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忘却バッテリー の感想と評価(良いところ、悪いところ)
忘却バッテリー
著者: みかわ絵子
連載: 少年ジャンプ+
評価: 8.7/10
あらすじ
『忘却バッテリー』は、中学時代に“怪物バッテリー”として全国に名を轟かせた投手・清峰葉流火と捕手・要圭が、高校入学を機に再び野球へ向き合っていく青春野球漫画。圭は中学時代の記憶を失っており、かつての天才捕手としての自覚もないまま、個性的な仲間たちと共に弱小校で野球を始めることになる。天才投手・清峰の圧倒的な実力と、記憶喪失の圭が持つ本能的な野球センスが噛み合い、チームが少しずつ形になっていく過程が丁寧に描かれる。ギャグとシリアスの緩急、キャラクター同士の掛け合い、そして試合での熱いドラマが魅力の作品。
良い所
- 清峰と圭の関係性がとても魅力的で、記憶を失った圭に対して清峰が複雑な感情を抱えながらも、再びバッテリーとして歩み出す姿に胸を打たれた。二人の距離が少しずつ変化していく描写が丁寧で、読み進めるほど感情移入が深まった。
- ギャグのテンポが抜群で、キャラクターの掛け合いがとにかく面白い。特に個性の強いチームメンバーたちが織りなすコメディシーンは、スポーツ漫画でありながら日常系のような軽快さがあり、読んでいて自然と笑顔になれた。
- 試合描写が本格的で、野球の戦術や心理戦がしっかり描かれている点が良かった。圭の“本能的な読み”や清峰の圧倒的な投球が試合の流れを変えていく展開は、スポーツ漫画としての熱さを存分に感じられた。
- 作画が綺麗で、キャラクターの表情が豊かに描かれているため、ギャグもシリアスも説得力があった。特に試合中の緊張感や、キャラの心の揺れが細かく表現されていて、画面から感情が伝わってくるようだった。
- 野球経験者でなくても楽しめる構成で、初心者にも分かりやすい説明やテンポの良い展開が魅力だった。スポーツ漫画にありがちな“重さ”がなく、青春ドラマとしても非常に読みやすい作品だと感じた。
悪い所
- ギャグシーンが多いため、シリアスな試合展開との落差が大きく、トーンの切り替えが急に感じる場面があった。もう少し緩やかに繋げてほしいと思う巻もあった。
- 圭の記憶喪失設定が便利に使われる場面があり、物語の都合を感じてしまうことがあった。天才性とのバランスが難しく、時折違和感が残る。
- キャラクターが多く、全員の掘り下げが均等ではないため、魅力的なのに出番が少ないキャラがいるのが惜しいと感じた。特に脇役の背景をもっと知りたくなる。
- 野球の試合が本格的になるにつれ、専門用語や戦術が増えてテンポが重く感じる巻があった。初心者には少し難しい部分もあると思う。
- ストーリーがゆっくり進むため、試合に入るまでの展開が長く感じる巻があった。キャラの掛け合いは楽しいが、もう少し試合の頻度が高いと嬉しいと感じた。
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