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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

ギャラリーフェイク の感想と評価(良いところ、悪いところ)

ギャラリーフェイク

ギャラリーフェイク

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著者: 細野不二彦

連載: ビッグコミック増刊/ビッグコミックスピリッツ

ジャンル: 青年漫画/サスペンス・ミステリー/美術・アート

評価: 8.8/10

あらすじ

東京湾岸に店を構える画廊「ギャラリーフェイク」。モネやピカソ、北斎の名作がずらりと並ぶものの、表向きの看板は贋作専門です。その裏では盗品や横流し品の真作を、闇ルートで富豪に高値で売りさばいています。 オーナーの藤田玲司は、かつてニューヨークのメトロポリタン美術館で名を馳せた学芸員。確かな目利きと修復の腕を持ちながら、表の美術界を追われた男です。欲深いコレクターには容赦なくペテンを仕掛け、心から美を愛する人には損を承知で手を貸します。 絵画から陶芸、刀剣、仏像まで、一話ごとに美術品の謎がほどけていく読み心地は格別。読み終えるころには、美術館の展示作品をもっと知りたくなっているはず。善人とも悪人とも言いきれない、闇の画商フジタの美術ミステリー!

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読む前に確認したい相性

向いている人

  • 美術展に行く前に読むと楽しみが増える、美術の知識や業界の裏話が自然に身につく漫画を探している人
  • 悪人なのに芸術への愛だけは本物というダークヒーローが、欲深い金持ちをやりこめる話にスカッとする人
  • 実在の名画と、本物と見まがうほど作りこまれた架空の美術品が入りまじる物語を楽しみたい人

向いていない人

  • 悪を徹底的に描ききる、容赦のない美術サスペンスを求めていて、ほどよい落としどころの話では物足りない人
  • ドジっ子タイプの助手キャラが苦手で、主人公のそばにいつもいる形だと話に入りこみにくい人
  • 長い縦軸の謎がすっきりと解き明かされる結末を重視し、一話ごとの面白さより最後の回収を求める人

良い感想・レビュー

  • 一話が短く、やめどきに困るほど引き込まれました。実在の美術品を下じきに話をふくらませる手腕には脱帽です。それでいてマニアックに走りすぎず、素人でもついていける加減がちょうどいいんです。
  • 裏で真作を高値で流す悪い男なのに、美術をないがしろにする相手には容赦しない。悪人なのに芸術への愛は本物という主人公が、たまらなくカッコいい。これを読んでから美術展に行くと、ずっと面白いぞ。
  • 贋作づくりの裏稼業で生きながら、時には弱い人を助け、強い者を叩きます。善と悪がかんたんに割り切れない主人公に、しびれっぱなしです。知識も腕も目利きも一流で、脇を固める女性たちも魅力的ですね。
  • 作中の架空の芸術家とその作品が、実在していそうなほど説得力があって驚きます。本物らしい架空のアーティストを生み出す筆力に、作者の力の入れ方を感じました。刑務所が絡む回が特にお気に入りです。
  • 美術館には展示されていない美術品をめぐる話なので、登場人物があちこちへ出かけていく。舞台がどんどん移り変わる動きのあるドラマだから、見ていて飽きない。国宝を守る役人のおじさんが出る回も面白かった。

悪い感想・レビュー

  • 話も絵も悪くないし、読みごたえもそれなりにあります。ただ、同じ美術ものの先行作を読んでいたせいか、読みやすい反面どこか生ぬるく中途半端な手ざわりが残りました。なぜか読み返す気になれません。
  • 絵が好きで美術館バイトもしていたので、一話ずつの話がどれも素敵で学びもありました。それだけに、長く追いかけた末の結末がありがちな形に思えて、がっかりした記憶があります。
  • 史実とのつながりが見える話はとても好きです。ただ、ブラック・ジャックのピノコが苦手なので、主人公のそばにいるドジな助手の描き方がやはり合いませんでした。
  • もう一つのモナ・リザの話は、いきさつをもっと描いてほしかったです。大きな謎の真相があっさり流されるところに物足りなさが残りました。美術に少しくわしくなった気はしますが、あくまで気がするだけです。
  • 悪漢ものは、悪漢の側に納得できる独自ルールがほしい。この作品は、美を追うあまり正しさや善とぶつかる場面が多く、正直そこに引っかかる。うんちくが話の脇にあるときのほうが、作者らしさが出ている気がする。
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