# テレプシコーラ／舞姫　第１部

## 基本情報

- 著者: 山岸凉子
- 連載: ダ・ヴィンチ
- ジャンル: 芸術、ヒューマンドラマ、バレエ、青年マンガ
- 評価: 9.2/10
- 最終更新日: 2026年06月17日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/6b1fd646-1c4b-4a79-a5c5-ba79110cf04d

## あらすじ

埼玉に暮らす小学5年生、篠原六花。自宅でバレエ教室を開く母のもと、一歳上の姉・千花と一緒に踊る毎日。おっとりした六花は、プロを目指す優秀な姉と比べられながらも、ただ踊るのが好きで続けてきた。新学期、奇妙な転校生・須藤空美が現れる。空美はずば抜けた素質を見せるが、虐待と児童ポルノ被害の果てに姿を消す。一方の六花は、ダンサーとして致命的な身体の欠陥を告げられる。名門公演でクララ役に抜擢された千花は、本番で膝の靭帯を断裂。繰り返す手術、いじめ、母の無言の重圧が彼女を追い詰めていく。最愛の姉を失った六花が、自分だけの振り付けの才能を開花させ、姉の遺志を継ぐ覚悟でバレエへ歩み出す山岸凉子の問題作！

## この漫画を読むのに向いている人

- 努力や才能があっても、**運と環境に蹴落とされる**バレエ界の現実を直視した物語に惹かれる人
- 山岸凉子の**人物の心理を丁寧に掘り下げる**作風が好きな人
- バレエコンクールや**プロを目指す現場**のリアルな空気を知りたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- **虐待・自殺・いじめ**が連続する重い展開を受け止めるのがしんどい人
- **救いのある明るい結末**を期待して読み始めてしまいそうな人
- **華やかで美しいバレエの世界**を楽しく描いた物語を期待している人

## 良い所

- バレエを全然知らない私でも、物語の最初から最後まで引き込まれっぱなしだった。**母の期待を一身に背負った千花と、才能の片鱗を持つ六花**という正反対の姉妹から目が離せなくて、最後まで本当に夢中で読んだ。
- 才能があっても努力しても、それだけでは届かない世界のことを私は初めて想像した。**実在のバレエコンクールの現場の生々しさ**が伝わってきて、踊ることの過酷さをここまで突きつけられるとは思わなかった。
- 山岸凉子さんの内面描写はとにかく丁寧で、私はどの展開にも無理なく納得できた。**誰が何をどう考え、その結果どう動くか**が細かく積み上げられているから、気づいたら登場人物の中に深く入り込んでいた。
- 知らないうちに物語へ巻き込まれて、気づけば冷静に眺める余裕などなくなっていた。**どこにも逃げ場のない千花の苦境が最後にたどり着く結末**を、私はただ呆然と受け止めた。あの衝撃は今でも忘れられない。
- 重苦しい物語を最後まで読み切って、気持ちがぐったりしてしまった。それでも**六花が振付家としての将来をのぞかせた最後の場面**が救いで、あの場面がなければどうにも気持ちの置き所がなかったと思う。

## 悪い所

- バレエという世界を描いているはずなのに、辛い描写があまりにも多かった。**バレエを習っている小学生がうっかり目にしたら**ショックを受けないか心配になるほどで、私も何度も胸が締めつけられた。
- **千花ちゃんへのいじめがどんどんエスカレート**していくのを見ているのが本当にしんどかった。膝の怪我にヤブ医者と、彼女を取り巻くことが全部悪い方向へ向いていて、私の気持ちまでどこまでも沈んでいった。
- 身体や感性が合っていても、どれほど献身しても本物にはなれない世界がある。**夢に向かって真剣であるほど追い詰められていく千花の描写**が痛々しくて、私は途中から読むのがしんどくなってしまった。
- 絵が私にはどうも合わなかった。バレエを美しく描いてほしいのに、**西洋的な身体の美が伝わらない貧相な絵柄**のせいで気持ちが乗れないまま、最後まで読んだ後もすっきりしない後味だった。
- もう少し、せめてどこかに救いのある形にしてほしかったと、今でも思っている。**現実にプロを目指す若い子が拒食や過食に追い込まれる**という話まで出てきて、私には絶望が深すぎて最後まで受け止めきれなかった。
