# ラフ

## 基本情報

- 著者: あだち充
- 連載: 週刊少年サンデー
- ジャンル: スポーツ漫画、少年漫画、青春漫画、ラブコメ
- 評価: 9.3/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年08月22日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/78236854-746f-4b4f-b774-04bf84dfcc7b

## あらすじ

入学したその日に、いきなり「人殺し」と呼ばれた。相手は同じ水泳部の女子。実家はどちらも和菓子屋で、祖父の代からの因縁を彼女は背負わされていた。同じ寮で顔を合わせるうちに、飾らない優しさに触れた彼女の目つきは変わっていく。けれど、そばには日本記録を持つ幼なじみのスイマーがいた。届かない背中を追いかけた先で、その相手が事故に遭う。速くなりたい気持ちと、好きだという気持ち。どちらも本物のまま重なって、彼を最後のレースへ押し出していく。そして決勝の直前、彼女の手に渡される一本のテープ。まだ形になりきらないまま走り出す、まぶしい青春！

## この漫画を読むのに向いている人

- スポーツものにそこまで詳しくなくても、**恋と競技が半分ずつ進んでいく青春**をゆっくり味わってみたい人
- 大きな仕掛けや派手などんでん返しよりも、**最後の一言で泣かされる終わり方**に弱いところがある人
- 脇にいる友人や親のことまで丁寧に描かれた、**人のよさが伝わってくる群像**を好んで読みたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 主役ふたりの距離が縮まるまでずいぶん待たされるので、**じれったい恋の進み方**が苦手な人
- 昔の学生ノリを引きずった悪ふざけの場面もあるので、**今の感覚では引っかかってしまう**人
- 勝ち負けをはっきり見せて終わってほしい、**決着まで描かれるスポーツもの**を求めている人

## 良い所

- 出てくる人に嫌なやつが一人もいなくて、みんな引き際が潔いです。あだち作品にしては珍しく、好きだと思ったら**ちゃんと言葉にして伝える**人ばかりで、締めくくりまで気持ちよく読めました。
- 話の運びに無駄なところがなくて、それでいて余白や遊び心はきちんと残っている。この**ちょうどいい配分**のまま最後まで描ききってくれたのが気持ちいい。とくにラストが好きだ。
- スポーツにそこまで関心のない私でもテンポよく読めました。脇にいる人たちの事情まで丁寧に描かれていて、**何度読んでも同じ場面で泣いてしまいます**。結局いつも途中でやめられません。
- 野球でもボクシングでもなく水泳というのが、まず面白い。主人公のまわりにいる**男友達が四人とも立っている**のが心強く、ライバルもはっきり現れる。終わり方まで文句なしだった。
- **テープに声を吹き込んで気持ちを渡す**という手が、今の感覚だとかえっておしゃれに映ります。時代は感じますが古びません。読み返すたび、青春のみずみずしさが胸に残ります。

## 悪い所

- 主役ふたりのやりとりが**なかなか進まなくてもどかしい**。話の合間に別の作品の宣伝が挟まったりもして、良くも悪くもあだち充らしい、いつも通りの力の抜け具合だ。
- 飄々としていて勝負どころは外さない、あの**主人公のタイプが好みかどうか**で受け取り方はかなり変わる。熱さを前に出す主人公を求めていると、少し物足りなく映るかもしれない。
- くっつきそうでくっつかない距離感がずっと続くので、**待たされる時間が長い**と感じる人はいるはずです。持ち味だとわかっていても、早く進んでくれと何度か思いました。
- 男子寮から女子寮をのぞいたり忍び込んだりする場面は、**今の感覚だとさすがに引っかかる**。新入生に逸材が集まりすぎているのも、スカウトなしではちょっと出来すぎに見えた。
- まだ十八歳なのに、親たちまで巻き込んで**先の人生まで決まっていく運び**は少し急ぎ足に思う。気になっていた人物が終盤に出てこないのも、私には寂しい。
