レビュー著者: 漫画よしあし
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ボクガール の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 主人公の瑞樹が「元は男だ」ということを完全に忘れてしまうほど、とにかく異常に可愛いです!杉戸先生の画力が凄まじく、瑞樹の仕草一つ一つに、一読者として本気で恋をしてしまいそうになりました。
- ただの女体化ネタに留まらず、「親友であるタケルへの無意識の恋心」と「女の子としての自我」の葛藤が丁寧に描かれていて、ラブコメとしての切なさやドキドキ感も一級品の内容でした。
- 全11巻、話をいたずらに引き延ばすことなく、三角関係にきっちりとした結論を出して完結させた構成が見事です。読後の爽快感と納得感が非常に高く、TSジャンルの金字塔と呼ばれるのも頷けます。
- TSF(性転換ファンタジー)ならではの、身体の変化に伴うハプニングがコミカルに描かれていて、笑いとお色気のバランスが絶妙でした。下品になりすぎない、絶妙なラインを攻めているのが素晴らしい。
- 瑞樹だけでなく、彼女(彼)を支えるタケルの男気や、ライバルの藤原さんの強引さなど、キャラクター全員が愛おしい。彼らの出した「答え」を見届けた時、幸せな気持ちでいっぱいになりました。
悪い所
- TS(女体化)という特殊な設定が物語の根幹なので、「性別が変わる」という展開そのものに生理的な抵抗がある方には、どれだけ画力が良くても受け入れがたい作品である可能性が高いです。
- 後半の展開が少しギャグ寄りに加速しすぎて、初期のような瑞樹の心理的な揺れ動きをじっくり読みたかった自分としては、少し物語が軽くなってしまったように感じられる回がありました。
- 瑞樹が元の姿に戻るための条件や神様の介入が、物語の都合に合わせて少し唐突に感じられる場面があり、ファンタジー設定としての整合性を厳密に求める人には、少し大雑把に映るかもしれません。
- 物語が完結した際、「恋人になった後の二人のエピソード」がもっと読みたかったという、強い物足りなさを感じました。11巻という巻数は丁度良いのですが、アフターストーリーへの渇望が止まりません。
- 一部の過激なサービスシーンが、純粋にストーリーを楽しみたい時には少しノイズに感じてしまうこともありました。ラブコメとしての華ではあるのですが、人を選ぶ要素であることは間違いありません。





