# 龍-RON-

## 基本情報

- 著者: 村上もとか
- 連載: ビッグコミックオリジナル
- ジャンル: 青年漫画・アクション、歴史・時代劇
- 評価: 8.6/10
- 最終更新日: 2026年07月28日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/5189e72e-f153-4f1e-aa0c-8505fa0fb94c

## あらすじ

昭和のはじめの京都。財閥の跡取りに生まれながら家業には目もくれず、剣の道ひとすじに突っ走る若者がいた。日本一の武道家が集う学校の門をくぐり、竹刀を握る手が血でにじむ稽古の日々。幼なじみの舞妓と、女中から女優へ駆け上がる娘とのあいだで揺れる心。そこへ出生に隠された血の秘密が落ちてきて、足元の地面がまるごと崩れる。父を奪われ、濡れ衣を着せられ、名前も記憶も失って大陸へ。上海、満州、そして雪の高地。時代の渦に何度も呑まれながら、それでも自分の道だけは離さない男の一代記。読み終えたあと、思えば遠くまで来たなと空を見上げたくなる大河ロマン！

## この漫画を読むのに向いている人

- 時代の渦に呑まれながらも**自分の道を貫く男の一代記**を、腰を据えてじっくり読み通したい人
- 当時の武道学校の空気や街に生きる人の言葉づかいまで**丁寧に取材された歴史もの**を読みたい人
- 国境をまたいで舞台が大きく動く**スケールの大きな冒険活劇**と、恋の揺れも両方味わいたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 最初に感じた作風のまま最後まで走ってほしい人、物語が**途中で大きく舵を切る展開**が苦手な人
- 登場人物がどんどん増えて関係が入り組む長編で、**人物を覚え直す手間**を面倒に感じてしまう人
- 剣や武道の熱さだけを求めていて、**歴史ロマンや宝探し**の要素までは要らないと感じる人

## 良い所

- 馴染みの薄い時代と土地の話なのに、するりと頭に入ってきた。どの勢力にも肩入れしない**落ち着いた目線**のおかげで、名前だけ知っていた事件や人物に興味が湧く。終わり方には泣かされた。
- 昭和のはじめに学生だった若者が、国を追われ、名を変え、山を越えて別の国へ。長い年月をまるごと追いかけた末の最後の場面で、**思えば遠くへ来たものだ**というひと言が今も胸にある。
- はじめは武道学校の厳しい上下関係と稽古に夢中で読んだ。そこから**数奇な運命**へ放り込まれていく主人公から目が離せなくなり、長編と聞いて身構えていた自分が恥ずかしい。
- 師から受け取った**「志」を貫く生き方**が、戦の時代を駆け抜ける一代記の芯になっている。後半はやや不思議な話へ寄るものの、熱い信念と周りの人間模様に心を持っていかれた。
- 序盤の京都の場面がいいんです。舞妓さんの言葉づかいも町の人の京言葉も**きちんと取材された手触り**がありました。二人のヒロインのあいだで揺れる気持ちの描き方も細やかで、こちらまで切なくなります。

## 悪い所

- 序盤の青春編は文句なしに好きだ。武道学校の空気を知りたいならこれ以上ない。ただ主人公が学校を去ってからは**話の筋がぶれて迷走**していき、同じ作品を読んでいる気がしなかった。
- 大陸に渡ってからは何を描きたいのかつかめず、正直だれました。それでも読み終えれば楽しい話です。ただ**幼なじみとの再会**だけは見たかったし、もう少し若いうちに幕を下ろしてほしかった。
- はじめは剣の熱さで引っ張る話だったのに、宝探しや政治の駆け引き、記憶喪失まで乗ってきて**焦点がぼやけた**。とにかく長い。読み通すには気力が要る。
- 夢中で読んでいたのは最初のうちで、途中から路線が変わったように見えた。なんでこうなるのかな、というのが正直なところ。**期待していた方向**とはずいぶん違う場所へ行ってしまう。
- 舞台が広がるにつれて出てくる人が増えすぎて、関係を追いきれなくなった。**長さのせいで中だるみ**して、途中で何度も手が止まる。終わり方そのものには納得している。
