# ライジングサン

## 基本情報

- 著者: 藤原さとし
- 連載: 漫画アクション
- ジャンル: 青年漫画、レスキュー漫画、職業・ヒューマンドラマ
- 評価: 8/10
- 最終更新日: 2026年10月01日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/3d97e895-0e8c-4ed9-adf7-06d765ee520e

## あらすじ

目標もなく高校生活でくすぶっていた甲斐一気は、逃げこんだ山の中で現役の陸上自衛官・伊達と出会い、自衛隊に入ると決める。待っていたのは、階級すらない「自衛官のタマゴ」として過ごす3カ月の教育訓練だった。バディはオリンピックを目指すボクサーの来嶋。脱サラした妻子持ちや、親に勧められて入った女子など、事情も動機もばらばらな仲間と同じ部屋で寝起きし、班長・新海の容赦ない指導のもとで鍛えられていく。連帯責任の腕立て、実弾射撃、豪雨の中の長距離行軍。父を山で亡くした過去が一気の足かせとなる場面もある。元自衛官の作者が描く汗と泥のにおい、そして人の命を救う仕事を選ぶ重さ。くじけそうな若者たちが少しずつ自衛官の顔になっていく、泥まみれの青春！

## この漫画を読むのに向いている人

- ふだん見ることのない**自衛官の日々の暮らしや訓練の細部**まで、リアルな描写でのぞいてみたい人
- 訓練を受ける若者側だけでなく**教官や家族の目線まで描かれる**、厚みのある人間ドラマを味わいたい人
- きれいごとで終わらない**厳しい訓練の中で支え合って力をつけていく**、泥くさい成長物語が好きな人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 絵柄にこだわりがあり、**キャラの描き分けや暗い場面の見やすさ**を作品選びで重視する人
- **勢い任せに突っ走る熱血型の主人公**や、大げさな演出がどうにも肌に合わない人
- 連帯責任や理不尽な叱られ方など、**体育会系の厳しい上下関係**を物語で読むとしんどくなる人

## 良い所

- 熱くて無鉄砲な主人公は王道ですが、ドッグタグの本来の使い道や、ズボンのボタンの硬さ、シーツの敷き方まで**自衛官の暮らしの細かいところ**が描かれていて、既視感がありません。
- 職業漫画のなかで一番好きな作品だ。「本人が辞めると言うまで見捨てない」という班長の言葉をはじめ、**教官たちが口にする信念**が胸に残る。掘り下げてほしい人物がまだいたのが、ほんの少し心残り。
- 作者自身が陸上自衛隊の出身なので、生活ぶりがとにかくリアルです。射撃訓練のくだりでは、昔あった発砲事件の記憶に苦しむ班長の姿まで描かれ、**教える側が抱えた傷**にも踏みこんでいます。
- なんとなく読み始めたら想像をはるかに超えてきた。候補生だけでなく**教官や家族の目線まで深く描かれる**し、理不尽さと過酷さはエグいほど。目を背けたくなっても、知らない世界をのぞきたい気持ちが勝つ！
- 体験取材を続けているそうで、場面が生々しい。**きれいごとで済ませない訓練の日々**だからこそ、「同じ釜の飯を食う」という言葉がしっくりくる。早く娘に会えるよう、妻子持ちの浜さんを応援したくなる。

## 悪い所

- 絵は正直きびしく、キャラの描き分けが不安定で見分けにくい。性格づけも極端で、主人公が悩む場面も**演出が大げさすぎて共感しきれない**。それでも丁寧に描こうとする熱意は伝わってくる。
- 行軍中の滑落から始まるあたりは回想シーンが多く、少し間延びした印象です。夜の場面では迷彩服と暗い色が重なり、**モノクロだと何が起きているか見えにくい**のも惜しいところでした。
- 休み明けに一人だけ戻らない仲間を、みんなで走って探しに行く。青春らしくはあるものの、自衛官が夢なら辞める動機はもっと重いはずで、**安易な展開**に見えてしまった。
- 自衛隊の内情は知識として面白く読めます。ただ主人公のキャラが苦手です。**元気だけで突っ走るタイプ**はだんだん飽きてきますし、いかにも漫画らしい主人公像に少しがっかりしました。
- フィクションとはいえ、描かれる隊内の雰囲気があまり好きになれず残念。読んでも**入隊に憧れる気持ちにはならない**。主人公の成長は見守りたいのに、絵柄がどうにも合わなかった。
