レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
乙女怪獣キャラメリゼ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
乙女怪獣キャラメリゼ
著者: 蒼木スピカ
連載: 月刊コミックアライブ
評価: 7.8/10
あらすじ
感情が高ぶると体が異形に変わる難病を抱え、ずっと独りで生きてきた女子高生の黒絵。ある日、クラスの人気者に生まれて初めて恋をする。ところが高ぶった恋心が暴走し、彼女は全長百十メートルの巨大怪獣となって東京の街を踏み壊してしまう。好きになるほど正体がばれそうになり、それでも彼のそばにいたい。揺れる想いのまま二人は距離を縮めていく。やがて自分の出生に隠された謎を追い、黒絵は母とともに南の島へ渡る。そこで待つのは島ぐるみの陰謀と、三体の巨大怪獣がぶつかり合う決戦。少女漫画の甘さと特撮のスケールがひとつになった、とんでもない恋の物語!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 少女漫画の甘い恋模様と特撮の派手なスケールが、一作で両方味わえる欲張りさを面白がれる人
- 内気な主人公が好きな人のために懸命に勇気をふりしぼる、まっすぐな恋の場面にきゅんとしたい人
- ラブコメに謎解きや伏線がじわじわ絡んでくる、先の読めない展開をわくわく追いかけたい人
向いていない人
- 物語がぐいぐい前に進んでほしくて、話が停滞しないテンポの良さを何より大事にする人
- とにかく恋の行方だけを一途に見届けたくて、怪獣や陰謀の要素が混ざるのを重たく感じてしまう人
- 似た怪獣ものをすでに数多く見慣れていて、題材そのものの新しさを強く期待してしまう人
良い感想・レビュー
- 少女漫画と特撮SFという、誰も混ぜようと思わなかった二つが合わさっているのに、最後までテンションが落ちない。混ざったら面白いと素直に思えた作品で、続きを待つのが楽しみでした。
- 出てくるのは怪獣なのに、中身は平和でとびきり可愛い恋物語。内気な黒絵が好きな人のために勇気を出す場面がいちいち愛しくて、南くんに触れるたび垢抜けていく姿に頬がゆるんでしまう。
- 食い合わせが悪そうな題材なのに、ちゃんと物語として成立しているのがすごい。デート回で正体がばれかけてはらはらしたぶん、丸く収まったときの安心感がたまらなくて、怪獣化の緊張と甘さの落差に引き込まれた。
- 恋人になった二人の前に恋のライバルが現れる、少女漫画の王道展開についつい頬がゆるむ。怪獣物のお約束を細かくちりばめる作者の芸も効いていて、「今夜東京は壊滅します」という斬新すぎる予告に笑った。
- こじらせた少女の被害妄想もので終わるかと思いきや、スケールが物理的に想像を超えてきた。恋をすると怪獣化する設定に謎が絡んで、ラブコメなのにこの先の展開が気になる。二人が惹かれ合う流れも自然でよかった。
悪い感想・レビュー
- 南の海での大決戦はわくわくするのに、肝心の物語そのものはあまり進んでいない気がした。盛り上がる絵面のわりに、話が足踏みしている感覚が残って少しもどかしかった。
- 中盤から変な組織まで出てきて、いよいよ不穏になっていく。せっかくの恋の行方を追いたいのに、そちらに気を取られて恋愛どころではなくなるのがもったいなく感じた。
- 仲が近づくたびに発情して大怪獣が暴れ出す筋立てなので、正直いくらでも引き延ばせてしまう。この間延びしそうな設定が続くと、途中でだれてこないか心配になった。
- 前半の少女漫画らしい甘い展開が、自分にはどうにもきつかった。後半の見せ場は結局のところ怪獣化だけで、似た題材を他でも見ている身には目新しさが足りないと感じてしまった。
- 中身は王道の少女漫画なのに、載っている雑誌の読者は特撮好きの男性が中心。そのすれ違いで売れ行きが伸びず、作者が打ち切りを覚悟したという経緯を知って、読者層のミスマッチが惜しくてならない。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
少女漫画と特撮SFという、誰も混ぜようと思わなかった二つが合わさっているのに、最後までテンションが落ちない。混ざったら面白いと素直に思えた作品で、続きを待つのが楽しみでした。
南の海での大決戦はわくわくするのに、肝心の物語そのものはあまり進んでいない気がした。盛り上がる絵面のわりに、話が足踏みしている感覚が残って少しもどかしかった。
出てくるのは怪獣なのに、中身は平和でとびきり可愛い恋物語。内気な黒絵が好きな人のために勇気を出す場面がいちいち愛しくて、南くんに触れるたび垢抜けていく姿に頬がゆるんでしまう。
中盤から変な組織まで出てきて、いよいよ不穏になっていく。せっかくの恋の行方を追いたいのに、そちらに気を取られて恋愛どころではなくなるのがもったいなく感じた。
食い合わせが悪そうな題材なのに、ちゃんと物語として成立しているのがすごい。デート回で正体がばれかけてはらはらしたぶん、丸く収まったときの安心感がたまらなくて、怪獣化の緊張と甘さの落差に引き込まれた。
仲が近づくたびに発情して大怪獣が暴れ出す筋立てなので、正直いくらでも引き延ばせてしまう。この間延びしそうな設定が続くと、途中でだれてこないか心配になった。
恋人になった二人の前に恋のライバルが現れる、少女漫画の王道展開についつい頬がゆるむ。怪獣物のお約束を細かくちりばめる作者の芸も効いていて、「今夜東京は壊滅します」という斬新すぎる予告に笑った。
前半の少女漫画らしい甘い展開が、自分にはどうにもきつかった。後半の見せ場は結局のところ怪獣化だけで、似た題材を他でも見ている身には目新しさが足りないと感じてしまった。
こじらせた少女の被害妄想もので終わるかと思いきや、スケールが物理的に想像を超えてきた。恋をすると怪獣化する設定に謎が絡んで、ラブコメなのにこの先の展開が気になる。二人が惹かれ合う流れも自然でよかった。
中身は王道の少女漫画なのに、載っている雑誌の読者は特撮好きの男性が中心。そのすれ違いで売れ行きが伸びず、作者が打ち切りを覚悟したという経緯を知って、読者層のミスマッチが惜しくてならない。
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