# AZUMI－あずみ－

## 基本情報

- 著者: 小山ゆう
- 連載: ビッグコミックスペリオール
- ジャンル: 青年漫画、時代劇、アクション
- 評価: 7.8/10
- 最終更新日: 2026年08月10日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/396462e4-528a-4ac2-8352-8af48c6e1deb

## あらすじ

舞台は幕末。刺客として育てられたあずみが、剣を手放せないまま揺れる時代へ足を踏み入れる。行く先で出会うのは、身分の壁に押しつぶされる人々と、私欲のために刀を振るう者たち。武家の内側にも階級の理不尽は根を張り、罪のない者まで巻き込んでいく。斬りたくない、けれど斬らねば守れない。同じころ、むごい形で家族を奪われた若者たちも仇討ちの覚悟を固めていく。迷いを抱えたまま進む道の先で、坂本龍馬や勝海舟ら実在の志士と出会い、作り話とは思えない手ざわりの人情時代劇が動き出す。笑って、泣いて、そして別れる。命を懸けて何かを為そうとした者たちの、儚くて美しい生き様！

## この漫画を読むのに向いている人

- 身分の壁に押しつぶされる庶民の痛みまで踏み込んで描く、**骨太な人情時代劇**を腰を据えて読みたい人
- 実在の志士と架空の主人公が同じ場面で交わる、**歴史と作り話の混ざり具合**にわくわくできる人
- 笑いも涙も別れも詰め込んだ長い物語を、**命を懸けた者たちの生き様ごと**じっくり味わいたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 同じ作者の前作と似たテーマをなぞる形なので、**焼き直しに見える作り**が気になってしまう人
- 優しい人ほど先に失われていく展開が続くので、**救いの少ない物語**を長く読むのがしんどい人
- 結末のまとまり方や最後の対決に物足りなさが残るので、**幕引きの鮮やかさ**を重く見る人

## 良い所

- 前作を追いかけていた身としては、舞台も顔ぶれも変わったのに手ざわりが同じで安心した。**別作品として仕切り直した幕末の物語**だと割り切れば、この作者を好きな人ほど楽しめるはずだ。
- 時代劇に身分違いはつきものですが、**武家の内側にある階級の理不尽**をここまで細かく描いた作品はそう多くないと思います。庶民が踏みにじられる痛みが刺さって、何度も手が止まりました。
- 教科書で見かける歴史上の人物と架空の主人公が、同じ画面で言葉を交わす。**まるごと作り話なのに妙な生々しさ**があって、その場に居合わせたような興奮が最後まで抜けなかった。
- 救いのない悪行に怒って復讐を誓う者、それを必死に止める者。ぶつかり合う思いがぎっしり詰まっていて、**涙なしには読み進められない人情時代劇**だ。私は途中から涙腺がゆるみっぱなしだった。
- 敵の描き分けがはっきりしていて、小者や粗暴な相手は不細工、策謀に長けた相手は整った顔という**顔つきで格が読める作り**が好きだ。ギャグめいた場面も増え、そこは前作より肩の力が抜ける。

## 悪い所

- 殺すべき相手を殺し尽くして種切れになったから、相手役の豊富な幕末で仕切り直したという**シリーズ延命のにおい**がどうにも消えない。強引に引き延ばした印象が最後まで残った。
- 話そのものは面白い。ただ戦国から幕末に移ったぶん動かせる幅が狭まったのか、**敵役の毒っ気が薄まった**のが惜しい。前作にいたような忘れがたい相手役が見当たらないのも寂しい。
- 周りの優しい人ほど先に殺され、その復讐で立ち上がる流れが繰り返される。**読むほど胸が塞がる救いのなさ**で、後半は気持ちが持たなかった。軽く楽しみたい日には向かない。
- 前作が終わって次は何が来るかと待っていたら、また似たテーマだった。**焼き直しに見えてしまう距離感**が最初はどうしても抜けず、この作者の全く新しい話のほうが読みたいと今も思う。
- 終わり方が尻切れトンボで、最後の大一番も取ってつけたようで気持ちが乗らなかった。とくに**もう一人の主人公の伸びなさ**が引っかかる。途中からずっと流されているだけに見えた。
