レビュー著者: 漫画よしあし
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テレプシコーラ/舞姫 第1部 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
テレプシコーラ/舞姫 第1部
著者: 山岸凉子
連載: ダ・ヴィンチ
評価: 9.2/10
あらすじ
篠原六花は、母が主宰するバレエ教室で姉の千花とともに稽古に励む小学5年生。ある日、彼女の前に圧倒的な才能を秘めた転校生・須藤空美が現れたことで、静かだった日常は激変する。バレエという美しくも残酷な芸術の世界。ダンサーに求められる骨格や筋肉といった身体的条件の厳しさ、そして仲間内での嫉妬や狂気に満ちた執着が、読む者の魂を容赦なく抉り出す。姉・千花を襲う凄絶な悲劇と、逃れられない宿命の連鎖。山岸凉子が圧倒的な写実力と深い洞察で描き切る、生と死が交錯する究極の芸術ドラマ。バレエに魅せられた者たちが辿る、あまりに美しく壮絶な魂の巡礼!
良い所
- バレエの圧倒的なリアリティに痺れました!身体条件の残酷さや、極限の心理描写が凄まじく、漫画の域を超えた芸術体験。千花の生き様に何度も号泣し、私の感性を根底から揺さぶられた最高の傑作です。
- 山岸先生の描く人間の業と嫉妬の深さに鳥肌が立ちました。美しい舞台の裏側で渦巻くドロドロした感情がリアルすぎて、一気に物語の世界へ引き込まれました。ページをめくる手が震えるほどの圧倒的な没入感です。
- 努力だけではどうにもならない才能と宿命の残酷さを真正面から描く誠実さに感動。空美ちゃんのミステリアスな魅力にすっかり虜になりました。単なる習い事漫画ではない、魂を削り合うような熱い展開が最高!
- 漫画なのに踊りの躍動感や音楽が伝わってくるような、凄まじい筆力に圧倒されます。骨格の描写まで緻密で、バレエの美しさと恐ろしさをこれほど完璧に活写した作品は他にありません。一生大切にしたい名作。
- 六花の成長と予測不能な衝撃展開から目が離せません。家族やライバルとの絆、そして別れ。あまりに重厚なストーリーテリングに、読み終わった後は放心状態になりました。芸術を愛する全ての人に読んでほしい!
悪い所
- 内容があまりにも凄惨で重苦しい鬱展開の連続なので、読んでいて精神的にかなり削られてしまいました。貧困やいじめの描写がリアルすぎて、心が元気な時じゃないと読み進めるのが本当にキツい作品でした。
- 山岸先生独特の鋭く細長い絵柄のクセが強く、最近の綺麗な作画に慣れている私には、馴染むまでかなり時間がかかりました。人物の描き分けが難しく感じる瞬間もあり、好みがはっきりと分かれるビジュアル。
- 主人公の六花ちゃんが、追い詰められていくお姉ちゃんの異変に対してあまりに無関心に見えてイライラしました。もっと家族を思いやってほしいとヤキモキしてしまい、彼女に最後まで感情移入できませんでした。
- バレエの専門知識や身体条件への言及が多すぎて、少し理屈っぽくて疲れる箇所がありました。もっと純粋にダンスの楽しさだけを読みたかった私には、シビアすぎる現実に夢が壊されるようで残念でした。
- 物語の中盤以降、救いのない悲劇が続きすぎて、読んでいてどんよりとした気分になってしまいました。もう少し明るいエピソードやカタルシスが欲しかったです。トラウマになるほど残酷な展開が多くて疲れました。
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