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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

転生幼女はあきらめない の感想と評価(良いところ、悪いところ)

転生幼女はあきらめない

転生幼女はあきらめない

完結
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著者: カヤ岬下部せすな

連載: MAGCOMI

ジャンル: 転生ファンタジー異世界ファンタジー幼女・日常系冒険

評価: 8.4/10

あらすじ

家族に看取られて穏やかに一生を終えた女性が、目を覚ますと赤ん坊になっていた。生まれ直した先は、魔力が暮らしを支える異世界の貴族の家。けれど母はその出産で命を落とし、父も兄も彼女のほうを見てくれません。出だしからつまずきっぱなしです。それでもリーリアは諦めない。前の人生で覚えた知恵と、少し図太い愛嬌で、父と兄の頑なな心をほぐしていきます。ようやく温もりを取り戻した矢先、何者かに攫われて遠い辺境へ。言葉も足取りもおぼつかない身のまま、人の命を奪う化け物と向き合い、周りの人を助けながら帰り道を探す日々。力で薙ぎ払うのではなく、小さな手と人の縁で難題に挑む転生譚!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 力で敵を薙ぎ払う爽快さより、知恵と人の縁で少しずつ難題をほどいていく過程をじっくり味わいたい人
  • 恋愛が物語の中心になくても、家族の情や仲間との絆だけで胸が熱くなれる話を探している人
  • 主人公が守られて終わらず、幼い身体の不自由さごと描かれる歩みを最後まで見届けたい人

向いていない人

  • 転生したあとは周りから溺愛されるだけの甘い展開がずっと続くものと思って読み始めたい人
  • 物語が本格的に動き出すまでの助走が長い構成が苦手で、早いうちに山場までたどり着きたい人
  • 幼い子どもの言動にまで現実的な理屈を求めてしまい、そこが気になると読み進めにくい人

良い感想・レビュー

  • 家族の仲が丸く収まったあとは、溺愛されるコメディに落ち着くものと勝手に思い込んでいました。それがまさかの誘拐で離ればなれ。再会までの長い年月をまるごと描き切る構成に驚かされます。
  • 頭は大人でも身体がついてこず、すぐ眠くなるし口も回らない。魔力が攻撃ではなく道具を動かす電池のように使われる仕組みも変わっていて、そこを読み解くだけでも面白い。
  • 都合よく誰も傷つかない話ではない。大事な人を奪われた側の胸の内まで拾ってくれるから、笑える場面と痛む場面が同じ濃さで並ぶ。絵柄は好みが割れそうだが、この手触りは嫌いじゃない。
  • 王都に戻ってからの、同じ年頃の子どもが顔をそろえる場面がとにかく楽しい。見栄を張ってすべる男の子など、背伸びしたい子ども心がそのまま出ているやりとりに、思わず笑ってしまいます。
  • 転生ものはすぐ子どもや大人になって話が進むことが多いのに、この作品は赤ちゃんから幼女のまま物語が続きます。幼い姿のまま長く物語を紡ぐ構成が新鮮で、動く姿を見ているだけで応援したくなりました。

悪い感想・レビュー

  • 一歳の子が言い訳をひねり出して外へ抜け出す場面など、周りの大人が誰ひとり不審に思わない作りの粗さが引っかかった。輪郭の歪みが目につくコマもあり、絵の面でも乗り切れない。
  • 父親と再会するまでがとにかく長く、ようやくか、という気持ちが先に立ってしまいました。誘拐に関わった側の人間が身の回りに置かれる運びにも、そこは許すのかと納得できません。
  • 普通なら数年後とひとコマで飛ばすところを丁寧に追う方針は分かるのですが、中身が大人なのを隠す気がまるでない立ち回りには、もう少し子どもらしくしなよとツッコミたくなりました。
  • 前の人生の記憶があるにしても、赤ん坊の育ち方が速すぎる。こじれた家族の仲があっさり元通りになる運びも駆け足で、ここはもっと時間をかけて見せてほしかった。
  • 序盤は状況の説明が続くばかりで、大きな出来事は終わり際までほとんど起きません。絵はかわいいのに話が動き出すまでの助走が長いので、読みながらあくびが出てしまいました。

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