# これ描いて死ね

## 基本情報

- 著者: とよ田みのる
- 連載: ゲッサン
- ジャンル: 少年漫画、学園漫画、青春ドラマ、創作・メタフィクション
- 評価: 8.8/10
- 最終更新日: 2026年07月06日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/6c09587e-453f-4a20-89a3-6e86ff9c092e

## あらすじ

「漫画を読むのが好き」で終わっていた島の少女が、ある日、憧れの覆面作家の正体が「漫画なんてくだらない」と説教する担任教師だと知ってしまう。生まれて初めて訪れた同人誌即売会の熱気に当てられた彼女は、読む側から描く側へと足を踏み出す。絵の得意な友達、鋭いダメ出しをくれる友達を巻き込み、先生を顧問に漫研を立ち上げる。たった一本を描き上げる苦しみ、自分の才能のなさに絶望する夜、それでも初めて誰かに届いた瞬間の言葉にならない歓び。好きなものに一生懸命になることが、なんでこんなに尊いのか。とよ田みのるが真っ直ぐに叩きつける、創作への衝動！

## この漫画を読むのに向いている人

- 読む側から描く側へ踏み出す**創作への衝動**を、自分のことのように思わず応援したくなる人
- 自分の才能のなさに絶望しながらも**何かを表現する歓び**を知りたい、ものづくりが好きな人
- 恥も摩擦も怖れない**まっすぐで力強いセリフ**に、若かった日の熱をもう一度もらいたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 今どきの美麗でキラキラした絵柄ばかりを求めていて、**太い線の独特なタッチ**が苦手な人
- 現実離れした**マスコットとの会話**のような演出に、どうしても気恥ずかしさを感じてしまう人
- 登場人物のクセの強さや**感覚の若さ**にギャップを感じてしまって、静かに物語を読みたい人

## 良い所

- 舞台が離島というのが珍しくて、高速ジェット船はチケットまでそのまま描かれていて楽しかった。登場人物はみんな個性的で、なかでも**正体を隠した担任の先生**がいい味を出している。
- 1話目からいきなり掴まれた。次の話では笑った直後にブワッと泣いて、その次でもっと泣いた。好きなものへ一生懸命になる尊さが、**とよ田先生の真っ直ぐな表現**でストレートに届く。
- 漫画は描けないけど客観的なダメ出しが得意な子がいて、その**部外者だからこそ軽やかに背中を押せる役回り**が見事だと思った。自分だけだと踏ん切りがつかないことも、彼女がいるから前に進める。
- 読む側から描く側へ回ろうとする衝動が丁寧に描かれる。なかでも大人しい子が仲間になるくだりが印象深くて、**ガタガタな線が光になって互いの心が手を繋ぐ描写**にぐっときた。
- 前作から作者の独特な作風にハマっていた。人間模様がとにかく愛しくて、読んでいて**すごいカロリー**を感じる。島の学生が即売会参加へ奮闘する姿も、先生の過去の話も、どれも心に響いた。

## 悪い所

- 絵が自分の好みのタイプじゃなくて、正直読むのに苦戦した。独特なものは感じるんだけど、**太い線とポップなデザイン**は、今どきの美麗な絵柄を求める人には合わないかもしれない。
- キャラクターのクセがとにかく強くて、私にはちょっと苦手だった。アナログの**漫画の描き方がよく分かる**ところは面白かったけれど、感覚が若すぎて、読み進めるにはギャップがありすぎた。
- 主人公の肩に乗って会話する**タヌキのマスコット**が、どうにも痛く感じてしまった。その手の設定は昔から色々読んできたので、自分にはもう無理かもしれないと思いながらページをめくった。
- 「漫画なんてなんにもなりません」と生徒に冷たくお説教する担任の、**「好き」にまるで理解のない態度**に、最初はとても冷めた気持ちになってしまった。今どきこんな教師いるのかと引っかかった。
- マンガ大賞の受賞作だからハズレはないと思って読んだ。確かにハズレではないけれど、**まんが道やバクマンの系列**として同じレベルまで届くかどうか、今の時点では判断を保留したい。
