# MARS

## 基本情報

- 著者: 惣領冬実
- 連載: 別冊フレンド
- ジャンル: 恋愛、少女漫画、学園恋愛
- 評価: 8.6/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年10月09日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/4545dc31-a48a-4439-9e6c-4e5e7907e941

## あらすじ

公園で道をたずねた少年に、少女が描いて渡した地図。その裏には母と子の絵があった。教室でひとり絵を描く麻生キラと、学校一の人気者でバイクに乗る樫野零は、その一枚の絵をきっかけに距離を縮めていく。おとなしい少女と派手に遊ぶ少年、正反対に見えたふたりは、どちらも家族のなかで深い傷を負っていた。キラは義父から受けた傷で心を閉ざし、零は双子の弟・聖を亡くした記憶に追いつめられている。過去を明かすたびに、寄り添いたい気持ちと苦しさの間で揺れ、元恋人や危うい人物がふたりの仲をかき乱す。それでも零はレースへ、キラは絵へと夢を追い、互いを支えに立ち上がろうとする。重さのなかで光る、17歳ふたりのひりつくような純愛！

## この漫画を読むのに向いている人

- 胸キュンだけの学園恋愛では物足りず、**重い過去を抱えた二人が支え合う**物語にひたりたい人
- 虐待やトラウマにまで踏み込む、**人の心の闇を描く心理ドラマ**をじっくり受け止められる人
- 人物もバイクも描き込まれた**緻密で美しい絵**と、レース場面の疾走感をじっくり味わいたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 性的虐待や家族の死、激しい暴力の描写など、**重く苦しいテーマ**に触れるのがつらい人
- 重い話よりも、**ほっこりした読後感や気軽に楽しめる胸キュン恋愛**を求めている人
- ポケベルが出てくるような**90年代らしい絵柄や時代の空気**に、なじみにくさを感じる人

## 良い所

- 母を自死で失い、弟を死に追いやったと自分を責める零と、継父から虐待を受けたキラ。**互いを拠り所に、失ったものを取り戻していく二人**の姿があるから、重くて残酷な展開でも絶望せずに読めました。
- ただのラブストーリーではない。主人公の二人だけでなく、登場人物の多くが残酷な一面を持っている。**誰の中にもありうる心の闇**を描く筆致が生々しく、怖いのにどんどん引き込まれた。
- **寄り添いたいのに、寄り添えない。**たった17年、されど17年分の重い過去に二人とも囚われていて、相手を思う余裕をなくしてしまう。それを乗り越えてつかんだ関係だから、とてもキラキラして見えます。
- とにかく絵がきれいで、人物もバイクも背景も描き込みが細かいです。鈴鹿の耐久レースでは**疾走感あふれるレースシーン**が圧巻で、離れていても思い合う二人の心の結びつきまで伝わってきます。
- 見た目はか弱いのに芯のあるヒロインを、つい応援したくなる。**少しずつ自分の殻を破って自立していく**姿がよく、読むほどに彼女がどんどんすてきになっていくのもいい。

## 悪い所

- **あまりに重いテーマ**に、途中でちょっと挫折したことがある。恋愛漫画のつもりで手に取ると、虐待や死を扱うテーマの重苦しさに疲れてしまうかもしれない。10代のころは消化しきれなかった。
- ヒーローはカッコよくてたまらないのに、ヒロインのほうは結構イライラするキャラで苦手でした。段々と芯が強くなるとはいえ、**すぐ泣いてしまうところ**はどうしても受け入れられないままでした。
- ポケベルが出てくるなど、古さを感じる場面がある。とくにヒーローの**暴力シーンの激しさ**には今読むとびっくりするし、いじめの加害者と後に友達になる流れも今では時代錯誤に感じられる。
- 高校生の恋愛なのに、二人が背負ってきたものがふつうの高校生よりずっと重く、**世界観の重さについていけない**ところがありました。こんなに大人びた高校生はいないだろうとも思うし、ほっこりする話ではないです。
- バイクものなのに、**レースをする場面がなかなか出てこない**のが残念でした。バイクに詳しくない人には、サーキットやレースの話がわかりにくいところもあるかもしれません。
