# ぼくらの

## 基本情報

- 著者: 鬼頭莫宏
- 連載: 月刊IKKI
- ジャンル: ロボット、SF、サスペンス
- 評価: 8.7/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年08月14日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/70e92a3f-8bc0-46a9-862b-520ee4583a23

## あらすじ

夏休みの自然学校で出会った謎の男に誘われ、十五人の少年少女は巨大ロボットで敵を倒すゲームの契約を交わす。軽い気持ちのはずだった。だが最初の勝利の直後、操縦した仲間が命を落とす。ロボットを動かす燃料は乗り手の命そのもので、戦い終えた者は勝敗に関わらず必ず死ぬ。しかも敵の中身は、同じように自分の世界を守ろうとする平行世界の人間だった。負ければ自分たちの宇宙が消え、勝てば相手の宇宙の数十億人が消える。逃げ場のない順番待ちのなかで、子どもたちは家族との溝や消せない傷と向き合いながら操縦桿を握っていく。残りの日々を何に使い、誰に何を託すのか。読み終えたあと、なんでもない一日がやけにまぶしく見えてくる十五人の遺言！

## この漫画を読むのに向いている人

- 戦う理由や**命の使い道**について、痛みごと引き受けたうえで自分の頭でじっくり考えてみたい人
- 一人ずつ主役が入れ替わる**群像劇**で、それぞれが抱える家庭の事情や古い傷まで追いたい人
- 読み終えたあとに**日常の見え方が変わる**ような、長く後を引く読書をしたいと思っている人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 巨大ロボット同士の**迫力ある戦闘**や、スカッとする勝利の場面を目当てに手に取りたい人
- 登場人物がきちんと報われる結末や、**明るい後味**の読み心地をなによりも大事にしたい人
- 子どもが過酷な役目を背負わされる筋書きそのものを、**受け入れがたい**と感じてしまう人

## 良い所

- 鬱漫画と括られがちだけれど、私にはむしろ中高生に読ませたい青春物に見えた。**期限つきのメメント・モリ**という仕掛けのおかげで、背伸びしたい年頃の子ほど深く刺さるはず。
- 救いのない話なのに、読み終えたときになぜか**風通しのよさ**が残った。鬱というより切ない、が近い。ずっしり重いのに嫌な気分にならないのが自分でも不思議だった。
- 極限に立たされて初めて、なんでもない日常がどれだけ大切だったかが見えてくる。大切な人を守るために**死ぬ間際に一瞬だけ放つ輝き**が、ずるいくらいよく効いてくる。
- 残された二人が、亡くなった仲間の家族を訪ね歩く道行きが好きだ。これから死ぬ側なのに悲壮感がなく、やり取りはむしろ明るい。幸せがどこにもない話を**人生の応援歌**として受け取った。
- 一人ひとりが自分の死をどう受け止め、残る人に何を託すのか。その**引き継ぎのドラマ**に何度も胸を打たれる。冒頭の場面を終盤で回収してみせる組み立てにもうなった。

## 悪い所

- どの子も暗い事情を抱えていて、読み進めるほど気持ちが沈んでいった。**救いのなさが一本調子**に感じられて、結局のところ何を伝えたい作品なのか私にはつかめない。
- 心の描き分けはうまいのに、**戦闘にまるで迫力がない**のがもったいない。絵が平面的で見分けもつきにくく、中学生のはずの男子が時々おっさんに見えてしまう。
- 信じていた大人に裏切られる少女の話は、さすがに**不幸の盛りすぎ**ではないか。ここまで追い込む必要があったのかと、読みながらずっと居心地が悪かった。
- 大人になってから読むと、**子どもに世界を守らせるな**という気持ちが先に立ってしまう。物語に入り込む手前で引っかかり、しんどい気分のまま最後まで来た。
- ゲームと言いながら順番に次々と死んでいくので、途中で読むのがきつくなる。終盤の**登場人物を清算していく流れ**も文字が多く、私にはずいぶん間延びして見えた。
