# 嘘解きレトリック

## 基本情報

- 著者: 都戸利津
- 連載: 別冊花とゆめ
- ジャンル: 推理漫画、少女漫画、ヒューマンドラマ、レトロ・歴史漫画
- 評価: 8.7/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年08月22日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/6b85f076-d0ca-4cab-8cac-897bfe7b90e5

## あらすじ

昭和のはじめ、人の嘘が音になって聞こえてしまう少女・浦部鹿乃子。その耳のせいで気味悪がられ、生まれた村を追われる。行き倒れた町で拾ってくれたのは、借金まみれの貧乏探偵・祝左右馬だった。隠したかった力をあっさり見抜かれ、探偵の助手として便利だと笑われる。嘘があるとわかる耳と、その嘘の理由まで解いてしまう観察眼。ふたりは町で起こるもめごとに次々と首を突っ込んでいく。嘘がわかることと、本当のことがわかることは違う。事件のたびに、誰かが守ろうとした嘘の形が見えてくる。レトロな町並みと湯気の立つごはん、そして少しずつ縮まるふたりの距離。読み終えたあとにじんわり残る温かさ！

## この漫画を読むのに向いている人

- **嘘の裏にある事情まで解きほぐす話**が好きで、犯人当てより人の心のほうをのぞきたい人
- 昭和はじめの町並みや着物、湯気の立つごはんの絵まで、**時代の空気ごと味わいたい**と思う人
- 相棒どうしが少しずつ距離を縮めていく、**支え合う関係の育ち方**をゆっくり見守りたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 大がかりな仕掛けや衝撃の結末を求めていて、**軽めの事件が続く展開**だと物足りなくなる人
- 主人公が自分の内面でぐるぐると思い悩む場面が長いと、**話の足が止まったように感じる**人
- 事件の緊迫感や派手な見せ場を第一に求めていて、**静かな人情話の流れ**が肌に合わない人

## 良い所

- 綺麗な絵の中にさりげなく手がかりが仕込まれていて、読み返すと後から納得します。**絵そのものが伏線になっている**つくりが楽しくて、私は何度もページをさかのぼりました。
- 嘘が聞こえるという扱いにくい設定を、事件の筋にも人と人の間柄にも矛盾なく組み込んでいる。**最後まで破綻しない組み立て**に、僕はただ感心するばかり。
- 力のせいで人を傷つけたくないと縮こまる彼女に、探偵がかける言葉がとにかく優しい。**欠けたところを互いに埋め合う関係**として描かれていて、私はそこで泣いてしまった。
- 昭和はじめの町並みや着物、庶民のごはんから上流の夜会まで、私は絵を眺めるだけで飽きない。**食べ物がやたらと美味しそう**で、読むたびに小腹がすいて困る。
- 嫌な気持ちにさせるキャラが出てこないのに、人の弱さや世の中の冷たさはきちんと描かれる。**謎解きと人間模様のつり合い**がよくて、私は読み終えたあとの後味まで好きだ。

## 悪い所

- タイトルから本格的な推理ものを期待していた私には、事件そのものが軽めに感じられました。**大がかりなトリックを求める読み方**だと、少し肩透かしを食らうかもしれません。
- 彼女が人間関係でぐるぐる思い悩む場面が全体に長くて、後半は正直じれったくなった。**悩みの堂々めぐり**がなかなか抜けないところは、僕には少ししんどかった。
- 主人公の顔立ちがもう少し華やかだったらと、私はずっと思いながら読んでいました。**脇の美人が出てくる場面だけ絵が映える**ように見えてしまい、そこが惜しいところ。
- 終盤に現れる男の過去話が、筋を動かすためだけの道具に見えてしまった。**そこで別の人間関係の掘り下げがぼやけた**のが、私にはもったいなく感じられる。
- しっとりと心の動きを追う話なので、派手な見せ場を待っていると物足りない。**盛り上がりの山が低め**で、勢いのある展開を好む自分には少し静かに映る。
