# クニミツの政

## 基本情報

- 著者: 朝基まさし、安童夕馬
- 連載: 週刊少年マガジン
- ジャンル: 少年漫画、政治
- 評価: 8/10
- 最終更新日: 2026年08月10日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/56f40742-4d99-435b-8181-049833be5084

## あらすじ

政治のことなんて何ひとつ知らない下町のヤンキーが、腐りきった日本を変えると言い出す。師匠の引き合わせで、清く正しいのに選挙に勝てない浪人政治家の第二秘書として、地方都市の市長選へ送り込まれた。学歴もなければ知識もない。あるのは度胸と、人を巻き込んでしまう妙な熱だけ。天才高校生の参謀や熱血記者を味方につけ、裏金や利権にまみれた現職市長、冷徹な対立候補と真正面からぶつかっていく。いじめ、地上げ、新興宗教、薬害、農業の後継者不足。選挙戦の裏で、この国の暗い部分が次々と剥がれていく。少年漫画の熱さで政治のど真ん中に切り込んだ、異色の選挙戦ドラマ！

## この漫画を読むのに向いている人

- 選挙になぜ行くのか、政治とどう向き合えばいいのか、**知識ゼロのところから学び直したい**人
- いじめや地方の衰えといった重い社会問題を、**少年漫画の熱さで真正面から描いた**物語を読みたい人
- 立場の違う者どうしが言葉だけで殴り合う、**理屈と理屈がぶつかる論戦**の場面にしびれる人

## この漫画を読むのに向いていない人

- **善玉と悪玉がはっきり分かれた図式**より、どちらの側にも言い分がある描き方を読みたい人
- ひとつの出来事を**何十巻もかけてじっくり描く長さ**が苦手で、短くまとまった話を選びたい人
- 医療や農業といった題材について、資料として通用するくらいの**専門的な正しさを求める**人

## 良い所

- 下町育ちのヤンキーが理不尽に対してどこまでも硬派を貫くので、読んでいて痛快でした。人脈がどんどん広がっていく展開も気持ちいいです。**学歴が全てじゃない**と思わせるだけの力がこの主人公にはあります。
- 不破とクニミツの論戦がとにかく面白い。外から持ち込む改革は綺麗だけど、どこか遠く感じる。**同じ目線に立って町を変えようとする改革**のほうに、俺は惹かれる。
- 論じるだけで町の姿が見えてくるのが不思議だった。細かいところまで詰めると問題点が次々出てくる。**ひとつの争点をくるくると角度を変えて見せてくれる**論争の場面がすごくよかった。
- 主人公が何も知らない設定だから、政治の説明がとにかくわかりやすいです。インフルエンザの話と農薬の話は考えさせられました。**これから選挙権を得る人にこそ**読んでほしいです。
- まず生徒会長選挙で選挙の入り口を見せてくれる構成がうまい。選挙をまったく知らなくても入っていける。**政治への興味のとっかかり**として、これ以上の漫画を僕は知らない。

## 悪い所

- 新聞記者が正義で、保守政治家と業者が悪。この構図はさすがに単純すぎると思う。**善悪をきれいに分けた図式**は、連載当時の空気を知らないまま読むとかなり古びて見える。
- 今読むと典型的な**アンチ政治家もの**という印象が強い。道路整備がすべて悪というわけでもないだろうに、その手の描き方が続く。当時の空気はこうだったのかと妙に納得してしまった。
- ひとつの選挙に詰め込みすぎだと思う。話ごとの深さはあるのに、**選挙戦ひとつを何十巻も引っ張る**せいで途中から間延びを感じた。絵柄も並程度で、好き嫌いは分かれそう。
- 後半の農薬や薬害の描写については、**正確さを欠いた部分**がかなり目につく。破天荒な主人公に人望がありすぎるというか、全般に都合よく話が運びすぎる場面も多い。
- 主人公は漢気と悪運が異常に強いだけで、精神性は隠蔽を平気でやる政治家と大差ないのでは。マスコミを取り込んだ**ここまでひどい情報操作**は、いくらなんでもないだろう。
