# 俺たちのフィールド

## 基本情報

- 著者: 村枝賢一
- 連載: 週刊少年サンデー
- ジャンル: 少年漫画、サッカー、スポーツ
- 評価: 8.4/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年08月30日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/6dee2fb8-d509-473e-ad0a-5c910c86fd0d

## あらすじ

父のプレーに憧れてボールを蹴っていた少年は、その父を事故で失い、芝生から遠ざかってしまう。高杉和也がもう一度スパイクを履くまでの遠回りから、この物語は走り出す。高校選手権で肩を並べたライバル、単身で飛び込んだアルゼンチンで真正面からぶつかった天才、亡き父のチームをプロへ押し上げる日々。やがて舞台は、初出場を懸けたワールドカップ予選へ移っていく。必殺技もインフレもない。あるのは走り続けた者の脚と、応援席で祈る人たちの声だけ。スタンドで待つ人、支える家族、マイクの前の実況まで、戦いに関わる全員の顔が描かれる。現実のサッカー熱と並んで進んだ、日本中が沸いた九〇年代の熱狂！

## この漫画を読むのに向いている人

- 派手な必殺技に頼らない、**現実の試合に近い手ざわりのサッカー漫画**をじっくり読みたい人
- ピッチの選手だけでなく、**支える家族や応援する人たちまで映す群像劇**としてじっくり味わいたい人
- 日本中でサッカー熱が高まっていった時代の空気ごと、**当時の熱狂をまるごと追体験**したい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 戦術や技の理屈を細かく詰めた話が読みたくて、**選手の心情に寄った作り**だと物足りない人
- ひと昔前の絵柄や間の取り方が肌に合わず、**作品にしみついた古い時代の空気**がどうにも苦手な人
- 都合のいい巡り合わせが重なる展開に弱く、**話の運びの粗さ**が気になり出すと止まらない人

## 良い所

- 必殺技も強さのインフレも出てこないのに、これが一番熱くなれる作りになっている。**積み上げた末に初出場へ届く道のり**だから、通しで読み返すたび新しい発見がある。
- 父の背中を追っていた子どもが、その死をきっかけにボールから離れる。それでも好きなんだと気づき直すまでの**遠回りしたぶんの重み**は、まっすぐ進んだ話には出せないもの。
- 実況の言葉ひとつで泣かされるとは、正直思ってもみなかった。ピッチの外で待つ家族や応援席の人まで描き込むから、こみ上げるのは**勝負を見守る側の気持ち**のほう。
- 少年サッカー、高校選手権、海外での修行、そしてプロ。どの時期にも別の面白さがあって、**章が変わるたびに世界が広がる**。長さのわりに、だれる区間が見当たらないのは大したものだ。
- かなりの長さがあるのに、ご都合よく見えるはずの展開までまるごと飲み込めてしまう。**選手の心のうちを掘り下げる筆**が、最後の最後までぶれないからだろう。

## 悪い所

- 主人公に運が向きすぎる場面が、何度か引っかかる。**渋滞で相手が来ないから出番が回る**という運びが続くと、自分の力でつかみ取った話に見えなくなる。
- 戦術や技術の細かいところより、**気持ちの描写に寄せた作り**になっている。試合の中身を突き詰めて読みたい人にとっては、物足りなさのほうが残るはず。
- 序盤のノリがきつい。試合中にベンチで雑談していたり、**時代がかった牧歌的な運び**が続いたりする。ここを越えられるかどうかで読者の評価が割れそうだ。
- 長く読むほど、脇のチームや相手選手には乗り切れなくなる。**役割を振られただけの駒**に見える顔ぶれが混じるのは、長く続いた連載の宿命なのだろうか。
- 亡くなった人の思いを継ぐという筋立ては、いま読むとやや古びて感じられる。誰かに動機を託されるより、**自分の意思で前に出ていく主人公**のほうを見たくなる。
