# 金田一３７歳の事件簿

## 基本情報

- 著者: 天樹征丸、さとうふみや
- 連載: コミックDAYS、イブニング
- ジャンル: 青年漫画、ミステリー、推理、サスペンス
- 評価: 7.6/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年09月06日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/789ae9b6-678f-484b-8678-75f3459a656c

## あらすじ

あの金田一一が三十七歳。ジッちゃん譲りの推理力はそのままなのに、いまは会社勤めの毎日をなんとかやり過ごしている。ところが出張先でも取引先でも、行く先々で人が死ぬ。嫌々ながら現場へ引き戻され、ため息をつきながら真相へ手を伸ばす。少年のころの真っ直ぐさは残ったまま、そこへ二十年ぶんの疲れと諦めが重なった。かつての宿敵の影がまた差し、懐かしい顔ぶれも次々に現れ、少年時代の彼を知る人ほど心がざわつく展開へと転がっていく。歳を取った名探偵にしか出せない答えと、大人になった彼が抱えたもの。あの頃を知る人にこそ刺さる、二十年後の答え合わせ！

## この漫画を読むのに向いている人

- 学生のころに本格ミステリーを読み倒し、**あの主人公のその後を見届けたい**といまも思っている人
- 見立て殺人や密室の謎解きを、**働く大人の生活と地続きの空気**の中でもう一度味わってみたい人
- 長く続いたシリーズならではの再登場や小ネタに、**懐かしさだけで十分に盛り上がれる**タイプの人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 犯行に至るまでの事情の重さを大事にしていて、**動機の切実さこそ推理物の芯**だと考えている人
- 下ネタ寄りの描写や中年男性のだらしなさが、**読んでいる途中でどうしても気になる**タイプの人
- きれいに完結した物語の続編には手を出さず、**元の結末を綺麗なまま胸にしまっておきたい**と考える人

## 良い所

- 立ち上がりは正直ぬるいと感じた。ところが中盤から空気が変わり、**あの頃と同じひりつく謎解き**が戻ってくる。宿敵の影がちらつきはじめてからは、毎回身構えて読むようになった。
- 人狼ゲームを題材にした事件がとにかく好みでした。疑心暗鬼のふくらませ方がうまくて、**嘘を暴くゲームがそのまま殺人事件に化ける緊張感**を思いのほか楽しめます。
- 終盤で昔の顔ぶれが次々に戻ってきたところは、完全に持っていかれました。**別シリーズの人物との繋がりが明かされる仕掛け**まで飛び出すので、長く追ってきた人ほど得をする作りです。
- 二十年前に夢中で読んだ私には、歳を重ねた彼の姿を見られるだけで十分だった。**誰も永遠に若いままではいられないという事実**まで一緒に突きつけてくるが、いまの自分にはそれがしっくりくる。
- 絵が今っぽさを残しながら昔の線に戻っていて、開いた瞬間に嬉しくなった。**少年時代の面影を残したまま歳を取った顔つき**を見られただけでも、追いかけて損はない。

## 悪い所

- 序盤の事件は動機がやけに軽い。青年誌向けに寄せたのかもしれないけれど、**追い詰められた末の犯行という重み**が薄いぶん、真相にたどり着いても後を引かなかった。
- 終盤のトリックが古典的すぎて肩透かしを食らいました。犯人の絞り込みも**物語の外側の都合で読めてしまう理屈**に寄っていて、畳みかけ方もずいぶん駆け足に見えます。
- 主人公のドジがセクハラ扱いになる場面が苦手です。少年のころなら軽く流せた失敗も、**いい歳の大人がやると笑えないもの**に変わり、読んでいて居心地が悪かったです。
- 下ネタ寄りの描写がちょくちょく挟まるのは苦手だった。**大人向けに振り切ろうとして品が落ちた場面**が目につくうえ、序盤の事件は謎としての手応えも物足りない。
- きれいに終わった物語の続きを読むのは、やはり勇気がいる。くたびれた独身男として描かれる姿には**思い描いていた二十年後との落差**が大きく、元の結末で満ち足りていた人ほど戸惑う。
