漫画を読むのに向いている人

- 巻き戻しが有利になるだけでなく、**疑いと恐怖を深める仕掛け**として効くタイムリープを味わいたい人
- 敵も学習して有利な盤面を潰しにくる、**知恵比べとしての死に戻り**の駆け引きを最後まで楽しめる人
- サスペンスとバトルとSFが混ざり合っても、**破綻せず一本に閉じる構成**を見届けたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 不気味なホラーやミステリーの空気を求めていて、**途中からのバトル路線**に切り替わると冷めてしまう人
- 死ぬたびに何度もやり直せる展開に、**張り詰めた緊張がゆるむ物足りなさ**を感じてしまう人
- 死闘や犠牲を最後にすべて無かったことにされて、**割り切れなさの残る結末**に納得できない人

## 良い所

- タイムリープものはもともと好きなんですが、死に戻りで有利になりすぎる話が多くて物足りませんでした。でもこれは巻き戻すほど**誰が味方か分からない緊張感**が増していって、そこがすごく巧いと感じました
- 敵が人に擬態してくるので、味方だと思っていた相手が実は影かもしれない。ループしても心から安心できない作りになっていて、**疑心が恐怖に変わる感覚**が最後まで抜けませんでした
- 基本はシリアスで命の奪い合いを描く話なのに、合間にギャグが挟まって思わず笑ってしまう場面もある。空気が重くなりすぎないから、**暗い話が苦手な自分でも読み切れた**のが正直うれしかったです
- 敵もループの仕組みを覚えて先回りしてくるのがしびれました。片方しか救えず、有能な仲間を失う容赦のなさもあって、**敵味方でループを奪い合う駆け引き**にすっかり夢中になってしまいました
- 三枚の写真がつながった場面で、思わず鳥肌が立ちました。細かい伏線が最後の最後まで効いてきて、**円環のように閉じていく構成**の完成度に、読み終えたあともしばらく席を立てなかったです

## 悪い所

- 常夜へたどり着くまではちゃんと追えていたのに、終盤の理屈がちんぷんかんぷんでした。解説を何度読んでも飲み込めなくて、**終盤で急に増す難解さ**だけがもやっと残ってしまいました
- 前半の不気味なサスペンスが好きだったのに、中盤からはよくあるバトルに寄っていきました。**ホラーの手触りが消えた**のが自分にはさみしくて、少しずつ熱が冷めてしまいました
- ループの回数が積み重なると、追い詰められてもやり直せばいいという空気が出てしまう。**死ねば戻れる展開の緩さ**のせいで、張り詰めていた緊張がだんだん薄れていくのが惜しかったです
- 話そのものはとても好きなんですが、ちょくちょく挟まるお色気の描写にはイラッとしました。そういうものを求める作品じゃないのに、**流れを止める唐突な色気**で集中が切れてしまうんです
- 最後にすべてを無かったことにする結末は、自分にはご都合の極みに感じました。死闘や犠牲が丸ごと消えてしまうと、**積み上げた痛みのカタルシス**まで薄れてしまった気がしてなりません
