# 砂ぼうず

## 基本情報

- 著者: うすね正俊
- 連載: 月刊コミックビーム
- ジャンル: サバイバル、ブラックコメディ、SF、アクション
- 評価: 8.3/10
- 最終更新日: 2026年06月10日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/45c6fdc9-362d-4021-9287-d8105ed005be

## あらすじ

文明が滅び、砂漠化した近未来の関東。過酷な「関東大砂漠」で「砂ぼうず」と恐れられる便利屋、水野灌太。小柄な体躯を最新装備で固め、金と欲望のためなら卑怯な手も平気で使う彼の、泥臭いサバイバルが始まる。うすね正俊が描く、ポストアポカリプス・アクション。英雄でも正義の味方でもない、卑劣な男の生き様を見届けよ！

## この漫画を読むのに向いている人

- 金と欲に正直で清々しいほど割り切った主人公を面白がれる人
- 銃やメカの作り込みと荒れた世界観に惹かれる人
- 打算と欲に正直に生きる、乾いた価値観が一本貫かれた話が好きな人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 気持ちを寄せられる王道の主人公を求める人
- 描き込みの多さで何が起きているかつかみにくいと感じる人
- 女性の扱いが露骨な絵に引っかかる人

## 良い所

- **「金と女のためなら仲間も裏切る」という、救いようのない卑劣な主人公**に逆に清々しさを感じました！正義感ゼロ、でもサバイバル能力だけは超一流という砂ぼうずの泥臭い戦い方に、妙なリアリティがあって痺れます。
- **うすね正俊先生の描く、緻密すぎる重火器やメカの描写**が圧巻です。砂漠という過酷な環境での装備の消耗や改造のディテールが凄まじく、ミリタリー好きなら間違いなく画面に釘付けになる圧倒的な画力です。
- **文明崩壊後の「弱肉強食」を地で行く、殺伐とした世界観**の作り込みが見事です。綺麗な言葉では生き残れない砂漠の残酷さと、その中で必死に、かつ醜く足掻く人間たちのドラマに、本能的な面白さを感じました。
- **初期のコミカルな便利屋稼業から、中盤以降の軍事・政治色が強まる展開**へのシフトが鮮やかで驚きました。単なるアクション漫画に留まらず、社会の再構築や権力闘争といった重厚なテーマにまで踏み込む深さがあります。
- **「勝てば官軍、負ければゴミ」という徹底したドライな価値観**が全編を貫いていて、甘えのないサバイバル劇として非常に完成度が高いです。砂ぼうずのゲスな笑いと、その裏にある冷徹な計算高さのギャップが堪りません。

## 悪い所

- **主人公の砂ぼうずがあまりに卑怯でゲスすぎる**ため、感情移入できるキャラが一人もいない時期があり、読んでいてかなりストレスを感じることがありました。ダークヒーローどころかただの「悪党」なのが難点です。
- **絵柄に非常に強いクセがあり、書き込みも多すぎる**ため、何が起きているのか一瞬で把握しづらいコマがありました。独特の不気味さや迫力は凄いのですが、さらっと読みたい人には少し画面が重すぎるかも。
- **中盤以降、物語がシリアスになりすぎて初期のバカバカしいノリ**が失われてしまったのが少し寂しかったです。軍事的な話が長引くと、砂ぼうず個人のゲスな活躍をもっと見たかったな、と不満を感じることも。
- **女性キャラクターへの扱いが、かなり露骨で品がない**描写が多いです。当時の青年誌のノリとはいえ、今の感覚で見ると不快に感じる人がいてもおかしくない、かなり偏った性的描写が多用されています。
- **完結までの道のりが非常に長く、ラストの展開**についても読者の間でかなり評価が分かれるところだと思います。自分としてはもう少し砂ぼうずらしい「勝ち逃げ」を見たかったのですが、少し後味の悪い着地点でした。
