レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
天は赤い河のほとり の感想と評価(良いところ、悪いところ)
天は赤い河のほとり
著者: 篠原千絵
連載: 少女コミック
評価: 9.3/10
あらすじ
現代日本で暮らす普通の女子中学生・鈴木夕梨。ボーイフレンドとのデートの最中、水たまりから伸びた手に捕らえられ、気づけば紀元前14世紀のヒッタイト帝国に立っていた。皇妃ナキアが我が子を帝位につけるため、いけにえとして時空を超えて呼び寄せたのだ。殺されかけた彼女を救ったのは、皇位を争う第3皇子カイル。異国の乱世で、夕梨は現代人ならではの機転と正義感を武器に、自分の頭で考え、自分の足で立ち向かっていく。やがて民は彼女を「戦いの女神イシュタル」と崇め始める。敵国との駆け引き、後宮の陰謀、そして日ごとに募る想い。史実に大胆な虚構を織り込んだ、古代オリエントの大河ロマン!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 守られるだけでなく、自分の意志で運命を切り開く芯の強いヒロインの生き方に胸を熱くしたい人
- 恋の甘さと、国どうしの駆け引きや戦の工夫が溶け合う壮大な歴史ロマンにじっくり浸りたい人
- 物語を楽しみながら、古代オリエントの歴史まで自然と頭に入ってくる読書を味わいたい人
向いていない人
- 現代風の洗練された絵柄を好んでいて、昔ながらの少女漫画の画風にはどうしても慣れられない人
- 刺激的な大人向けの描写が続くと落ち着かず、きわどいラブシーンはできれば避けたい人
- 意外な展開を強く求めていて、王道パターンのくり返しが続くと物足りなく感じやすい人
良い感想・レビュー
- 守られるだけのお姫様ではなく、自分の頭で考えて決断していくユーリに惚れました。次々ふりかかる苦難を、自分の足で切り開いていく強さに、読みながら何度も背中を押されました。
- 皇子カイルがもう完璧すぎて笑ってしまいました。戦にも政にも長けているのに、ユーリにはとことん甘い。非の打ちどころのない王子様っぷりにキュンとしっぱなしで、こんな人に守られたら降参だと思いました。
- 古代中東が舞台の壮大な話のはずなのに、あっという間に読み終えてしまいました。何度読み返しても色褪せなくて、乱世と恋がぴたりと溶け合う面白さにすっかり魅了され、とうとうトルコまで旅してしまったほどです。
- 壮大な歴史ものとしても少女漫画のロマンスとしても、めちゃくちゃ面白かったです。繁栄した帝国もやがて滅び、現代には遺跡だけが残る歴史の流れの切なさに、読み終えたあとも静かな余韻をもらいました。
- 恋愛だけの話かと思いきや、国どうしの駆け引きや戦の工夫まで描かれていて、まったく飽きませんでした。作者が何年もかけて調べ抜いたのが伝わってきて、物語を追ううちに古代史が頭に入るのもうれしい驚きでした。
悪い感想・レビュー
- 正直、最初は絵柄の古さと独特の髪型が受けつけませんでした。ただ読み進めるうちに物語へ引き込まれて、絵の古さが気にならなくなる引力を味わいました。入り口の見た目だけで敬遠すると惜しい作品です。
- 気になったのは大人向けの描写の多さです。刺激的なシーンが次々続くので、子どもの頃に読んでいたら本棚の奥に隠していたと思います。恋愛表現のきわどさは、人によって好みがはっきり分かれそうだと感じました。
- 終盤になるとサブキャラ中心の番外編が増えてきて、正直もう少し短くまとまっていたらと思いました。本筋が好きだったぶん、間延びして感じる後半の失速が、少しもったいなかったです。
- ひとつ引っかかったのは、最初の彼氏が置き去りにされていく流れです。残された側へのフォローのなさにモヤモヤして、彼は現代で無事だったのかと、つい心配になってしまいました。
- 皇妃との対立が終盤まで似た形で続くので、途中から同じ攻防のくり返しに少し飽きてしまいました。物語に引き込まれたぶん、少女漫画の定番から抜け出せない印象も、正直なところ残りました。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
守られるだけのお姫様ではなく、自分の頭で考えて決断していくユーリに惚れました。次々ふりかかる苦難を、自分の足で切り開いていく強さに、読みながら何度も背中を押されました。
正直、最初は絵柄の古さと独特の髪型が受けつけませんでした。ただ読み進めるうちに物語へ引き込まれて、絵の古さが気にならなくなる引力を味わいました。入り口の見た目だけで敬遠すると惜しい作品です。
皇子カイルがもう完璧すぎて笑ってしまいました。戦にも政にも長けているのに、ユーリにはとことん甘い。非の打ちどころのない王子様っぷりにキュンとしっぱなしで、こんな人に守られたら降参だと思いました。
気になったのは大人向けの描写の多さです。刺激的なシーンが次々続くので、子どもの頃に読んでいたら本棚の奥に隠していたと思います。恋愛表現のきわどさは、人によって好みがはっきり分かれそうだと感じました。
古代中東が舞台の壮大な話のはずなのに、あっという間に読み終えてしまいました。何度読み返しても色褪せなくて、乱世と恋がぴたりと溶け合う面白さにすっかり魅了され、とうとうトルコまで旅してしまったほどです。
終盤になるとサブキャラ中心の番外編が増えてきて、正直もう少し短くまとまっていたらと思いました。本筋が好きだったぶん、間延びして感じる後半の失速が、少しもったいなかったです。
壮大な歴史ものとしても少女漫画のロマンスとしても、めちゃくちゃ面白かったです。繁栄した帝国もやがて滅び、現代には遺跡だけが残る歴史の流れの切なさに、読み終えたあとも静かな余韻をもらいました。
ひとつ引っかかったのは、最初の彼氏が置き去りにされていく流れです。残された側へのフォローのなさにモヤモヤして、彼は現代で無事だったのかと、つい心配になってしまいました。
恋愛だけの話かと思いきや、国どうしの駆け引きや戦の工夫まで描かれていて、まったく飽きませんでした。作者が何年もかけて調べ抜いたのが伝わってきて、物語を追ううちに古代史が頭に入るのもうれしい驚きでした。
皇妃との対立が終盤まで似た形で続くので、途中から同じ攻防のくり返しに少し飽きてしまいました。物語に引き込まれたぶん、少女漫画の定番から抜け出せない印象も、正直なところ残りました。
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