# 黒伯爵は星を愛でる

## 基本情報

- 著者: 音久無
- 連載: 花とゆめ
- ジャンル: ファンタジー、少女漫画、契約結婚、シンデレラストーリー、吸血鬼
- 評価: 8.5/10
- 最終更新日: 2026年08月19日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/6f40d1de-365a-4998-82a8-f1f45f8de90e

## あらすじ

19世紀のロンドン、下町で花を売って暮らす16歳のエスターは、母を見送り、双子の兄とも生き別れて一人になった。母が残した「金色の髪の王子様が現れる」という言葉を胸に、それでも笑って生きる彼女の前に、ある日ほんとうに金髪の伯爵が現れ、いきなり花嫁になれと言い放つ。エスターは自分が人と吸血鬼の血を引く娘で、吸血鬼を見つけ出す力を持つと知らされる。伯爵は代々吸血鬼を狩ってきた一族の当主。兄の行方を追う手助けと引き換えに、二人はかりそめの夫婦になる。冷たい顔をしながら不器用に甘やかしてくる相手に、エスターの心はゆっくりほどけていく。霧の街で育つ、じれったくて甘い恋！

## この漫画を読むのに向いている人

- 王道の溺愛やヤキモチにキュンとしたくて、**すれ違いのじれじれ**も含めて甘い恋を味わいたい人
- 霧のロンドンや華やかなドレス、伯爵屋敷といった**19世紀の英国風の絵作り**にまず惹かれる人
- 吸血鬼退治という危ない仕事が絡んでも、**血の匂いより恋の行方**のほうを先に追いかけたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 吸血鬼ものとして**牙や闇の重み**をしっかり求めていて、恋の話が主役だと物足りなく感じる人
- 話が進むうちに変わっていく**絵柄やタッチの揺れ**が引っかかって、物語に入り込めなくなる人
- 登場人物の思いのすれ違いが長く続く運びが苦手で、**話がさっと前に進む**ほうが好きな人

## 良い所

- 恋の話だけで終わらず**人の情が絡む筋立て**が効いていて、前に読んだ台詞の意味がわかった瞬間、そのページまで戻って読み直しました。あの力をまた使うのかと考えさせられる終わり方も好きです。
- レオンの溺愛ぶりが好きだし、エスターの**一筋縄でいかない鈍さ**がツボだった。少女漫画はヒロインの性格が大事だと改めて思う。健気で可愛くて、読んでいるとこっちまで肩の力が抜ける。
- ロンドンに伯爵、ドレスに剣。表紙だけで買うと決めましたが、後悔はしていません。意地悪だけど優しくて、ピンチには必ず駆けつけてくれる。ベタでも**こういう王道**が僕は大好きです。
- バレバレの好意が伝わらないのは、エスターが能力目当ての偽装結婚だと思い込んでいるから。おかげでレオンが**あちこちに嫉妬する**のが楽しくて、じれじれしながら見守っていた。
- 通して読んで、**ヴィクトリア朝の英国の空気**を味わえたのが楽しかった。過去の遊び人ぶりは少し気になるけれど、女慣れした男が純真な娘に振り回されるのも面白い。

## 悪い所

- 面白くもないがつまらなくもない、そんな**手応えのなさ**が残った。次の日には内容を忘れそうな運びで、引き込まれるところも見つけられず、続きを買う気にはなれなかった。
- 王道の溺愛もやきもちも大好物だし、過去の出会いの話にはホロリときました。それでも**幕引きの後味**は惜しくて、伏線を張っていた悪役ももっと描いてほしかったです。
- 早い段階から**キャラ絵が不安定になる**のが残念だった。華奢な線で可愛かったヒロインの大きな目が、途中から別物に見えてしまい気分が下がる。筋はまとまっているのに惜しい。
- 時代物と怪物の取り合わせは面白そうなのに、話の運びに**無理やりな継ぎ目**があって白けてしまう。伯爵のツンデレも切り替わりが急すぎて、違和感ばかりが残った。
- 吸血鬼が好きな人には**物足りない筋書き**かもしれません。二人とも好きなのに、レオンの気持ちがなぜか伝わらないままで、ちょっと可哀想に思えるほどでした。
