# ビン～孫子異伝～

## 基本情報

- 著者: 星野浩字
- 連載: スーパージャンプ
- ジャンル: 青年漫画、歴史フィクション、軍事・政治
- 評価: 8.4/10
- 最終更新日: 2026年07月11日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/35c58251-a7e9-4dcd-8192-55293f2e18ae

## あらすじ

顔に罪人の刺青を刻まれ、両膝の骨を抜かれて歩けない体。それでも戦場では誰より恐れられる異形の軍師がいた。群雄が入り乱れる古代中国の戦国の世で、彼が率いるのは戦に親を奪われた孤児たちの軍。地形や風、人の心の動きまで鋭く読み切り、何倍もの大軍で押し寄せる敵を策略ひとつでひっくり返していく。自らを陥れた宿敵との因縁、迫りくる北方最強の騎馬民族。城を枕にした壮絶な篭城戦と決死の攻防のなかで、張り巡らせた策が一つずつ噛み合っていく痛快さと、戦乱に生きる人々の絶望や優しさ。知略だけを頼りに乱世を駆け抜ける、孫子の血を継ぐ男の生き様！

## この漫画を読むのに向いている人

- 地形や気象、人の心まで読み切る**知略で大軍をひっくり返す戦い**に、胸を高鳴らせたい人
- 戦争の悲惨さと、その中で生きる人々の絶望や優しさまで**丁寧に描く歴史ロマン**を味わいたい人
- ほとんど記録の残らない人物を骨太な物語に仕立てた、**中国戦国の群像劇**にどっぷり浸りたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 史実に忠実な**本格派の中国歴史もの**を求めていて、強すぎるオリジナル設定が気になってしまう人
- 物語がテンポよく進むのを好み、**じっくりした話運び**だと少し物足りなく感じてしまう人
- 劇画タッチの絵柄や、**色っぽく描かれる女性キャラ**に、どうしても抵抗を感じてしまう人

## 良い所

- 絵柄は最初どうかと思ったけれど、読み進めるうち続きが気になって一気に読み切った。中国の歴史物が好きなのもあって、**あっさりハマる面白さ**に引き込まれた。
- 何倍もの敵を前に、地形や風、人の心の動きまで読み切って、じわじわ劣勢をひっくり返していく。**張り巡らせた策が噛み合う痛快さ**にドキドキしっぱなしだ。
- 主人公の体は歩くこともできないのに、陣形を自在にあやつって敵を翻弄する。**超人的な軍師ぶり**はリアルさから少し離れても、発想の面白さで引っ張ってくれる。
- 顔の刺青や膝の骨を抜く刑罰はむごたらしい。ただ、そのぶん**市民の目から見た戦乱の暮らし**が細かく描かれていて、彼らの絶望につい同情してしまった。
- 記録がほとんど残っていない人物を、これだけ壮大な物語に仕立てているのがすごい。戦争の悪をまっすぐ突いていて、**今を生きる人こそ読むべき一作**だと感じる。

## 悪い所

- 話の進みがゆっくりで、歴史の背景をある程度知らないと置いてけぼりになる場面がある。口語がときどき古い中国語っぽくなるのも、**読みづらさ**につながっていた。
- 中身にオリジナルの要素が多すぎて、本格的な中国の歴史物を期待して読むと**肩透かしを食らう**。史実寄りの重厚感を求める人には合わないかもしれない。
- 策略で勝つのかと思えば、結局は強い兵や良い武具、豊富な資金ありきの場面が増えていく。これでは**孫子の兵法というより力押し**で、少しがっかりした。
- 絵は劇画寄りで好みが分かれるし、女性キャラの描き方がどうにも過剰に色っぽく引っかかった。歴史物のシリアスな空気が**そこで少し薄まる**ように感じてしまう。
- 主人公を陥れた敵将のほうがどうも格上に描かれていて、そこがどうにも飲み込めない。普段はとぼけて有事に凄いという**ベタな主人公像**も少し気になった。
