# Over Drive

## 基本情報

- 著者: 安田剛士
- 連載: 週刊少年マガジン
- ジャンル: 少年マンガ、スポーツ、自転車、青春
- 評価: 7.8/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年09月03日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/5e72ead9-0640-485a-a588-cb35b49517ed

## あらすじ

高校に入るなり不良のパシリにされ、うつむいてばかりだった篠崎ミコト。そんな彼に、ずっと想いを寄せていたクラスメイトの深澤ゆきが「自転車部に入らない？」と声をかける。自転車にすら乗れなかった少年は、その一言を本気で受け取り、転んでは起き上がるうちに風を切って走る快感を知る。待っていたのは、人を見下す主将の容赦ないシゴキと、それを支える副主将の指導、そしてフランス帰りの天才クライマーとの火花だった。仲間とぶつかりながら坂を登り、悔し涙を飲んだ先に、高校日本一を賭けた選抜ロードレースが待つ。走者たちが体を削って繋いだたすきを受け取り、傷だらけのミコトがペダルを踏み抜く。心の強さだけで坂を登り切る青春！

## この漫画を読むのに向いている人

- レース中の駆け引きや**走者ごとの見せ場**が積み上がる長い勝負を、じっくり追いかけたい人
- 才能や体格より**心の強さ**で坂を登り切る、泥くさい青春スポーツものに胸を熱くしたい人
- 今は何にも夢中になれずにいて、読み終わったあとに**何かを始めるきっかけ**をもらいたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 自転車に乗れなかった初心者が短い期間で全国級に届く展開に、**競技としての説得力**を求めてしまう人
- レースの途中で回想が入り選手が立ち直る流れのくり返しを、**話の運びの単調さ**として受け取る人
- 主人公が競技を始めるまでの助走が長く、序盤から**張りつめた勝負の熱**をすぐ味わいたい人

## 良い所

- 歯車まわりの線の細かさに驚きました。自転車の作りをわかっている人の絵だと僕は思います。天才を支えてきた苦労人が最強格とぶつかる場面は**痛々しいのに熱くて**、結末は自分の目で確かめてほしいです。
- はじめは青春ラブコメの顔をしているのに、レースが始まると空気が変わりました。僕はこの**恋愛が引っこむ潔さ**に感心しました。走者それぞれに見せ場があって、長いレースでも飽きずに読み進められました。
- 自転車に一番いるのは**心の強さ**だという考え方に、私は刺激を受けました。数字にも記録にも出ない力を、この作品は真正面から肯定してくれます。熱いセリフが多く、何も始められずにいた背中を押される読後感でした。
- 主将がとにかく格好いいんです。裏では死ぬほど練習しているのに、人前では才能だと言い切る、その**バカみたいな見栄**に私はやられました。妹とのやりとりも含めて、この兄妹の関係性に引き込まれます。
- 中二っぽい二つ名やご都合主義はあります。それでも主人公が急に無敵になる展開はなくて、俺はそこを信用できました。何かに夢中になれない人ほど、読み終えたあとに**少し違う自分**に気づけるはずです。

## 悪い所

- 僕から見ると、レースの最中に家庭の事情の回想が入り、力尽きたはずの選手がそのまま復活して抜き去る流れがほぼ全員に使われていて、**回想が始まると結果が読める**ほど単調でした。
- 自転車に乗れるようになって一月ほどで、全国上位の相手と競り合って悔し涙を流す場面があります。野球なら初心者が甲子園常連と張り合うようなもので、僕にはその**飛び級ぶり**が飲み込みにくい設定です。
- 友達もできない性格だったはずの主人公が、他校の初対面の相手とすぐ打ち解けます。絵に打ち込んでいた設定も部に入ってから触れられません。僕からすると、**人物の芯が定まらない**まま話が進む展開に感じます。
- 終盤は絵のタッチが最初とまるで別人で、僕は戸惑いました。おまけに投げ出されて走り出した主人公が、優勝どころか世界の頂点の手前まで届きます。そこはさすがに**都合が良すぎる着地**だと思います。
- 同じく運動が苦手な主人公という点で、どうしても先行する自転車漫画と比べてしまいます。俺としては**自転車に乗り出すまでの助走**の長さが気になり、序盤でペースが落ちてしまいます。
