レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ジョジョの奇妙な冒険 第7部 スティール・ボール・ラン の感想と評価(良いところ、悪いところ)
読む前に確認したい相性
向いている人
- 大陸横断レースを舞台に、暗い欲望も含めた再生のドラマを追いかけたい人
- 極限まで磨かれた画力と芸術的なコマ割りの美しさに感動できる人
- 二人の旅人が困難の果てにたどり着く感涙の結末を信じながら読み続けられる人
向いていない人
- 哲学的な概念の説明が多い場面で読む手が止まりがちになってしまいやすい人
- 理不尽に感じる敵の能力にストレスをためやすく、読み続けるのがつらくなる人
- 重要な人物の扱われ方への喪失感を長く引きずってしまいやすい人
良い感想・レビュー
- ジョニィという「マイナスからゼロへと歩き出そうとする」一人の人間の凄絶な再生のドラマに、最初から最後まで魂を鷲掴みにされました。ただの熱血ではない、暗い欲望も含めた彼の「飢え」の描写が、あまりに生々しく美しい。
- ジャイロとジョニィの、「最初は利害関係だった二人が、最高の相棒へと変わっていく絆」の描写が完璧です。冗談を言い合いながら、絶望的な強敵に立ち向かう二人の旅を、永遠に見ていたかったと思わせる魅力があります。
- 荒木先生の画力が極限に達しており、アメリカの大自然の広大さと、キャラクターの感情の機微を表現する緻密な筆致には、もはや芸術作品を鑑賞しているような恍惚感を覚えました。全てのコマが美しいです。
- 「鉄球の回転」という、スタンドとは別の物理的かつ哲学的な戦闘システムが物語に奥深さを与えていて、理屈と直感が高度に融合したバトルシーンの構成には、知的な興奮を禁じ得ませんでした。
- 全24巻を読み終えた時、「納得」を求めたジャイロの生き様と、ジョニィが最後に手にしたものを思い返し、深い余韻の中で涙が止まりませんでした。ジョジョという枠を超えた、漫画史に残る至高の傑作です!
悪い感想・レビュー
- 「黄金の回転」などの概念の説明が非常に哲学的かつ複雑で、物語の重要なターニングポイントで何が起きたのかを完璧に理解するのに、かなりの読解力を要求される場面があります。少し「考える」読書になります。
- 青年誌への移行により、暴力描写やキャラクターの精神的な追い詰め方がかなりハードになっており、少年ジャンプ時代の明るい王道バトルを求めている人には、少し内容がシビアすぎて胃もたれする可能性があります。
- 「聖人の遺体」を巡る各勢力の思惑が複雑に入り組むため、中盤で少し全体の状況を見失いそうになる回がありました。レース、陰謀、個人の目的……それぞれの優先順位を整理しながら読む必要があります。
- 一部の敵キャラクターたちの能力が、あまりに不条理で理不尽に感じられることがあり、「これにどうやって勝てばいいんだ?」という絶望感が、ハラハラを通り越して少しストレスになってしまう瞬間がありました。
- 物語の結末について、ある重要なキャラクターの扱いに対して、「もっと報われてほしかった」という強い喪失感と不満を抱くファンも多く、その切実な悲しみが読後感に大きく影を落としてしまう可能性があります。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
ジョニィという「マイナスからゼロへと歩き出そうとする」一人の人間の凄絶な再生のドラマに、最初から最後まで魂を鷲掴みにされました。ただの熱血ではない、暗い欲望も含めた彼の「飢え」の描写が、あまりに生々しく美しい。
「黄金の回転」などの概念の説明が非常に哲学的かつ複雑で、物語の重要なターニングポイントで何が起きたのかを完璧に理解するのに、かなりの読解力を要求される場面があります。少し「考える」読書になります。
ジャイロとジョニィの、「最初は利害関係だった二人が、最高の相棒へと変わっていく絆」の描写が完璧です。冗談を言い合いながら、絶望的な強敵に立ち向かう二人の旅を、永遠に見ていたかったと思わせる魅力があります。
青年誌への移行により、暴力描写やキャラクターの精神的な追い詰め方がかなりハードになっており、少年ジャンプ時代の明るい王道バトルを求めている人には、少し内容がシビアすぎて胃もたれする可能性があります。
荒木先生の画力が極限に達しており、アメリカの大自然の広大さと、キャラクターの感情の機微を表現する緻密な筆致には、もはや芸術作品を鑑賞しているような恍惚感を覚えました。全てのコマが美しいです。
「聖人の遺体」を巡る各勢力の思惑が複雑に入り組むため、中盤で少し全体の状況を見失いそうになる回がありました。レース、陰謀、個人の目的……それぞれの優先順位を整理しながら読む必要があります。
「鉄球の回転」という、スタンドとは別の物理的かつ哲学的な戦闘システムが物語に奥深さを与えていて、理屈と直感が高度に融合したバトルシーンの構成には、知的な興奮を禁じ得ませんでした。
一部の敵キャラクターたちの能力が、あまりに不条理で理不尽に感じられることがあり、「これにどうやって勝てばいいんだ?」という絶望感が、ハラハラを通り越して少しストレスになってしまう瞬間がありました。
全24巻を読み終えた時、「納得」を求めたジャイロの生き様と、ジョニィが最後に手にしたものを思い返し、深い余韻の中で涙が止まりませんでした。ジョジョという枠を超えた、漫画史に残る至高の傑作です!
物語の結末について、ある重要なキャラクターの扱いに対して、「もっと報われてほしかった」という強い喪失感と不満を抱くファンも多く、その切実な悲しみが読後感に大きく影を落としてしまう可能性があります。





