# リエゾン ーこどものこころ診療所ー

## 基本情報

- 著者: ヨンチャン、竹村優作
- 連載: モーニング
- ジャンル: 青年漫画、社会問題、ヒューマンドラマ
- 評価: 4.5/10
- 最終更新日: 2026年10月07日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/5f521826-79e2-4c11-8a8e-6e69b5135e7d

## あらすじ

大学病院で「問題児」扱いされていた小児科研修医・遠野志保が、児童精神科「佐山クリニック」へやってくる。じつは彼女自身も発達障害を抱えていた。院長の佐山卓のもとで出会うのは、ASDやADHDに悩む子ども、虐待やいじめの傷を負った子ども、非行に走ってしまった少年たち。そしてその子を育てる親もまた、迷い、追い詰められている。すぐに答えの出ない悩みに、医師たちは一人ひとりの事情を聞き取りながら向き合っていく。「普通」の物差しでは測れない生きづらさが胸に刺さり、それでも差しこむ小さな光に救われる。全21巻で完結した、子どもと家族の心に寄り添う児童精神科ドラマ！

## この漫画を読むのに向いている人

- **発達障害や児童精神科の現場**のことを、むずかしい本ではなく物語を通してわかりやすく知りたい人
- 子育て中や子どもと関わる仕事をしていて、**子どもと親の両方の気持ち**に改めて目を向けたい人
- 重いテーマでも、**すぐには解決しない悩みに少しずつ光が射す**ような人間ドラマを味わいたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 虐待やいじめ、非行といった**つらい家庭環境の描写**を読むと、しばらく気持ちが沈んでしまう人
- **一話ごとにスッキリ問題が片づく爽快な展開**を求めていて、もやもやの残る結末が苦手な人
- **医療ものに派手な手術や命がけの救命シーン**を期待していて、対話中心の物語は物足りない人

## 良い所

- 主人公の研修医自身が発達障害を抱えていて、**当事者の目線から子どもたちの凸凹を見られる**のがありがたいです。症状の説明も丁寧で、障害や児童心理のことがすっと頭に入ってきます。
- 誰にでもグレーなところはあるからと、発達障害を特別視しないようにしてきました。**「それくらい誰でもある」という言葉が当事者を傷つける**と描かれていて、はっとさせられます。
- 子育て中に読むと、大人になって**子どもの気持ちを忘れていた自分**に気づかされる。嫌だった言葉を親になって口にしていたことも思い出す。子と親、どちらの目線でも学びがある。
- 家族の関係は医師が手を貸してもすぐには修復しません。それでも**トンネルの中に一筋の光が射すような終わり方**をしてくれて、読み終えると晴れ晴れした気分になります。
- 絵がきれいで見やすいうえに、**医療スタッフの個性がばらばらで笑わせてくれる**。重いテーマを扱っているのに沈みすぎないのは、ぷぷっとなる一面があるからだろう。

## 悪い所

- 発達障害だけでなく、虐待やいじめから**非行にまで話が広がり、やり切れなく哀しい**気持ちになります。前向きに考えられる話とはいえ、読んでいて苦しくなる場面もあります。
- 非行に走った少年が、幼いころ母親にされた仕打ちを思い出す回想シーンはあまりに酷く、少年がかわいそうになる。**家庭環境で愛着障害を抱えた子どもは被害者でしかない**と思うと、胸が痛む。
- カミングアウトを描いた話は、**胸がキュッと締め付けられるような息苦しさ**を感じます。当事者の生きづらさが自分のことのように伝わってきて、身につまされます。
- 中途半端に関わった大人が怖くなって離れていく展開は、ちょっと無責任に感じる。判断として間違ってはいないぶん、**非行少年の気持ちを思うとやりきれない**。
- 子どもに合った支援が順調に進む話でも、学校側のリスクと負担の大きさを見ると、**現実ではここまで上手くいくことは珍しい**のかもしれません。困っている家庭を支える制度も足りていないと感じます。
