# その着せ替え人形は恋をする

## 基本情報

- 著者: 福田晋一
- 連載: ヤングガンガン
- ジャンル: コスプレ、青春、ラブコメ
- 評価: 9.4/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年06月02日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/3ff9fd23-981e-4d4f-9284-63bfd59a6127

## あらすじ

雛人形の顔を作る職人を目指して孤独に修行する高校生・五条新菜。クラスの人気者である美少女・喜多川海夢からコスプレ衣装の制作を頼まれたことで、正反対な二人の日常は鮮やかに色づき始める。自分の「好き」を肯定する強さと、もの作りに懸ける純粋な情熱が魂を揺さぶる、2025年3月に完結を迎えた至高の青春コスプレ・ラブコメディ！

## 本音のガチ長文レビュー（ネタバレ有）

全巻読んでの感想です。
アニメは見ていません。

普通ぐらいに面白かったです。
コスプレというテーマや設定的に最初は少し遠ざけていたのですが、読んでみると前提知識などは全く不要であることがわかって、普通に読みやすい作品でした。



物語としては、雛人形の頭師を目指す地味な主人公・五条新菜と、コスプレ好きの人気ギャル・喜多川海夢が、衣装作りを通じて仲良くなっていくラブコメディ。

序盤と終盤は二人の関係や展開がしっかり動いていって面白い。
特に序盤は、新菜が自分の殻を破って次々に新しい発見をし、成長していく過程が一番の見どころだと思う。
雛人形作りの技術を活かして初めての衣装を完成させるまでの流れは、設定の勝利という感じで素直に熱くなれる。

逆に、中盤はちょっと中だるみ感があるというか、メインの二人の関係性がなかなか進まなくて、読むのが少し億劫に感じた。
サブキャラのエピソードが増える時期でもあり、ラブコメの宿命とも言える展開なのだが、早く二人の話を進めてくれ！とヤキモキしてしまう。

ちなみに、サブキャラの話は全部読み飛ばしてもメインストーリーにはほぼ影響がない。
とはいえ、普通にサブキャラたちの話も面白くできてはいるので、そこは群像劇として楽しめばOK。

これは個人的な好みの問題になるが、後半になると新菜も海夢も「実は才能ある天才でした」感が強くなっていくのが、今振り返るとちょっと微妙な印象だったりする。
序盤の泥臭い努力が好きだった分、そう感じてしまったのかもしれない。
ただ、読んでいる最中は二人がどんどん進歩していく展開自体に引き込まれるので、そこまで気にならずに一気に読めた。



コスプレ業界のリアルさについては、自分は全然わからないので、作中の描写が正確かどうかは判断できない。
逆にコスプレに詳しい人だと、「現実はそんなに甘くない！」みたいに変なところが気になったりするのだろうか？
少なくとも、初心者が読んでいて専門用語や内輪ノリがわからず困るようなことは一切なかった。

青年誌連載ということもあり、採寸シーンのようなラブコメ的お色気要素もちょいちょい挟まってくる。
まあ、ストーリーの根幹には関係ないので、そういうお約束の展開が苦手な人は適当に読み飛ばしても大丈夫。



設定がちょっと珍しいだけで、中身は本当に普通の王道ラブコメ。
普通のラブコメゆえに面白い。
ハーレム系ではない、一対一の純粋な王道ラブコメを探しているならぜひおすすめしたい。
逆に、コスプレという設定から、王道ではない特殊でドロドロした展開を期待したりすると微妙かも。

最後の結末については、ひょっとしたら読者の中で賛否両論あるかもしれない。
個人的には、奇をてらわずこのぐらい普通に落ち着くような終わり方はとても好みだった。
二人がちゃんと向き合って恋人同士として幸せに終わる結末は、ラブコメの締めくくりとして綺麗だと思う。



余談ですが、スピンオフ作品もあるものの、あちらは全然違う作風のギャグマンガなので本編を読む上で意識する必要は全くないです。
本編だけで綺麗に完結（全15巻）しているので、安心して一気読みしてみてください。

## この漫画を読むのに向いている人

- 自分の好きなものを恥じず胸を張って好きと言えるヒロインの**真っ直ぐな生き方**に、何度も背中を押されたい人
- コスプレ衣装の制作やメイクの工程まで丁寧に描かれ、ひとつの文化を本気で描く作者の熱量に浸りたい人
- 自分の世界に閉じこもっていた主人公が、誰かとの出会いを通して少しずつ変わっていく成長を見守りたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 刺激的でやや露骨な描写が随所にあるため、人前や電車内でも落ち着いて読める作品を探している人
- 主人公の職人気質ゆえの低すぎる自己評価や消極的な態度に、もどかしさを感じてしまいやすい人
- 制作工程や専門知識の解説パートが濃く描かれるため、テンポよく話が進んでいく展開を好む人

## 良い所

- 海夢ちゃんの**「自分の好きなものを、恥じることなく好きだと言える」という真っ直ぐな生き方**に、私自身も何度も救われました。彼女の笑顔を見るだけで、明日も頑張ろうと思えるほど元気がもらえます！
- コスプレの衣装作りやメイクに関する描写がとにかく濃厚で、**一つの文化を本気で描く作者の執念**が伝わってきます。専門的なのに物語として完璧に昇華されていて、職人魂の美しさに何度も鳥肌が立ちました。
- 福田晋一先生の描くキャラクターが本当に魅力的で、**繊細な表情や肌の質感まで伝わってくる美麗な作画**に溜息が出ます。特に新菜くんが職人の目になる瞬間のカッコよさは、私の中で一生忘れられない名シーンです。
- 自分の世界に閉じこもっていた新菜くんが、**海夢ちゃんとの出会いを通じて自分の価値に気づいていく姿**が本当に丁寧で、親のような気持ちで応援してしまいました。二人の純粋な関係性が、とにかく尊くて大好きです。
- 全15巻を読み終え、**これ以上ないほど美しく、幸福感に満ちた着地**を見届けられたことに感謝しかありません。二人の成長をずっと見守ってこられて本当に幸せでした。私にとって一生心に残る宝物のような作品です！

## 悪い所

- 物語の随所で**海夢ちゃんの魅力や衣装の細部を強調するための、かなり刺激的な描写**が含まれます。私は少し恥ずかしくて、電車の中で読むのを躊躇してしまうことがあったので、読む場所には少し注意が必要かも。
- 新菜くんの**職人気質ゆえの非常に低い自己評価と、それによる消極的な態度**には正直ヤキモキしました。もっと自信を持ってほしいと願うあまり、彼のウジウジした姿に少しイライラしてしまったのが本音です。
- **コスプレの制作工程や専門知識に関する説明パートがかなり濃厚**なので、物語のテンポを重視したい私には、少し話の進みが遅く感じられて退屈してしまう回がありました。もっと二人の掛け合いが見たかったです。
- 登場人物たちが**あまりに理解ある優しい人たちばかりで、環境に恵まれすぎている**ように見えてしまいました。現実の人間関係の厳しさを知っている私には、少し理想化されすぎた世界に映って冷めてしまう瞬間も。
- **完結してしまったことによる凄まじい喪失感**に襲われています。物語として完璧な結末なのは理解していますが、大好きな二人の日常をもっとずっと見守っていたかったので、寂しさがどうしても拭いきれません。
