# 君が僕らを悪魔と呼んだ頃

## 基本情報

- 著者: さの隆
- 連載: マガジンポケット
- ジャンル: 復讐、サイコホラー、ヒューマンドラマ、社会派、サスペンス
- 評価: 7/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年10月30日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/5a3f116c-5307-4fd6-b37d-bacf69eab266

## あらすじ

半年の失踪から戻った高校生・斎藤悠介は、それ以前の記憶をすべて失っていた。優等生だったと聞かされ、恋人の環と穏やかな日々を送り始めた矢先、バイト仲間のシュウから背中の大やけどはお前がつけたと告げられ、殴りつけられる。やがて中学時代の親友・会澤が、手のひらの穴を見せながら打ち明けたのは、悠介がかつて「悪魔」と呼ばれた加害者だったという事実。覚えのない罪を突きつけられた悠介は、会澤とともに記憶をたどる旅に出る。思い出すたびに罪の重さがのしかかり、それでも目はそらせない。被害者に向き合い、謝っても埋まらない溝の前で、少年はどう生きればいいのか。善と悪の境目を揺さぶる、贖罪のサスペンス！

## この漫画を読むのに向いている人

- **善と悪の境目を問いかけてくる物語**を、つらい序盤も含めて最後までじっくり見届けたい人
- 主人公と同じ目線で**どこまでが本当かわからない謎**を追い、真相に近づく緊張を味わいたい人
- **罪を背負った人間は更生できるのか**という問いに、加害者の側からじっくり向き合ってみたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 物語の中であっても**いじめや過激な加害の描写**を読むと、つらい記憶がよみがえりそうな人
- 加害者には**はっきりした罰が下る展開**を求めていて、ゆっくり進む贖罪をもどかしく感じやすい人
- 重い話は**最初から最後まで同じ緊張感**で読みたいので、途中のギャグや中だるみが気になってしまう人

## 良い所

- 序盤は胸糞で嫌になりかけますが、**最後まで読んで初めて良さがわかる**作品です。「善」とは何か、「悪」とは何かを問われ続け、タイトルの意味も伏線もきっちり回収されました。
- 読者も主人公と同じ目線で進んでいくので、どこに着地するのか、どこまでが本当の事なのかまったく読めない。**一筋縄ではいかない展開**が続き、最後までハラハラしっぱなしだった。
- 元悪人のユースケに、**惹かれてはいけないと思うからこそ惹きつけられてしまう**。周りの人物だけでなく読む側の心まで揺さぶってくる。細かい難点はあるにせよ、名作の部類に入る一作だ。
- 死刑賛成派で、罪人は罰せられて当然と考えているのに、この主人公には許されてほしいと願ってしまいました。**人は心の底から更生できるのかもしれない**と、ほんの少し希望をもたされます。
- 面白かった、というのが率直な感想だ。暗い話で、読み進めるたびに気が重くなっていく。それでも**真相に近づくたびに目が離せなくなる**引力があり、重さを抱えたまま先へ進んでしまう。

## 悪い所

- 記憶を取り戻した主人公が、不安定になったり罪悪感を口にしたりするだけで満足しているように見える。罰を求めて読んでいたぶん、**贖罪が自己満足で終わっている**感じがどうにも引っかかった。
- 加害の描写があまりに過激で、ここまでされたら現実なら誰かが死んでいるはずです。なのに**誰も死なないまま話が進むのが嘘くさい**と感じてしまい、リアリティを感じられませんでした。
- **いじめのトラウマがある人は避けたほうがいい**。肉体的ないじめを受けたわけではない身でも、加害の描写を読んでいるだけで気分が悪くなってくる。読む人をかなり選ぶ作品だ。
- 重い話の合間に時々はさまるギャグ絵がうるさいです。**内容の暗さとまるで合っていない**ので、せっかく張りつめた場面でもイライラが先に立ってしまいます。
- **話の出だしのインパクトが強すぎる**せいか、その後は中だるみ感が否めない。冒頭でぐっとつかまれたぶん、続く展開が少しゆるく感じられてしまうのがもったいない。
