# ねことじいちゃん

## 基本情報

- 著者: ねこまき（ミューズワーク）
- ジャンル: 動物、ヒューマンドラマ、スローライフ・日常、日常・ほのぼの
- 評価: 8.8/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年09月05日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/3342b9c9-8eab-4313-9880-c914843bccb3

## あらすじ

妻の佳枝を見送って数年。七十五歳の元教師・大吉は、猫がそこらじゅうで昼寝する小さな島で、飼い猫のタマと暮らしている。朝の血圧を測り、畑を耕し、幼なじみの元漁師と釣った魚をつまみに一杯やる。妻が残したレシピノートをめくり、あの日の味をもう一度こしらえる日もある。桜、筍、冷たい麺、銀杏、こたつ。その合間には友の入院や別れ、島を離れる人と新しく来る人の姿も、当たり前のように紛れ込む。じいちゃんを下僕と思っているタマは、亡き奥さんと内緒の約束を交わしていた。大きな事件は起きない。それでも読み終えるころには、今日という一日がやけに愛おしくなる、水彩で描かれる島の日々！

## この漫画を読むのに向いている人

- 大きな事件が起きない日々でも、**季節の移ろいと台所の匂い**だけで満たされてしまうような人
- 猫の気ままな仕草を眺めるだけで機嫌が直る人や、**方言まじりの掛け合い**にほっとしたい人
- 年を重ねることや大切な人を見送る痛みも含めて、**日々の暮らしの手ざわり**をゆっくり味わいたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- はっきりした敵や大きな謎がないと物足りず、**先を追わせる強い引き**をいつも求めている人
- 悲しさの混じらない明るい話だけを読みたくて、**別れや老いに触れる回**は今は避けておきたい人
- 毎回ぐっと状況が動く展開を望む人や、**同じような一日が淡々と続く展開**を退屈に感じやすい人

## 良い所

- 雨の日に買い出しへ付いてきた猫を、エコバッグへ入れて傘を差すじいちゃん。僕はこの**しょうもないのに愛おしい寄り道**にやられました。水彩で描かれた古い家並みも、隅まで眺めてしまいます。
- 猫嫌いを名乗る幼なじみがこっそり野良に魚を配り、婆ちゃん同士は喧嘩しながら仲がいい。若い医師と喫茶店の娘のもどかしい距離感も含めて、**島の誰にもちゃんと居場所がある**描き方が好きです。
- 春夏秋冬が水彩でくっきり塗り分けられ、回想の昭和の景色までやわらかい。じいちゃんも猫も名古屋弁で喋るので、**方言のゆるい間合い**がそのまま島の空気になっている。絵を軽く見ていた自分が恥ずかしい。
- 奥さんと出会ったきっかけも猫、喧嘩を収めたのも猫。読み進めるうちに**猫が夫婦の時間をつないでいた**と分かってきて、残されたじいちゃんに寄り添うタマの姿でこらえきれなくなりました。
- おばあちゃんとの内緒の約束、とタマが漏らす場面で涙腺が緩みました。人が減っていく島だからこそ猫がのんびり道を占領していて、**さびれた景色のあたたかさ**に自分の田舎の記憶を重ねてしまいます。

## 悪い所

- ほのぼの目当てで開いたら、戦争の記憶をたどる回に当たって面食らいました。おいしそうな料理も温かい絵もあるのに、**気持ちを持っていかれる重さ**が混ざります。癒やしだけを求めると空振りします。
- ずっと読んでいられる心地よさは確かなのに、場面によって**書き文字がやたら小さい**のは困ります。細かい台詞を拾おうとして何度も画面を拡大しました。エッセイ漫画にありがちとはいえ、目が疲れます。
- 電子で読んで気に入り、手元に置きたくて紙の本を買ったらカラーではありませんでした。**やわらかい色が抜けた紙面**は別物に見えて、正直がっかりしています。色合いも含めて好きになった身にはこたえました。
- 猫を飼っている僕には、寝相もいたずらも見慣れた光景ばかりでした。**猫あるあるをなぞる範囲**から出ない回が続くと、次を待つ気持ちが薄れます。老いの話が出てくるまでは正直だれました。
- 近所のじいちゃんそのもので親しみは湧いたものの、**活字にした方言のごつごつ感**には慣れませんでした。声に出せば柔らかいはずの言い回しが、文字だと妙に引っかかります。他県の読者に届くのか心配です。
