# 百鬼夜行抄

## 基本情報

- 著者: 今市子
- 連載: Nemuki+、ネムキ
- ジャンル: ミステリー、和風ファンタジー、ホラー
- 評価: 8.8/10
- 最終更新日: 2026年10月20日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/43b34e63-d3ab-451f-9454-6ac66c0d6c5d

## あらすじ

祖父から、この世ならぬものを視る力だけを受け継いだ青年・飯嶋律。祓う力はなく、幼いころから妖魔に命を狙われてきた。亡き祖父の契約で、大妖魔・青嵐が急死した父の体に乗り移って律の守り役となる。さらに、命を救われた小鳥の妖魔コンビまで家に居ついてしまう。憑かれやすい従姉の司や、霊感の強い従姉の晶とともに、律は日常のすき間に潜む怪異や古い因縁に巻き込まれていく。やがて守りの契約が切れると、頼れるのは自分の知恵と交渉の腕だけ。行方知れずだった伯父の帰還、若き日の祖父が残した因縁、一族の血が呼ぶ業が絡み合い、生きる者と死んだ者の哀しみが静かに浮かび上がる。ぞくりと背筋が冷えるのに、妖たちのとぼけたおかしみもにじむ和風の怪異譚！

## この漫画を読むのに向いている人

- 背筋がぞくっとする和風ホラーの中に、**人間くさくてとぼけた妖怪たちのおかしみ**も味わいたい人
- **一話読み切りなのに根っこでつながる構成**で、前の話の人物がまた顔を出すパズルのような読み味を楽しみたい人
- 日常のすぐ隣に人ならぬものが潜む世界観や、**静かな絵柄から不意にゾッとさせられる怖さ**を求める人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 入り組んだ話を何度も読み返すより、**一度読んだだけで筋がすっきりわかる**物語を好む人
- 現実と怪異の境目があいまいで、**白黒はっきり解決しない終わり方**だともやもやしてしまう人
- キャラクターの描き分けを重視し、若い人物どうしの顔が似ていると**誰が誰なのか追えずに混乱してしまう**人

## 良い所

- 和風ホラーなのに、出てくるのは**人間くさくてとぼけた妖怪たち**です。呪いや祟り、古い因習が生む惨劇は背筋がぞくっとします。一家が怪異に深入りせず、近すぎない距離で接しているのも好感がもてます。
- 一話ずつ読み切りなのに、**根っこでは全部の話がつながっている**のがパズルみたいで面白い。前の話の人物がふいに別の話へ顔を出す。せつない話が多いけど、絵がきれいなぶん怖い場面はしっかり怖い。
- 未練や苦しさで重くなりがちな話を、尾白と尾黒の妖魔コンビがふっと明るくしてくれます。**さみしさや悲しさがあるからこそ、やさしさが引き立つ**作品だと感じました。ひとり歩きする回もありますが、読む価値は十分。
- 日常のすぐ隣に、人ではないモノが当たり前のようにいる。**何でもない日常とふとした非日常の落差**がたまらない。モノクロの絵なのに、風や雪、嵐の音まで五感に訴えてくる。
- 妖怪ものでも、ほのぼの日常系とはひと味ちがいます。**どこかにゾッとする瞬間を潜ませている**のがこの作品。絵がきれいで淡々としているぶん、その一瞬の破壊力が増し増しです。基本は読み切りで読みやすいです。

## 悪い所

- 正直、**一度読んだだけでは何がなんだかわからない**話がある。とくに最近の話ほどその傾向が強い気がする。キャラの描き分けもあまりうまくないし、入り組んだ話を読み手にすんなりわからせる気がないように思える。
- どこからが妖怪の世界の話で、どこからが現実なのかがわかりにくいんです。そのせいで、**読み終えても解決したのかはっきりしない**ことがよくあります。律くんもまだ大学生だったのかぁ、とつい思ってしまいました。
- 若いキャラは**血のつながりがなくても顔がよく似ている**ので、見分けるのにひと苦労。話の組み立てはものすごくうまいのに、一話目はプロローグ的な始まりなので、まず一話だけお試しで、とはすすめにくい。
- 青嵐の守護がなくなってから、**読んでいてワクワクする場面が減った**のが残念です。タイトルどおりの百鬼夜行を、もっと見たいです。作るのが大変なのはわかりますが、続きを楽しみに待っています。
- 読み始めたころは主人公と同じ高校生だったのに、こちらは孫がいる歳になっても彼はまだ大学生（笑）。最近は**主人公が出てこない回が増えてきた**のが、ちょっとさびしいかな。それでも大好きで、ずっと続いてほしい。
