# 風夏

## 基本情報

- 著者: 瀬尾公治
- 連載: 週刊少年マガジン
- ジャンル: 音楽、恋愛、青春
- 評価: 7.8/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年08月01日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/3d222024-bb0d-48c7-9d4a-6f1c777101d7

## あらすじ

人付き合いが苦手で、いつもスマホの画面ばかり見ていた榛名優。転校先の東京で、携帯も持たずに空を見上げる少女・秋月風夏とぶつかるように出会う。ふとこぼした優のひと言から、二人は仲間を集めてバンドを組み、文化祭やライブハウスで音を鳴らしはじめる。人気歌手になった幼なじみとの間で揺れながら、優と風夏の距離は少しずつ縮まっていく。ところが初めての大舞台を前に、誰も予想しない出来事が彼らを打ちのめす。壊れかけた場所から、それでも音を手放さなかった若者たち。歌うことでしか越えられない痛みと、その先に見えてくる武道館の光。読み終えてもしばらく胸の奥が鳴りやまない青春バンド物語！

## この漫画を読むのに向いている人

- バンドの音が紙の上から聞こえてくるような、**演奏の熱を絵だけで味わえる漫画**をずっと探している人
- 明るい青春が途中で大きく揺さぶられても、**痛みごと抱えて進んでいく物語**を最後まで受け止められる人
- 止まらないテンポで話が転がっていく、**先の読めない展開に振り回される読み心地**が好きな人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 主要な登場人物がそろって幸せなまま終わる、**後味の軽い恋愛もの**をいまは読みたい気分の人
- にぎやかすぎるノリや**唐突に挟まってくる際どい場面**があると、物語に入り込めなくなる人
- 都合よく才能が開いていく流れが引っかかり、**積み上げの丁寧さ**を何より大事にしたい人

## 良い所

- 読み始めてすぐ、話がどんどん転がっていく速さに引き込まれた。**間を置かずに畳みかけてくる展開**でキャラの立ち方もセリフの切れも気持ちいい。だらける場面がほとんどなく、最後まで走らされた。
- 音楽ものは曲が聞こえてこないと乗れないのだけれど、この作品は違った。**演奏の熱がそのままコマから伝わる**ので、鳴っている音を勝手に思い浮かべられる。バンドの空気感まで掴めたのが嬉しい。
- 明るい青春が途中で崩れたときは、この先どうなるのかと放り出された気分になった。それでも仲間がもう一度集まって音を出す場面があって、**立ち上がり直す姿**に泣いてしまった。
- 衝撃的な展開があると聞いて身構えて読みました。それでもキャラの描き方や見せ場の作り方が丁寧で、**構成の組み立ての上手さ**に感心しっぱなし。怖いもの見たさで手に取ったのに、すすめたい一本になりました。
- 終盤に向けて、**去った人をもう一度舞台に立たせる演出**がきれいに決まっていました。支える側の面々もいつのまにか頼もしく育っていて、読み終えたあとは彼らのその後まで想像したくなります。

## 悪い所

- 題名にもなっている子があんなことになるとは思わず、しばらく続きを開けなかった。**明るい話だと思って読み始めた分の落差**がきつい。どこかで救われる形にしてほしかったと今でも思う。
- テンションが最初から最後まで高くて、**騒がしいノリが途切れない**のがしんどかった。合間に挟まる際どい場面も自分には必要に見えず、早々に満腹になって手が止まった。
- 主人公が急に人前で歌えるようになる流れには、さすがに首をかしげてしまう。**都合よく開花しすぎる才能**のせいで、それまで積み上げてきた地道な練習の重みが薄れた気がする。
- 事故を起こしてしまった側とその家族の扱いが、読んでいて気の毒でならなかった。**責める矛先が一方に寄りすぎている**ように見えて、感動的な場面でも素直に乗れない自分がいる。
- 終わり方は予想の範囲に収まっていて、音楽ものはここに行き着くのかと少し肩透かしだった。**着地の無難さ**が引っかかり、途中の荒っぽさが好きだった分だけ物足りない。
