# うどんの国の金色毛鞠

## 基本情報

- 著者: 篠丸のどか
- 連載: 月刊コミック@バンチ、くらげバンチ
- ジャンル: ファンタジー、ハートフル、日常・ドラマ
- 評価: 8.4/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年08月15日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/55c0b476-cf81-4142-ad9d-221357d517c2

## あらすじ

東京でウェブデザイナーとして働く俵宗太は、父が亡くなったと聞かされ、故郷の香川へ帰る。休業したままの実家のうどん屋を片付けていると、使われなくなった釜の中で小さな子どもが丸くなって眠っていた。生のうどんをかじり、はしゃぐと耳と尻尾が飛び出すその子は、人の姿に化けた狸だった。ポコと名づけて始まった二人暮らしに、口は悪いが面倒見のいい幼なじみや、弟を案じる姉が顔を出す。都会で削られた宗太の心は、地元の人たちの声に包まれてゆっくりほぐれていく。だがポコが人でいられる時間には、静かに終わりが近づいていた。うどんの湯気の向こうで交わす、かけがえのない親子の時間！

## この漫画を読むのに向いている人

- **もふもふした生き物のかわいさ**に癒やされたい気分で、難しいことは考えずに気楽にページをめくりたい人
- 都会での毎日にすり減って、家族や**生まれ育った土地とのつながり**を見つめ直したくなっている人
- 派手さより、**じんわり泣かせてくれる別れの場面**を大事にしたいタイプで、読後の余韻に長く浸りたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 似たような日常の場面が並ぶと飽きてしまうたちで、**話がぐいぐい動く展開**を最後まで求めたい人
- **人ならざる存在が家族になる設定**をすんなり飲み込めず、理屈の通った筋書きでないと入り込めない人
- 題名から**うどん作りをじっくり描く物語**を思い浮かべていて、店の仕事そのものを読みたい人

## 良い所

- ポコの表情がとにかく豊かで、セリフを追わなくても絵だけで気持ちが伝わってきます。くしゃみひとつで耳と尻尾が飛び出す**モフモフの破壊力**に、何度も顔がゆるみました。
- 読み終えたころには香川行きの切符を調べていた。実在の店や地元の人しか知らない食べ物が出てきて、**讃岐うどんの湯気まで漂ってきそうな**土地の空気にやられてしまう。
- 仕事や家族のことで足がすくむ瞬間って、大人になると誰にでもある。そこを責めない**ぬるいお湯みたいな温度**で書かれているから、読んでいるあいだ肩の力が抜けていく。
- 別れが近いと気づいてからは、ページをめくる指が重くなりました。それでも前を向く主人公の背中に救われて、**泣いたあとに残る明るさ**があるラストだと思えたんです。
- 何もないと思っていた故郷や、うっすら薄れた親との記憶が、じわじわ呼び戻されてくる。読み終わるころには**出汁のきいた一杯**が食べたくて仕方なくなるのも困りものだ。

## 悪い所

- かわいさを推してくる場面が続くと、私はどうにも**あざとさが鼻につく**瞬間があった。素の狸に戻ったときのほうが素直に愛おしいと感じるのは、なんだか申し訳ない。
- 似たような日常の場面が並ぶので、途中から**気持ちが前に進まなくなる**ところがあります。暴れて家の中を荒らす場面もヒヤヒヤして、素直に和めないまま読み進めました。
- 終盤の畳みかけがどうにも急で、正体がばれる出来事まで立て続けに起きる。**駆け足でラストへ運ばれる感じ**が残って、もう少しゆっくり見せてほしかったと思う。
- うどん屋の話かと思って開いたのに、麺を打つ場面はさほど出てこない。土地の名所をめぐる回が増えていくと、**ご当地案内の色が濃くなりすぎ**て物足りなさが残る。
- 予想の範囲に落ち着く結末で、これでよかったのかと**もやもやが残る後味**だった。広げたはずの話がいくつか拾われないまま終わり、少しだけ肩透かしを食らった。
