# オールラウンダー廻

## 基本情報

- 著者: 遠藤浩輝
- 連載: イブニング
- ジャンル: 青年漫画、スポーツ漫画、格闘漫画
- 評価: 8.4/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年09月19日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/38dd32b7-3f4c-4431-835a-7eb2be6e519f

## あらすじ

将来が見えないまま、高校二年の高柳廻はなんとなく格闘技ジムの扉を叩く。半年後、コーチに強引に出されたアマチュア大会で待っていたのは、小学生のころ一緒に汗を流した幼馴染だった。心を閉ざし勝つことだけを追う彼に完敗し、そこで初めて本気になった。必殺技はない。あるのは相手の技をその場で真似てしまう柔らかさと、切れないスタミナだけ。打撃と投げと関節技が入れ替わる一瞬の隙間で、教わったばかりの動きをとっさに繰り出す。誰にも見せない地味な稽古が、いつのまにか勝ち筋に変わっていく。強くなるとはどういうことかを、汗と息づかいだけで描ききった格闘青春譚！

## この漫画を読むのに向いている人

- 必殺技や大技ではなく、**地道な反復練習が少しずつ形になっていく**過程をじっくり味わいたい人
- 試合の運び方から体の使い方まで、**技術の理屈がきちんと見える格闘描写**をじっくり読みたい人
- 主人公の勝ち負けだけでなく、**敗れていく選手の生き方にもきちんと光が当たる**物語に弱い人

## この漫画を読むのに向いていない人

- **必殺技と大きな目標で一気に引っ張る展開**を求めていて、静かな積み重ねだと物足りない人
- 競技の専門用語が多い作品が苦手で、**説明なしに飛び交う技名や体勢の名前**でつまずいてしまう人
- 物語の終わりまできれいに畳まれることを重んじ、**結末があっさり流されてしまう**物足りなさが苦手な人

## 良い所

- 追い詰められた場面で頼るのが得意技ではなく、習ったばかりでまだ試していない動きだというのがいい。**勝ちパターンの決まっていない主人公**なのに、地味な稽古の一つ一つがちゃんと武器になっている。
- 同じ試合でも、決め技までの筋道を先に思い描いている選手と、相手に合わせて動くうちに発想で勝つ選手がいる。**戦い方にそのまま人柄が出る**描き分けが気持ちいい。
- 肉体の動きも筋肉の見え方もひっかかるところがなく、コマからコマへ流れるように自然と視線が誘導されます。**どんな場面の格闘描写でも崩れない**丁寧さから、作者の生真面目さが伝わってきます。
- 主人公が強いだけでは物足りない。時代遅れと言われる一芸にこだわり、潔く散っていく相手の格闘技人生にロマンと哀愁がある。**負けた側にも美学を用意する**ところが好きだ。
- 読んでいるうちに自分も格闘技をやってみたくなりました。試合の描写だけでなく、**幼馴染がそのままライバルになる関係**にドラマがあり、腹筋の割れたヒロインまで可愛く見えてきます。

## 悪い所

- 肝心のライバルが本編にあまり出てこないまま話が進むので、どこへ向かっているのかつかめません。**終盤で駆け足に畳まれる**運びもあって、物語の軸が最後までぼやけたままです。
- 選手同士は熱いのに、まばらな客席まで律儀に描かれるせいで試合の温度が上がりきらない。**観客のいない寒々しさまで写し取るリアルさ**が、ここでは逆に働いている。
- 大一番の決着が思ったよりあっさりで、その後の話をもう少し読みたかったです。**同門の仲間が途中から出番を減らしてしまう**のも惜しく、彼らの試合まで見せてほしいと感じました。
- 決め技がないまま、ずるずる組み合っているうちにいつのまにかペースを握っている。**強くなっても華が出てこない主人公**で、格好いいと思った気持ちが揺らぐこともある。
- これまで読んだ格闘漫画の中でも、かなり静かで地味なほうだと思う。**専門用語が説明なしで飛び交う**ので、格闘技の知識がないと試合の状況を追うだけで疲れてしまう。
